2006 フランス公演日記
本文へジャンプ 5月17日 

今日の公演の舞台設営は12時からなので午前中は自由時間。
睡眠不足や疲労が蓄積されてる頃なのでゆっくりできるのはありがたい。
それでも7時前に目が覚めて、朝からメールを書いたり公演日記を書いたり、
シャワーを浴びたりですぐ時間が経つ。
胃もくたびれているようで、今日は朝食パス。
11時45分に領事館の車が迎えに来て荷物を積み込みリヨン第3大学へ。
ここのアンドレ・マルロー講堂が今日の公演会場。
250席ぐらいの講堂で、
劇場のような座り心地のいい座席が並んでいる。
今回の公演で一番劇場らしいが、コルマールもパリも行くと専門のスタッフが
すでに高座やスクリーンの設営をしてくれていたので、我々の作業はかなり楽だったが、
ここは大学なのでそういうスタッフがいず、自分たちで一から設営しないといけない。
机の上にプラスティックのコンテナを並べ、駐在官事務所から持ってきた天板で高座を作り、
障子風の屏風を並べて舞台袖を作る。
スクリーンやプロジェクターを設置し字幕操作の場所を決め、
ケーブルを引き回し照明を調節しと、いつもの作業を黙々とこなす。
ある程度設営できたところで、遅い目の昼食。
近所のマクドナルドでハンバーガーを食べるが、少し日本と味が違うよう。
会場に戻って残りの作業を少しして、開演の6時まで休憩時間となる。
ここは日本語学科もあるが折り悪く試験中で学生はあまり来ないかもしれない。
もう一つタイミングが悪かったのはサッカーの欧州チャンピオンズリーグの決勝が今夜パリで行われること。
欧州はサッカーが盛んなので客足に影響が出ると思われる。
6時過ぎ、地神領事と山口先生の挨拶の後開演。
客席は70人ほどだけど、反応はいい。
今回のフランス公演用に足した、頭のルーブル美術館ネタから大きな笑いが起こり、
客席の3割は日本人だけどフランス人にもウケはいい。
終演後控え室に使っている隣の教室で着替えていると、グルノーブルのサッカーチーム、
グルノーブル・フット38のスタッフ、岸川さんが訪ねてきた。
実は、リヨンから100kmほど離れたグルノーブル・フット38でプレーする大黒選手を招待しようと、
チームのゼネラル・マネージャーにメールを送り、改めて大使館から招待状を送ってもらっていた。
岸川さんは落語が好きで落語を仏訳して芝居仕立てにしたものを当地で演じてたりするそう。
いろんな国で公演してると思わぬところで落語好きと遭遇する。
4年前のノルウェー、トロンハイム公演ではホテルで朝食中に、
早稲田大学で落語を勉強してるアンネ・ランデ・ペータスさんというノルウェー人に出会ったし。
大黒選手は15日にW杯日本代表に選ばれ、すでに帰国したそうで、
岸川さんは替わりに大黒選手のサイン入りユニフォームと帽子などを携えて車で1時間半かけて来てくださった。
てきぱき撤収してホテルに荷物を置きに帰り、駐在官事務所の穴見さんに取ってもらった
レストランRestaurant Le Nodeで我々だけのフランス打ち上げ。
ワインを飲みながらエスカルゴやラムを食べる。
11時過ぎにレストランからホテルまでぶらぶら歩いて帰った。
今日でフランスともお別れ。
今日は福矢の部屋でサンブッカを飲まず、そのまま眠った。



会場のリヨン第3大学。
元たばこ工場なので大学名の上にたばこの文字が残っている。


Restaurant Le Nodeでのフランス打ち上げ。
世界一のリヨン料理でお腹一杯。


グルノーブル・フット38の岸川さんから頂いた大黒選手の
サイン入りユニフォームと帽子・タオルマフラー。



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