YSエンジンのトラブル  

 

YSエンジンの構造トラブルについて

 

140リミテットのバタフライの変更とYS4サイクルのスロー調整の仕組み ここをクリック

 

レギュレターの簡単調整 

ー まずレギュレターの作動を簡単に述べてみます −

YSレギュレターはエンジンの回転に応じてキャブに行く燃料をタンク圧の変動に左右されず適切にコントロールする機能を持つものです。ですからエンジンば止まればキャブにいく燃料も止まるし回転の上下に比例して燃料を送る量を増減しています。

1 調子のいいエンジンはまず調整しないでください、出荷時には完全に調整されてます。

2 レギュレターがいいところに調整されているか確かめるには、まず向かって一番左のニップルのパイプ(タンクからくるパイプ)をはずし適当な長さのパイプをニップルにつなぎ、次レギュレターからキャブに行くパイプを開放します、先ほどつないだパイプから息を吹き込み止まっている事を確かめてください、つぎ吸ってみて少しの強さで通るというのでしたら正常です。

3 何らかのトラブルでレギュレターの位置がわからなくなってしまった場合は2で述べたようにパイプをセットして息を吹きこみ息が通るところまでレギュレターを緩めます、つぎ今度は息を弱く吹き込み息が止まるところまで締めてください、何度も吸ったり吹いたりして、吹いて止まり吸うと吸える位置を探してください、この状態がいい位置ですが環境の変化などでキャブから漏れたりすることがあるので、その位置から90度から180度閉めた位置が最適の状態です。

 

あくまで調子の崩れたときのみ調整を試みてください、これが変わるとバタフライのスロー調整もしなければなりませんので慎重に対処してください。

 レギュレターの仕組み ここをクリック

Sタイプのレギュレーター

Sタイプの各エンジンが発売されますシリンダーの鉄ライナーをやめシリンダーに直接メッキをかけライナーにしていますレギュレーターを別付けにし冷却に有利な最前部に設定しています。
因みに全サイズのエンジンと共通にしています


空禅さんが解りやすく書いてくれました。
構造としては普通のレギュレーターとまったく同じですこの図でわかると思いますが下の部分は圧がかかるだけですので方向性はありませんこの図ですごく理解しやすいと思いますがタンクから圧送された燃料がバルブで止まり下の部屋の圧力でバルブが押し上げられて燃料が通りますその量は下の部屋の圧力(エンジンクランクケースの圧力=回転数に比例)によります、調整は今までと同じでキャブ側のシリコンパイプを外しタンク側のニップルから軽く息を通し(調整ねじを緩めた状態ではじめるとバネが遊びバルブが開いた状態になります)調整ねじを締めていくとバネが閉まりバルブを押し下げますついてT字を介しダイアフラムを押してバルブが軽く閉まったところでバランスさせます何度も少し吸ってリセットし吹いて最初に軽く息が止まる位置を探しますそれが0点ですそこでは少し不安定ですので90度くらい閉めた位置がベストです

 

 

YSエンジンのトラブルシュウティング

YS53/63/91/110/120/140に共通するトラブルの対策についてお知らせします

 

 1.YS4サイクルエンジンで上空で止まる、特にスローで降下して吹かすと止まるというケースは?

* まずプラグを疑う、新品に変えてみる(新しくても不良の場合がある)。

* メインニードルが極端に濃くなっている(あまりニードルをあけて運転するとクランクケース内に燃料がたまりすぎスローにした瞬間に濃い燃料がシリンダー内に入ってしまうと考えられる)。

* 逆のばあいもある、特にスローが薄くなっているときに多い。

* FZ140の場合は多少スローが濃い目でもとまりません、140リミテッドの場合はあまり濃い目だと止まりやすく、最適の濃さで調整してください。

* スローの調整はハイでニードルを決め、スローを長く続け回転が下がっていけば濃く、上がれば薄いという具合です、完璧に調整されてください。 

* 確認する方法は、スローを長く続け急にハイにしたとき、もたついてゆっくり吹けるときはスローが濃いです、逆に一瞬息をついてすぐ勢いよく吹き上がるのは薄めになってます、安定よく吹き上がるように調整してください。

* 中速で濃くなって止まるときは逆止弁を疑ってください口で吹いて良くても逆止弁の不良はわかり難く新品にして試してください。

 
2.上空でスローが長いと止まる地上では調子いいのに

地上で機体を静止させてスローを続けても変化しないのに上空で止まるときはスローがわずかに濃いときに成りやすいです。
地上でいったんハイにしてスローを続け機体を持ち上げ横向き背面上下向きでしばらく保持して回転が変わらないまで調整して下さいこれでほとんど解決するはずです。

 

 3.いいスローの確認方法

スローの調整は上記の通りですが簡単にいつも点検する方法としては120.140の場合フライト後のカバーについた燃料の量で確認すれば簡単 ですアンダーカバーの形状大きさにより一概にはいえませんが1フライト飛ばした後アンダーカバーをはずし見てくださいおおよそ3〜4cm×5〜7cm燃料がついていればOKです一番いい状態のスローでの漏れの量を覚えておいてたまに確認するといいと思います。

 

