自分の身体は自分で守る
危険な生物・毒魚
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●オニオコゼ科オニダルマオコゼ 背びれに13本、腹びれに2本、尻びれに2本の有毒のトゲを持つ。1匹のオニダルマオコゼの持つ毒の量は人間4人分の致死量に相当する。英名「ストーン・フィッシュ」が示すように、浅瀬でじっとしていると石と全く見分けが付かない。 ●イモガイ科アンボイナガイ 夜行性の肉食巻き貝。沖縄ではハブガイと呼ばれているほど猛毒を持つ。円錐形の身体の頂部から吻を伸ばし毒矢を発射する。 ●マダコ科ヒョウモンダコ 青い縞模様が美しい、比較的小さなタコ。フグ毒テトロドトキシンを持っており、咬まれ死亡した例もある。 ●クラゲ類 カツオノエボシやハブクラゲなど数種による死亡例がある。 ●イソギンチャク類 ウメボシイソギンチャク科やハタゴイソギンチャク科など毒性の強い種も多いので注意が必要。 ●ラッパウニ科 トゲが変形した小さな花のような毒器官(叉棘)に覆われる。これに触れると3枚の花びらが閉じて咬み付き、毒を注入する。潜水中に刺されると溺れ死ぬこともある。(注:この毒の影響は、個人により大きな差があるようです。) ●サメ類 血の匂いや、魚がもがき苦しんでいる音を聞きつけると、サメは錯乱したようになって、動くものなら仲間のサメだろうが何だろうが食いつく「狂乱索餌」という状態に陥る場合がある。外洋だけでなくラグーン(礁湖)内に侵入してくるものもいるので注意が必要。 ●ダツ科 鋭く尖った口が長く突き出している。夜間、懐中電灯などの光に向かって突進してくることがある。 ●エイ目 尾部に1〜数本の毒腺のあるトゲを持つ。浅瀬を歩く時や釣り上げた時に注意。 ●ウツボ科 夜行性で昼間は穴に潜んでおり、刺激しない限り攻撃はしてこない。しかし縄張りを犯し、危害を加えると噛み付いてくる。 ●アイゴ科 ほとんど全てのひれに有毒のトゲを持つ。 ●オニオコゼ科 棘に毒があり刺されると激痛を伴う。 ●フサカサゴ科 ひらひらと綺麗なひれに毒を備えたトゲを持つ。 ●ニザダイ科 尾びれの付け根の両側に、刃物のように堅く鋭い突起を持っており、不用意に触れるとひどい傷を負う。 ●ガンガゼ科 細く長いトゲの先に毒のうを持ち、刺されるとトゲの先が折れ込み痛む。 ●オニヒトデ ヒトデ類の中で唯一刺毒を持つ。刺されるとすぐに激痛に襲われ、傷も治りにくい。死んだ個体であっても危険。 ●ゴンズイ科 第1背びれと左右の胸びれに計3本の毒を備えたトゲを持つ。刺されると激しく痛む。 ●ファイヤー・コーラル アナサンゴモドキ属の数種が刺す。刺されると痛み、水膨れを起こしたり、炎症が激しいと火傷のように皮膚が剥ける。 ●シロガヤ 刺されると炎症を起こす。 ●マフグ科 フグ毒を持つ種が多い。 ●オウギガニ科ウモレオウギガニ 麻痺性貝毒、フグ毒を持つ。1匹で3〜5人の致死量を持つ。 ●ウツボ科ドクウツボ 代表的シガテラ毒魚。他に、ニセゴイシウツボ、ゴマウツボなどが毒化。 ●カマス科オニカマス 代表的シガテラ毒魚。オオメカマスも毒化。 ●ハタ科 重要な食用魚群だが、シガテラ毒魚が多い。アカジン、バラハタ、アカマダラハタ、マダラハタ、ヒトミハタが代表的。 ●フエダイ科 重要な食用魚群だが、シガテラ毒魚が多い。バラフエダイ、ニセクロホシタルミ、イッテンフエダイ、イトヒキフエダイが代表的。 ●ブダイ科ナンヨウブダイ 代表的シガテラ毒魚。肝臓にはフグ毒を持つ。 ●ニザダイ科 シガテラ毒魚が多い。サザナミハギ、ニジハギが代表的。 ●アイゴ科アイゴ シガテラ毒魚。 ●モンガラカワハギ科クロモンガラ シガテラ毒魚。パリトキシンに毒化。 ●カワハギ科ソウシハギ シガテラ毒魚。パリトキシンに毒化。 ●アジ科カンパチ&ヒラマサ シガテラ毒魚。 ●キンチャクダイ科サザナミヤッコ 肝臓にフグ毒を持つ。 ●ハゼ科ツムギハゼ 肝臓にフグ毒を持つ。 ●ブダイ科アオブダイ 肝臓にフグ毒を持つ。パリトキシンにも毒化する。 ●サメ類 ほとんどの種が無毒。肉と血液には尿素と窒素化合物が含まれており、血抜きや水洗が不十分であると、次第にアンモニア臭などを発生させる。1993年、マダガスカル島でオオメジロザメ(Carcharhinus leucas)の筋肉及び肝臓を食べた島民の188人が入院し、その内50人が死亡。当初激しいシガテラ中毒と判断されたが、後に肝臓からカルカトキシン−A,Bという新しい毒素が分離された。 ●ウナギ科ウナギ 血液や体表粘液に毒性がある。目や口、傷口に入ると激しい灼熱感を覚え、炎症を起こしたり化膿したりする。アナゴやウツボなどでも同じようなことが起こる。 ●ハコフグ科 体表粘液にパフトキシンを持つ。 マフグ科の英名「Tetraodontidae」に因んでテトロドトキシンと名付けられたが、フグ以外にも多くの動物がこの毒を持つ事が知られるようになってきた。また水槽で育てたフグには毒がないことが明らかになり、テトロドトキシンはフグが作り出したものではなく、後述するシガテラ同様、摂食された細菌に由来することが判明している。 シガテラ中毒は、熱帯及び亜熱帯の主としてサンゴ礁の周囲に生息するシガテラ毒魚を摂取することによって起こる致死率の低い食中毒の総称で、世界中で毎年約2万人もの人が中毒を起こしている。中毒症状は多彩で、食後30分から数時間ほどで現れ、@嘔吐、下痢などの消化器系障害、A血圧降下や心拍数の低下などの循環器系障害、B知覚異常、縮瞳などの神経系の障害、C脱力、関節痛、筋肉痛、痒みなどの異常が見られる。最も特徴的な症状として、ドライアイスセンセーションと呼ばれる知覚の異常があり、冷たい感じをドライアイスに触れたときのように、あるいは電気ショックを受けたように感じ、暖かいものは冷たく感じる逆転を生ずる。さらに重症になると、全般的な筋肉運動調節異常、麻痺、けいれんがひどくなり、昏睡し死亡に至る。 死亡率は低いが、回復には時間を要し、数ヶ月もかかることがあり、一度中毒すると、二度目からは過敏になり症状も重くなる。回復期の魚食は絶対に避けなければならない。 シガトキシンやマイトトキシンなどのシガテラ毒素は、ハリケーンや開発などによりサンゴ礁が大規模に破壊されると発生する藻類によって作り出されると考えられている。シガテラ毒魚はこの藻類を食べることによって毒化するのであって、初めから全てのシガテラ毒魚が毒を持つのではなく、地域、個体、時期などにより毒性にばらつきが見られる。また一般的には、草食魚より肉食魚、小型の魚より大型の魚、幼魚より老成魚、筋肉より内蔵のほうが毒性が高いとされている。 シガテラ毒を蓄積する魚は、300種とも500種とも言われているが、特に注意が必要なものを下に列記した。 左の欄の ◎は、『有用有毒魚』に記載されている毒性を有する種。 ☆は、『食中毒』に記載されている、日本でシガテラ中毒を起こした種。 ★は、『DIVING IN TAHITI』に記載されてる要注意シガテラ毒魚。 ●は、『海洋動物の毒』に記載されているシガテラ毒魚。 | |
| ■ウツボ科■ | |
| ◎ | ゴマウツボ Gymnothorax flavimarginatus |
| ☆★● | ドクウツボ G. javanicus |
| ● | ニセゴイシウツボ G. melanospilus |
| ◎ | ハナビラウツボ G. meleagris |
| ◎ | ナミウツボ G. undulatus |
| ◎ | アセウツボ Siderea pictus |
| ■カマス科■ | |
| ◎☆★● | オニカマス Sphyraena barracuda |
