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テーマ 殺人 神田は研究に関する資料を奪い、関係した全ての者の口封じを目論む。希春、菜緒、由月、千尋、美澄、玲子、あおい。 彼女たちに迫る危機を排除できるか、否か。 それは主人公の行動にかかっている。 神田がいかなる手段を用いたのか、ここではそれを検証したい。 |
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ケース1 由月 自分に自信が持てず、意気消沈する由月。彼女をガレージに一人残したまま、生態観察室に向かった場合、彼女は物言わぬ姿で発見されることになる。彼女の死は事故によるものだろうか。 答えはノーだ。 指先が焦げていたことから、何かを手にして感電したことが分かる。 しかし、いくら情緒不安定の状態だったとはいえ、配電盤の断線部分に触れるような真似をするとは思えない。 おそらく、神田は配電盤の断線部分とガレージのドアを繋ぐ仕掛けを施したのだろう。由月が感電したのは、その仕掛けの施されたドアのノブに触れた為である。 なお、証拠となる仕掛けは神田の手により回収、処分されていると思われる。 |
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ケース2 希春1 考え事をしつつ、改装中の部屋を訪れた希春。 その時、突然、鉄骨が倒れてくるが、僅かに出来た隙間のおかげで、奇跡的に彼女は命拾いする。 しかし、それで彼女の命の危機が去ったわけではない。 鉄骨の下から救い出す方法を見出せなければ、今度こそ彼女は鉄骨の下敷きとなってしまう。 何の仕掛けもなしに鉄骨が倒れてくるとは考え難い。 この件も、先の由月の件と同様、事故に見せかけた犯行と思われる。 楔とてぐす程度の物で仕掛けは簡単に作り得る。 この仕掛けにかかったのは希春だったわけだが、仕掛けの性質上、神田は殺害する対象を特定していなかったと思われる。 |
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ケース3 玲子 B3貯水室と水槽の間の部屋に閉じ込められる玲子。 水を止め、扉を開くことが出来ない場合、彼女の溺死は免れない。 これは玲子の行動を見越した神田の細工と見て間違いない。 しかし、この件には多くの疑問が残る。 まず、玲子の行動だ。 ウェットスーツに着替えていながら、アクアラングの準備をしていないのは明らかに不自然である。 更に、神田の行動。 扉やバルブに手を加えるのはともかく、不慮の事故に備えての安全装置にも手を加えるのは難しいはずだ。 そして、犯人の見当。 他人の干渉を嫌う玲子が行動を知られたということは、それを知り得た人物も限られるということだ。 おのずと犯人は割り出せたはずである。 |
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ケース4 あおい 素体保管室のあおいの存在は神田には知られていない。 或いは、気付いている可能性もあるが、彼女が眠りから目覚めていることは知らないはずだ。 当然、彼女の発作は神田とは無関係ということになる。 |
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ケース5 美澄 火災の発生した第2制御室で気を失っている美澄。 火を消す手段を見つけられない場合、彼女の運命は想像に難くない。 火災の発生という事実だけでは、この件が事故である可能性も否定できない。 機械系統のショートによる発火もあり得る為だ。 しかし、美澄が部屋の奥に倒れていたことから、意図的に発生させられた火災であることが分かる。 操作中に火災が発生したのであれば、美澄は出口に向かうはずだ。 部屋の奥に倒れていたのは、神田に薬品で眠らされ、そこに運ばれた為である。美澄の逃げ道を断つ為、部屋の奥に運び、その後、火を放ったものと思われる。 |
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ケース6 菜緒 冷凍庫の中に手錠で繋がれる菜緒。 手錠から解放することが出来ない場合、彼女は永遠の眠りにつくことになる。 この犯行は先の4つの件と異なり、事故に見せかける偽装工作が行われていない。 実際の神田の意図は不明だが、このような直接的な行動に及んだのは、水谷の研究資料を奪う算段に目処がついた為だとも考えられる。 |
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ケース7 千尋 廃棄物処理場のプレス機に閉じ込められる千尋。 プレス機が停止する条件は2つある。 緊急停止か作動終了のどちらかである。 無論、後者は千尋の死を意味する。 神田はどのようにして千尋を拘束したのだろうか。千尋の能力を知る神田である。 力業が通用しないことは分かっているはずだ。 おそらく、先の美澄や菜緒の件と同様、薬品を用いて一時的に眠らせたのだろう。 拳銃を用いた可能性も考えられうるが、千尋が能力を発動させた場合、そのような脅迫にどれだけの意味があるといえよう。 |
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ケース8 希春2 研究所の脱出間際、主人公と希春の乗ったエレベーターにトラブルが発生する。 神田は既に死亡している。 これは事故以外の何物でもない。 ところで、このエレベーターの設置に違和感を覚える人は少なくないのではなかろうか。 明らかに無意味な構造である。 隔離を目的にしていると考えられなくもないが、それならば、他に有効な手段があるはずだ。 極論、このイベントの為だけの存在と言っても差し支えないだろう。 |