第12話  甲斐路の旅−石和温泉


実は、我が家の結婚記念日は9/23。これを記念して・・・と言う程の大々的な旅行ではありませんが、
そろそろ温泉が恋しくなってきた僕達はまたまた行って来ちゃいました。今回の旅行は初の山梨県、石和温泉です。
内容的には今イチの感はありましたが、天気にも恵まれ、たっぷり温泉を満喫して来ました。
それでは、ゆっくりとお楽しみ下さい・・・(!)



1999年9月25日(土)

新宿駅10:04発のあずさ83号に乗り込んだ僕達は、いざ石和温泉を目指して出発しました。
中央本線方面に旅行するのは初めて。モチロンあずさに乗るのも初めて・・・と言う事で、回りの景色も物珍しく、あっと言う間に甲府のひとつ手前の石和温泉駅に到着しました。

駅前は意外と閑散としています。お土産物屋が2〜3軒立ち並ぶだけで、あまり温泉街の駅って風情は感じられません。
車内でお弁当を食べていたので、とりあえず近くのショッピングセンター『サティ』で喉を潤しました。


時刻は12時。チェックインまではまだ時間がありますので、歩いて10分くらいの所にあると言うワイン工場『マルスワイン』に行く事にしました。
ここでは、ワイン工場の見学と試飲(無料)が楽しめます。
10月とは思えない炎天下を歩いたので、ワイン工場の地下のワイン蔵のひんやりした涼しさが心地よいっ。
ちょうど昼休みで何の作業もしていない工場内を勝手に見学して、さっそく試飲コーナーに向かいます。赤ワインやその他いろいろな果実ワインを何種類か味わいましたが、甘すぎたりで今イチ。山梨と言えばワイン(!)と期待していただけにガッカリ。お土産のワインも買わずに、早々と退散しました。


川の流れに沿ってそのまま歩き続けてホテルに向かいますが、道すがらには何も見るような物もなく、チェックインまでの1時間余りを持て余してしまいました。
こんな事ならもうちょっと早めに出発し、足を伸ばして観光スポットの昇仙峡とかに行けば良かったとチョッピリ後悔。

と、ふと目に付いたのが、生ビールの文字(!)
汗だくで歩き続けていたのですっかり喉がカラカラ。これ幸いにと、僕達は店に飛び込みました。
本来はうなぎ屋だったのですが、夕食に向けてあまりお腹も膨らませられないので、軽〜く馬刺しとざるそばをオーダー。モチロン、生ビールは忘れずに・・・<^0^>
馬刺しは激ウマだったですね。結構この地方の名物らしく、生肉があまり得意でないダンナさんも舌鼓を打ちました。


人心地ついた僕達は再び歩き始め、程なく本日のお宿・ホテル甲斐路に到着。
外観はそっけない造りで、温泉旅館の風情など全く感じられませんが、1泊¥17800ではあまり多くを期待してはいけません。

部屋はシンプルな造りで狭いながらも、そこそこ整えられています。特筆すべきは、男女別のアメニティグッズの充実さ。写真で分かって貰えるかな?

仲居さんの説明&お茶出しが終わり、恒例(?)の館内説明書のチェックも終わり、さっそく汗を流しに温泉へと・・・。
温泉は男女それぞれ一つづつの大浴場と付属した露天風呂。時間も早かったせいか人影もなく、のんびりと温泉に身体をひたす事ができました。
露天風呂は回りの景色が見える訳でもなく、ただ天井が開いているだけのもの。これも露天風呂って呼ぶのかな・・・?
泉質は最高で湯上がりの肌はスベスベ状態。オマケに身体はポカポカ。部屋に戻るともういけません。
二人揃って、夢の世界へ・・・<~_~>

・・・仲居さんのノックに目を覚ますと、お待ちかねの夕食の時間(!)

旅行プランのサービスメニューのすき焼きを始め(ちなみに、サービスメニューはすき焼き・しゃぶしゃぶ・寄せ鍋の中から一つを選べる)、ほうとう鍋・釜飯などボリュームのある物から、先付・煮物・揚物・椀物と量は豊富でした。味の方は・・・まあまあと言う事にしておきましょう・・・(笑)
ただ問題は仲居さんの配膳。何だか疲れきった感じで、ため息をつきながら投げ出すように料理を並べていくのです。怒ってるの(?)・・・と心配しちゃいました。これはいただけないですよね。お客さんにゆったりとした満足感を与えるのが旅館の使命なんじゃないでしょうか???
そんな訳でサービス面では納得いかない部分もありましたが、温泉旅館の良い所は食事の用意から上げ下げはしてくれるし(当たり前?)、終わればすぐ布団を敷いて貰えてゴロンとなれるし・・・極楽ですな〜!

ボーっとTVを眺めてる内に時間は過ぎ、11時くらいにはまた温泉へと・・・。
ついさっきまで満腹していたにも関わらず、性懲りもなくホテル内のラーメン屋に姿を現した僕達がいた事を付け足しておきましょう・・・(笑)



1999年9月26日(日)


毎度おなじみ眠い目をこすりながら、そして相も変わらず無作法な仲居さん(!?)の給仕の中、朝食の時間になりました。
見た通り、特にコメントする程の食事ではありません。しっかし、本当に美味しい朝食と言うのには滅多にお目に掛かりませんね、やっぱり、超高級ってクラスの旅館じゃないとダメなのかな・・・。

10時のチェックアウトの後、帰りには勝沼でブドウ狩りでもして行こうと言いつつ、再び駅までの道のりを歩いていたその時、事件は起きたのでしたっ!!!
川沿いの道の端はデコボコ状態であったにも関わらず、時刻表を見ながら歩いていた奥さんが穴ぼこに足を取られ転倒(!)
膝小僧から出血するものの、大事には至りませんでしたが、もうどこにも行く気がなくなり、そのまま帰宅の途へと・・・。
結局、2日目のこの日は皆さんに何もお伝えする事もないまま終了でした。


今イチ中途半端な旅に終わってしまった石和温泉旅行。さて、この鬱憤を晴らす次の旅はいつの事になるのでしょうか・・・乞うご期待(!)