殺人


テーマ 殺人
梨代いつみ千砂ノーマ子鈴真理絵。 主人公が行動を誤ると、彼女たちは殺人犯の手にかかり、その命を散らしてしまう。 この事件の犯人が桂と田辺の2人であることはご存じだろうが、果たしてどちらが実行犯なのか。 ここでその件を考えてみよう。
ケース1 千砂
洗車場奥で足をはさまれ、身動きが取れなくなる千砂彼女を救出する前にエレベーターで2階に上がると、彼女は殺人犯の餌食となってしまう。 これは田辺の犯行とみて間違いないだろう。 この時間帯、洗車場やボイラー室で田辺の姿が目撃される。 おそらく田辺は身動きの取れない千砂を発見した際、殺害の実行を考えたのだろう。 しかし、主人公が洗車場に入ってきた為、やむなく、その場を後にする。 だが、主人公が千砂を救出する前に洗車場を離れると、再び殺意の鎌首をもたげることになる。 ちなみに凶器のチェーンソーだが、木箱の中のような目に留まらない場所に隠されていたと思われる。
ケース2 ノーマ
薬を嗅がされた後、水の注がれる浴槽に閉じ込められたノーマ彼女は犯人の姿を確認できなかったのだが、その犯人は田辺だと思われる。 主人公が2階より上を探索した後、階段から1階に戻ると、廊下で田辺とすれ違う。 理由は別章で触れているが、この時間帯、桂は2階より上にいたと思われるので、ノーマを襲った犯人は田辺だといえよう。 なお、浴槽を塞いでいた板に関してだが、廃屋と見紛うようなこの屋敷においては、別段、どこかに隠し置かなくても違和感はないだろう。
ケース3 梨代
鎖の部屋に囚われた梨代彼女に仕掛けられた罠について考える前に、桂と田辺のチームワークに着目したい。 この事件を追究すると、2人の連携なくしては説明できない事例が多くあることが分かる。 その根拠は別章でも触れているが、前述のことから、2人が通信装置を用いて連絡を取り合っていた可能性が考えられる。梨代を鎖の部屋に閉じ込めた方法も2人の連携で説明できる。 あらかじめ、鎖の部屋の扉を開いておき、梨代がアトリエの階段を昇ったところで、一方が屋根裏部屋の手前の廊下で、声、或いは音で梨代の気を引く。 その方向により、鎖の部屋からの悲鳴と錯覚した彼女が部屋に入ったところで、もう一方がリモコンで扉を閉める。 以上の手段が取られたとすれば、先の仮説が証明でき、また、梨代の証言にもあてはまる。
ケース4 子鈴
賞状部屋に仕掛けられたカップの罠が作動すると、暗闇の中で子鈴が何者かに襲われる。子鈴がらみのイベントを消化していれば、この罠が桂の手によって仕掛けられたものであることは容易に想像できる。 ところで、子鈴のベストエンディングに至るイベントの際に分かることだが、桂は子鈴に対しては殺意を抱いていない。 おそらく、桂は薬品を用いて子鈴を眠らせ、部屋から運び出したのだろう。 主人公の手やメイド服の髪飾りに付着した血は偽装である。 勿論、主人公たちは知る由もないことだが。
ケース5 真理絵
主人公が納戸の換気口から鍵を入手する際、真理絵先生が洗面所に行ってしまうと、彼女は犯人の手にかかり、帰らぬ人となってしまう。 犯人が桂なのか、田辺なのか。 残念ながら、それを特定することは難しい。 この時間帯の2人の足取りが不明であることや、殺害の手口からの判別が困難であるのがその理由である。
ケース6 梨代
主人公が鎖の部屋から梨代を解放できなかった場合、彼女は主人公の前から永遠に姿を消してしまう。 この時、主人公は鎖の部屋に向かう直前、機械室で田辺の死体を発見するのだが、この男こそ先の悲劇を起こした張本人だと考えられる。 主人公が2階で感じた何者かの気配も田辺のものであろう。 必然的に地下1階で感じた気配は桂のものとなる。 桂はその屈折した殺意から、梨代をすぐには殺害する気はなかったようだが、そんな桂の意向を無視して、田辺が犯行に踏み切ったのは、或いは自分の死期が間近に迫っていることを感じ取った為かもしれない。
ケース7 いつみ
何者かに追われ、主人公と共に逃げるいつみ。 暖炉部屋で彼女を床下収納以外の場所に隠れさせると、犯人に発見された彼女は、その狂気の犠牲者となってしまう。 田辺は既に死亡しているので、当然、これは桂の犯行である。 地下1階で自分の死をほのめかす偽装工作を行った後だからだろうか。 この犯行は最も大胆で直接的といえる。
ケース8 梨代
梨代のベストエンディングを迎えるにあたり、彼女を燃えさかるピアノの部屋から救出するイベントが発生する。 言うまでもないことだが、火を放ったのは桂である。 勘のいい人なら気付くことだが、この犯行は桂の妹、華苗が火災の起きた病院に置き去りにされた事件になぞらえている。 なお、桂は主人公の追跡を見越していた節がある。 主人公と桂が鉢合わせしなかったこと、主人公が降りた後に縄梯子が切られていたことがその根拠である。 おそらく、桂は院長の娘である梨代と計画の妨害をした主人公の2人だけでも亡き者にしようと考え、自ら命を絶つ前に最後の犯行に及んだのだろう。
その他のケース
バスの運転手、桐原宏を殺害したのは状況から田辺と推察できる。 郵便配達員、杉村正の殺害も手口の極めて酷似している点から田辺の犯行の可能性が高い。 直海を殺害したのがどちらかは不明だが、死体を石膏像に塗り込めたのは桂と思われる。 神田川殺害未遂は桂の犯行である。

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