第26話  これぞ温泉の定番・・・熱海の旅


日本列島が真夏に覆われ、熱暑と仕事の忙しさに追われて身も心もクタクタの我が家。
待ちに待ったハワイ旅行を約1ヶ月後に控え、それまでは節約で旅行は我慢しようとしてたのですが、
もうそれも忍耐の限界。無理はいけません・・・ってな訳で、またまた行って来てしまいした。
今回は、これぞ温泉街の定番・熱海の旅です。近場ですが、ほのぼの旅行記・初登場。では、ご覧下さい。



2001年7月14日(土)

今回の旅の予約は、インターネットのクラブトクー
『最大95%オフの宿とエアー&ホテル、原価販売のトクー!』がキャッチフレーズのこのサイト。直前になっても空いている旅館やホテルを格安で紹介してくれます。7日前以降でないと予約はできませんが、一人¥840のトクーへの手数料(旅館等での支払いに含まれる)さえ支払えば、格安でのお泊まりがGETできます。急に旅行を思い立った時は是非ご利用を・・・。
そこで見付けたのが、今回のお泊まりの宿・熱海の『小林や』。1泊2食・¥15600は大変リーズナブル。普通に予約して¥20000を切るような旅館には期待は抱けませんが、さてさて今回のお宿はどうなのでしょうか・・・?

まずは地下鉄で最寄りのJR巣鴨駅へ。ここで熱海までの切符を買います。但し、くれぐれも真っ当な切符の買い方をしてはいけません。まずは事前に家で時刻表を見て、お得な切符をチェック。それで手頃なチケットがなくても、まだ諦めてはダメ。JRのみどりの窓口に足を運びましょう。そのシーズンだけの特別なフリー切符や周遊券があるやも知れません。
今回僕達も、みどりの窓口で『踊り子&熱海切符』(¥5100)を入手。山手線内から熱海までの往復乗車券と特急券(快速・普通等のグリーン車も可)がセットになっていて、通常は¥7000を越えるところがこのお値段。その他にも、熱海の有名所のホテル・旅館の日帰り温泉入浴やレンタカーの割引特典も付いていて、なかなかのお得ものです。

さてさて、東京駅でビールやら駅弁を買い込んだ僕達は、ちょうど良い時間の特急・踊り子がなかった為、11:40発快速アクティーのグリーン車に乗車。快速と言えど、特急とあまり時間は変わらないんですよ。

車内は、箱根・湯河原・熱海などの温泉地に向かうであろう人で満員。グリーン車まで立ってる人がいたくらいでした。
お弁当をつまみつつ、久々の旅行にはしゃいでいると、列車はあっという間に熱海に到着。時刻は13:11です。

真夏の日差しが照り付け、肌がジリジリと灼け付くようです。ここ数年人出も減り、閉館するホテルや旅館が相次ぐと聞く熱海ですが、やはり腐っても温泉観光地の定番・熱海。駅前にも活気が感じられます。


駅前のアーケードを通り抜け、吹き出す汗を拭いながら海岸方面に向かいます。途中のセブンイレブンで買ったアイスもあっという間に溶けていく猛暑(!)です。

10分程歩いてようやく熱海の海岸『サンビーチ』へと到着。さてさて、わずかな時間ではありますが、今年の夏・初の海です。海水浴&日光浴のスタート。
真っ青な青空に海の香りが心地よく漂って来ます。熱海にビーチ(?)・・・なんて、怪訝に思う人がいるかも知れません。確かに昔はただの海岸でしたが、今ではれっきとしたビーチ。あくまでも人工の砂浜で、そんなに広くはないですけどね・・・。

道路から海岸へ通じる部分の半地下にある更衣室で着替え、さっそくビーチへと。砂浜の砂が容赦なく熱いっ。とてもビーサンなしじゃ歩けません。
シートを広げるやいなや、海好きの奥さんはさっそく海に飛び込んで行きます。ダンナは寝転んで日焼けタイムです。実はダンナは海嫌い・・・と言うより、塩水が身体に付いたり、冷たい水に身体を浸すのが嫌い・・・なのです。しかし、とことん日焼けマニア。青っちろいサラリーマンになんかなってたまるかと(元々地黒ではありますが・・・)、気が狂ったようにお日様の方向に身体を向け、ジリジリ照り付ける陽差しを浴びています。
海から戻った奥さんが言うには、結構海の水は冷たかったみたい。でも、海好き・波好きの奥さんはへこたれず、何度となく海へと突進して行くのでした・・・太陽に直角に身体を向けるのに必死なダンナを横目に・・・(笑)

時刻はそろそろ3時。わずか1時間くらいのビーチ遊びでしたが、この暑さではこの辺が限界。と言う訳で、熱海の定番観光スポット『お宮の松』をサラっと眺めた後、いざ旅館へGO(!)

海岸沿いの細い坂道を汗だくになって上って行くと、目指す本日のお宿『四季の宿・小林や』が見えてきます。



派手な外観もなく、造りもこじんまりしていますが、清潔感のある落ち着いた佇まいです。
玄関に並べられた立て札を見ると、この日の宿泊客は6〜7組。確かにホテル自体も小さいものですが、週末でこのくらいの集客状況じゃ、やっぱり熱海も落ちぶれたのかなぁって感じてしまいます。
フロントの女性、部屋まで案内してくれた男性、そして部屋係の女性・・・と全て年配の人。さすがに年期が入った人は接客マナーがなってますね。部屋係りが20歳そこそこのそっけない女の子って旅館も多いですからね。あれにはガッカリ来ますよね。やっぱり若い女の子でしょ・・・って言う御仁もいらっしゃるでしょうけど、やっぱり興醒め。落ち着いた、そしてしっとりしたサービスと雰囲気を求めて行ってるんですから。