 4.アンダーカバーがフライト後見るとべたべたになっている

1に書いたようにふつうはそんなに濡れません逆の全然濡れてないときはメインニードル絞りすぎ又はスローが薄いと思われます、たくさん漏れて いるときはどこかもれていると考えられます。
まず配管のパイプを点検しますどこか穴があいてませんかフィルター逆支弁がゆるんでませんか
次ヘッドカバーパッキンを点検しますヘッドカバーをはずしパッキンがきちんとついてますか曲がってませんか少しでもおかしいと思ったら新品と変えておいてください、ついでにヘッドを増締めしておきます。
次ねじの点検をしますキャブの所のねじは締まってますかレギュレター.カムカバーはしまってますかついでにプッシュロッドカバーはちゃんとOリングに収まっているか点検しておいてください。最後ですが一番多いトラブルと思われますが送気管のOリングの所からもれるのは結構べたべたになります送気管が片方によってませんかOリングが悪くなってませんか、私は面倒なのでこういうエンジンはキャブ側とヘッド側をシリコンバスコークでシールしてしまいますもちろんバスコークをする前にアルコールでよく洗ってください。

 

 5.メインニードルをいくら開けても濃くならない

どこかゴミなど詰まってないか点検してくださいフィルターも点検しておいてください。レギュレターを閉めすぎてませんか上記の方法で点検調整をしてください。
レギュレターのパッキンを調べますレギュレターをそっとはずしパッキンの穴が小さくなってないか点検してください元に戻すとき慎重にダイヤフラムがずれないように又向きを間違えないように取り付けてください。タンクに圧が正常にかかってますか確認し対処してください。

 

 6.いつもより異常にニードルを閉めないと正常な回らない

タペットが開いている:調整してください。ニードルのはりの所の穴が大きくなっている:気にしないない方はそのままでもかまいません、新品のニードルセットに変えれば元に戻ります。

 

 7.いつもより異常にニードルを閉めてもパワーが出ない  

プラグがゆるんでませんか、締まっていてもプラグの不良でもれるのもあります。ヘッドがゆるんでませんか、増締めをします。静かなところでエンジンをゆっくり回し、しゅっともれる音がしないか確認しバルブからもれると思われるときはヘッドの交換しか対策はありません。エンジンの正常な圧縮があるか確認し圧縮がない場合修理に出してくださいご自分でされる場合はどこが原因か確認しヘッド・ピストン・ピストンリング・スリーブ・コンロッドなどを交換してください。

 

 8.メインニードルは正常なのにスローが下がらない又は全閉でも止まらない

極端にスローが薄くなってませんか上記の方法で調整し直してくださいどこかでエアーを吸っている可能性があります:ヘッドカバーパッキン(一番多い)・ねじ類・その他のパッキン・スロットルバタフライを点検交換してください。スロットルが渋くなってませんか12.参照してください。

 

 9.エンジンは回っているが全開にしても吹き上がらない、ぶうぶうとハンチングする。

原因はいろいろありますがその回転での燃料が薄い(レギュレターの閉めすぎ)レギュレター、スローの調整の必要あり、リング:ピストンの変形劣化が考えられる。修理に出してください。

 

10.上空でスローから吹かしたとき息つきをする、吹き上がりが遅い。

燃料が十分あるのに息つきをするのはスローが薄い、タンクの不良などでエアーを吸うなどの原因があります。吹き上がりが遅いのはスローが濃い、ペラのロードが大きい、メインニードルが甘いなどの原因が考えられます。

 

11.前よりパワーが出なくなった。

圧縮があるのにパワー無いと感じたらまずタペットの隙間を調整してください、それでもだめならリヤディスクの調整の必要ありです。修理に出してください。

 

12.バタフライの動きが渋い

キャブ取り付けの3mmネジを締めすぎてませんか、軽めに締めてください心配な方は弱い嫌気性ネジロックを付けて閉めてください、もしキャブが変形してしまったときはバタフライを外しバタフライに付いているゴムシールを傷つけないように取り外しバタフライをアルコールなどで洗浄してスロットルレバー取り付けの3mmネジのところに長めのネジを取り付け手または電気ドリルで取り付けてキャブにはめ込みゆっくり回転させながら横にスライドさせてホーニングしますこのとき細かいコンパウンドをつけても良いです動きがスムースになったらキャブ、バタフライをよく洗浄して組み立てます。

 

タペット調整

 

新品のエンジンをならしフライトをして10フライトぐらいしたらタペットを調整してください。

また数十フライトごとに点検してくださいこまめに点検されることをおすすめします、これによってトラブルの回避、自分のエンジンの状態を知ることができます。

 

1.  新品のエンジンは数回のフライトでタペットが開くことがありますが異常ではありません、調整してください、調整の目安としては隙間ゲージを使用してもいいですが冷間で少しでも隙間があれば大丈夫です、逆に言うと隙間が少ないほどパワーが出ます。

 

2. こまめに点検するとトラブルも防げます、まずEリングを点検し弱っていそうなら交換してください,飛ばすたびに隙間が少なくなるときはバルブシートのトラブルの可能性があります様子を見て症状が進行するのであればヘッドを交換の必要があります。

 

3. 2の逆にどんどん隙間が広がる場合カムまたはカムフォロアー、プッシュロッドの摩耗の可能性があり修理が必要です。

 

4. 3の症状はフライトしていてもわかる場合があります、いつもよりニードルを絞らないとパワーが出ない、またニードルを絞ってもパワーが出ないときはまずタペットが開いてないか点検してください。

 

5. ついでに横のガタが多いときは調整しておきましょう、性能には関係しないと思いますが。私は0.2mmのシムで調整してます。(YSにあると思います)

 

6. タペットカバーをはずしたついでにタペットカバーパッキンも点検しておきましょう、少しでもくたびれていたら交換してくださいパッキンは消耗品です。 

 

7. タペットの隙間がずっと変わらないのであれはあなたのYSエンジンはいい状態でいます。

 

 

これに当てはまらないトラブルの場合はメールしてください。