■楽園の気候■ |
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熱帯に位置している島々の中でも、大陸からの距離が離れた洋島は、陸島に比べ一般に標高が低く面積も小さいために、海の影響が全島におよぶ。すなわち、一年中高温で年間気温の変化が少なく概して湿度も高い「熱帯性気候」と、海風が陸地内部まで達するために比較的凌ぎやすい「海洋性気候」のそれぞれの性格を併せ持つ。 熱帯:月平均気温が一年を通して20度以上。 亜熱帯:平均気温が20度以上の月が、4ヶ月以上11ヶ月以下。 |
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北緯・南緯それぞれ30度付近にある亜熱帯高気圧帯より、赤道に向かって一年を通し西向きに吹き集まる風を「貿易風−trade wind」と呼んでいる。北半球では北東から南西へ向けて吹き、南半球では南東から北西に吹く。南北緯それぞれ30〜7度の地域が強く影響を受ける。特に10〜25度の緯度間にある帯域では、どの季節でも昼夜別なく安定した貿易風が吹いている。(上のMAPの黄色い矢印参照) この地域に位置する高い山を持つ島では、湿った貿易風が山に当たって雨を降らせるので、風上側に雨が多く「熱帯雨林気候」となり、風下側では乾燥して「サバンナ気候」となる。(ハワイイ、フィジー、タヒチなどのリゾート・アイランドでは、雨の少ない風下側に、空港やホテルなどが集中する。)背の低い珊瑚島では、風が素通りするので、貿易風の影響で雨が降ることはない。 |
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赤道を挟んだ南北緯それぞれ7〜8度の地域は、一年を通して太陽熱で暖められ気温湿度ともに高い。しかし、暖まった空気と海水は、貿易風により太平洋西部に吹き寄せられ、 1.海水温は、西部で28度、東部で26度、 2.暖かい海水の層は、西部で150m以上、東部で20m以下、 3.海面水位は、西部が東部より約60cm高くなる。 こうして西部赤道域は、より高温多湿になり降水量が増大する。反対に東部ではペルー海流から続く、冷涼な南赤道海流(上のMAPの青い矢印参照)が流れ込み、上昇気流が抑えられるために、乾燥地帯となっている。このため、両地域の年間降水量には数倍の開きがある。 数年に一度何らかの原因で貿易風が弱まると、西部に蓄積された暖かい海水が逆流し、これが原因でエルニーニョ現象が起こると言われている。 |
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高温多湿の西部赤道域(前項参照)に、南半球の冬には、オーストラリア大陸から、北半球の冬にはアジア大陸から冷たい季節風が吹き込んで、この低気圧帯を北にあるいは南に移動させる。この時冷たい空気と暖かい空気がぶつかり、前線を作り、台風(ハリケーン)を生み出す。北半球では、6〜11月の台風シーズンに約18個(風速17m以上の熱帯低気圧だと25個)、南半球では12〜4月がハリケーン・シーズンとなり、約4個(熱帯低気圧だと15個)発生する。ちなみに台風(ハリケーン)は、赤道から5度以内の緯度では発生しない。 |