部屋も清潔そうで、畳も新しく、意外と広い。この客数ですから、きっと結構良いランクの部屋だったんだと思います。
今住んでる家には畳がないですから、やっぱ畳に寝転がるこの感触は良いですね。気持ちがホっとしますもん。

さてひとくつろぎすれば、次は・・・もう皆さんお分かりでしょう。我が家のお決まりコースですからね。
って言う事で、タオルと着替えを手に、お風呂へと直行。
予想通りと言うか、お風呂には誰もいません。って言う事で、あんまり撮る事のないお風呂の写真もGETですっ。
左が女風呂、右が男風呂ですが、夜の10時で入れ替わります。それ程広くはないですが、いちおう露天風呂もあり、まずまずは合格点。でも、これで混んでたらちょっと厳しかったかも・・・。
温泉はちょっとしょっぱい味はしますが、ほとんど硫黄分とかの泉質は感じられず、サラっとした感じの温泉です。

部屋に戻ってマンガなんか読んでると、もういけません。瞼と瞼がドッキング。
まあ、いけませんとか言いながら、最初っからお昼寝するつもり満々なんですけどね・・・(笑)
そして、予定通り気持ち良くお昼寝モードに突入です・・・オヤスミなさい・・・。

「トントン・・・」とドアを叩く音に目を覚ますと、もう時刻は6時近い。夕食の時間です。
部屋係のちえこさん(ちなみにこれは奥さんと同じ名前)の手で、次から次へと料理がテーブルに並べられて行きます。
「じゃあ、乾杯〜っい!」の声でグイっとビールを呷り、一品一品味わいながら、しかし食べるスピードの速い僕等は次から次へと料理の皿をあけて行きます。

ここらで、軽く料理の内容を説明しておきましょう。
前菜盛り合わせ・お造り(トロ・ハマチ・イカ・甘エビ)・茹でカニ・ホタテの照焼き・枝豆饅頭・酢の物、そしてメインの蛤鍋。その後、ちょっと時間を空けて(・・・と書きながらも、実は結構間があったので、食べるのが速い僕等は時間を持て余してました・・・笑)、茶碗蒸し・天婦羅・ご飯・赤だし味噌汁・香の物。そして、締めのデザートがメロン。こんなラインナップでした。
初めてお目に掛かった蛤鍋は、蛤のバター焼きをスープ仕立てにしたって感じ。でも、良いダシが出ていて美味しかったですよ。
唯一の問題点は量が少な目な事。こういう所はお年寄り向けかもしれませんね。しかし、食い意地の張った僕等にはちょっと物足りなかった事は事実。こんなに食べきれるかなぁ・・・なんて言いながらも、顔は思いっきり嬉しそうにしながら、箸を進めて行く・・・これが理想なんですけどね。。。^^;

その後、ボーっとTVを見たり、布団でゴロゴロしていると、もう10時頃には小腹が空いて来ます。

ってな訳で、夜の熱海の街に繰り出します。山奥の温泉街とは違い、腐っても熱海、夜のネオンは結構軽く輝いています。そして、歓楽街とおぼしき地帯へ潜入(笑)
ピンクショー」なんつー、今時聞いた事もない看板に驚きながらも、目に付いた1軒のラーメン屋へと入ります。

今回お邪魔したのは『デン助ラーメン』。
ご主人が、あの伝説の喜劇師・大宮利光(通称デン助)に似ている事から名付けられたと言うこのラーメン屋・・・なんですが、デン助なんて名前を言っても、いったい何人の人が判ってくれるのかな? 30年くらい前に日曜のお昼にやってた『デン助劇場』、知ってる人がいれば年齢がバレるでしょう・・・って、ウチもバレてるって事かな(笑)

店内にもデン助の写真や雑誌記事等が所狭しと貼られていました。ご主人は確かにデン助に似ています。特に、髭の剃り跡が青々したところなんてそっくり。
まずは、カウンターの目の前にドカンと置かれた手羽先(1本¥100)を注文。こってりした味付けが食欲をそそります。鶏好きな奥さんは、手を脂だらけにしながらむさぼり食べてました・・・(笑)
お待ちかねのラーメンは、ワンタンメン(左/¥950)と特製チャーシューメン(右/¥950)。
じっくり仕込んだらしい(他のお客さんにじっくり講釈してました・・・笑)スープの味はさっぱりしています。ワンタンは今イチかなって感じでしたけど、特製チャーシューは絶品(!) こういうのをトロチャーシューって言うのかな。(ほのぼの旅行記−札幌・小樽編参照)
脂がコッテリのっていて、とろけるように柔らかいです。あ〜っ、思い出しただけでもヨダレが出る・・・(^^ゞ

しっかし、温泉やら旅行に行く度に食べてますね・・・僕等(笑)
そんなこんなで、久々の温泉の夜は過ぎて行きました・・・。



2001年7月15日(日)


2日目の朝。毎度の事ですが、寝ぼけまなこを擦りながらも、朝ご飯はしっかり食べられちゃうんですよね。
定番の旅館の朝ご飯ですけど、乾ききったレタスサラダなんかを平気で出す旅館なんかとは違い、どれも平均点。まずは合格ですね。

満腹の中、チェックアウトまでのわずかな時間をTVを見ながら過ごしていると、あっと言う間に出発の時間が訪れます。いつもながら思いますけど、この瞬間って寂しいですよね。あー、これで至福の時も終わりか・・・ってね。

さぁ、次に皆さんにお目に掛かるのは『ハワイ編・Part4』ですねぇ。
期待していて下さいね。頑張って旅立って来まーーーす・・・♪