| ◎ | オオメカマス S. forsteri |
| ■アジ科■ | |
| ◎ | ニラミヒラアジ Caranx lessonii (ギンガメアジ?) |
| ◎ | カスミアジ C. melampygus |
| ◎☆● | カンパチ Seriola dumerrili |
| ◎☆● | ヒラマサ S. lalandi |
| ■ハタ科■ | |
| ◎☆● | アカジン Plectropomus truncatus |
| ◎ | アマダレドクハタ P. oligacanthus |
| ◎☆● | バラハタ Variola louti |
| ◎★ | アオノメハタ Cephalopholis argus |
| ☆● | アカマダラハタ Epinephelus fuscoguttatus |
| ◎● | マダラハタ E. microdon |
| ● | ヒトミハタ E. tauvina |
| ■フエフキダイ科■ | |
| ◎ | ムネアカクチビ Lethrinus xanthochilus |
| ◎ | キツネフエフキ L. miniatus |
| ◎ | ヨコシマクロダイ Monotaxis grandoculis |
| ◎ | ノコギリダイ Gnathodentex aurolineatus |
| ■フエダイ科■ | |
| ◎● | イトヒキフエダイ Lutjanus nematophorus |
| ◎ | ヒメフエダイ L. gibbus |
| ◎☆★● | ニセクロホシタルミ L. fulviflamma |
| ◎ | ヨイタルミ L. flavipes |
| ◎ | ユウダチタルミ L. semicinctus |
| ◎☆★● | バラフエダイ L. bohar |
| ◎☆● | イッテンフエダイ L. monostigma |
| ◎ | アオチビキ Aprion virescens |
| ■スズメダイ科■ | |
| ◎ | コバンスズメダイ Abudefduf curacao |
| ■ベラ科■ | |
| ◎ | ヤシャベラ Cheilinus fasciatus |
| ◎ | ハナビベラ C. trilobatus |
| ◎ | ギチベラ Epibulus insidiator |
| ◎ | ツユベラ Coris gaimardi |
| ■ブダイ科■ | |
| ☆● | ナンヨウブダイ Scarus gibbus |
| ■キンチャクダイ科■ | |
| ◎ | ニシキヤッコ Holacanthus diacanthus |
| ■ニザダイ科■ | |
| ◎★● | サザナミハギ Ctenochaetus striatus |
| ◎ | カワリサザナミハギ C. cyanoguttatus |
| ◎ | モンツキハギ Acanthurus olivaceus |
| ◎ | クロモンツキ A. gahhm |
| ● | ニジハギ A. lineatus |
| ◎☆ | ヒレナガハギ Zebrasoma veliferum |
| ■アイゴ科■ | |
| ◎ | マジリアイゴ Siganus puellus |
| ● | アイゴ S. fuscescens |
| ■モンガラカワハギ科■ | |
| ◎ | アカハモンガラ Odonus erythrodon |
| ◎ | モンガラカワハギ Balistes conspicillum |
| ■カワハギ科■ | |
| ◎ | ソウシハギ Aluterus scriptus |
| ◎ | ヒゲハギ Chaetodermis spinosossimus |
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