banana(plantain)
Musa
バショウ科バショウ属
【fa'i】
SAMOA
【meia】
SOCIETIES、MARQUISES
【mai'a】
HAWAII
【vudi】
FIJI
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単子葉植物の多年生草本。茎は地下にあり太く短く塊状で、主根側根の明瞭な区別はなくヒゲ根である。幹のように見える部分は、葉柄が重なり合って出来ており、軟らかく多孔質で木質化していない。この偽茎と呼ばれる部分の高さは多様で、野生種では1m程度のものから15mを越えるものまであるが、栽培バナナでは、4〜7m程度である。 バショウ属には、バショウやマニラアサ、食用栽培バナナの原種であるリュウキュウイトバショウなど約40種が含まれ、一般的には果実を食用にする数種をバナナと呼んでいる。 葉身の長さは1〜2mで幅50〜80cm。葉の中軸からは、ほぼ直角に平行葉脈が出ている。この葉脈に沿って裂けやすい組織があり、強風による影響を葉を裂くことにより回避し、偽茎が倒れるのを防いでいる。葉柄の上側には、偽茎基部から葉の先端まで続く大きな溝がある。幼い葉は偽茎中心部において発育する際この溝によって出来た空間に守られ葉をロール状に丸めたまま育ち、偽茎頂部より完全に出てから葉を開いていく。葉の発達に伴って、溝は内側から順次押し広げられ偽茎を形成していく。品種・環境によりばらつきがみられるが、吸芽が出てから早いもので3ヶ月、大部分が1年以内で成木となり、一定葉数に達すると偽茎頂部から、先端に大きなツボミのような苞をつけた花茎を1本抽出する。花茎が垂れ下がり始めると、最初淡い黄白色だった苞は、徐々に暗紫色に変化する。花茎の伸長と共に、苞に包まれた花が、外側より順次開花する。初期の花はすべて雌花で、苞の内側に2列に並び、開花後子房が発達して 果実となる。はじめ下を向いていた果実は、成長と共に空に向かって反り返り始める。続いて雌しべ雄しべ共に未発達な無性花が花茎中央部で開花し、最後に雄花が花茎の先端で開花する。果実が成熟するに従って、葉は徐々に枯れていく。年間を通じて開花結実し、収穫に季節性はない。繁殖は地下茎よりでる吸芽により行う。風に弱く台風の通り道での生育は芳しくなく、又、温暖多雨で肥えた粘土質の土壌を好むので、珊瑚島ではあまり期待できない。 十分に生長した果実は、果房ごと果軸の基部で切り取り、涼しく風通しのよい日陰につるし、熟したものから順に生食する。料理用バナナは皮のまま蒸し焼きにするか、皮とスジを取り除いて調理する。又、長期間保存するために乾燥バナナが作られる。花茎先端に残った雄花の苞は、野菜として利用される。葉は、料理を包んだり皿として使うほか、葉柄から繊維を取ることもある。 |
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| 我々が普段、口にしているバナナはもちろん、太平洋の島々で繁茂しているバナナでさえ、そのほとんどが人間の手によって「掛け合わせ」等の改良がなされた栽培品種であって、野生種ではない。栽培バナナの起源は、約1万年程前の東南アジアと推定され、『大きな果実がなり、種子の少ないバナナの苗をジャングルから持ち帰り、家の近くに植える』といった選抜育種が始まっていた。太平洋の島々には、フィリッピンとマレー半島からそれぞれ広がり、ポリネシアには、紀元前1500年頃に祖ポリネシア人と共に渡ったと考えられる。一方、ヨーロッパには、紀元前300年以前に伝わっていたとされ、又、その頃既に多数の「種子なし品種」が作られていたらしい。 ■バナナとプランティン 栽培バナナはその利用法により生食用(バナナ)と料理用(プランティン)に大別されている。生食用バナナの大部分は、東南アジア全域に分布している野生種ムサ・アクミナタMusa acuminata Colla の中から、受精しなくともかってに子房が発達して、結果的に種子のない果実が出来る品種が選抜育種され、さらに三倍体化により完全に種子が出来なくなった品種が育成された。現在ではこの三倍体群が、生食用バナナとして最も広く栽培され、日本で食べられているバナナは、ほとんどすべてこの三倍体品種である。 他方、料理用バナナ品種群(英:plantain)は、前出のムサ・アクミナタと東南アジアからミクロネシア、ポリネシア西部まで分布しているもう一つの野生種ムサ・バルビシアナ Musa balbisiana Colla (リュウキュウイトバショウ)とが交雑し、三倍体あるいは四倍体になったものである。この雑種三倍体の果実は、完熟しても硬く、デンプンが糖に分解されず甘くならない。反面、腐りにくく貯蔵性があるために、東南アジアから太平洋地域では、主食として重要な位置を占めている。 ■南太平洋特産逆立ちバナナ 上記のように、100品種を越えるといわれる食用栽培バナナは、東南アジア起源のアクミナタとバルビシアナの品種の改良によって作られてきた。しかし、これとは別に太平洋諸島には、この地域固有の栽培バナナが知られている。それがフェイバナナ Musa fehi Bert.ex Vieillである。東南アジア起源のバナナが果茎を下垂させて実を付けるのに対して、偽茎頂部から垂直に果茎を立たせたまま実を付ける際だった特徴を持っているこのバナナは、ニューギニアから西ポリネシアにかけて野生に分布しており、いくつかの品種が栽培されている。 |
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