2006 カナダ公演日記
本文へジャンプ 12月11日 
12月11日(月) モントリオール公演


夜中の1時半。電話のベルで目が覚める。
ABCからの電話だった。
レギュラーのラジオ番組「元気イチバン!芦沢誠です」を1週休んでの公演だけど、
カナダから電話で出演することになっていた。
明日やと思ってた。1日間違ってたよう。
電話で起こされまずこちらの様子を報告。
1時間後またクイズに答えないといけないので寝てられない。
日替わりパートナーのクイズ大会を2週にわたってやっていて、
今週は2週目なので休めない。
「古今東西ゲーム」のようなもので、該当する物を片っ端から言っていって、
何個答えるかというゲーム。
眠い頭でクイズに答える。
問題は「都道府県・県庁所在地以外の車のナンバー・プレートの地名を上げよ」。
20秒の制限時間で正解は5つだけ。
先週も5問だけやったから優勝からは大きく遠ざかったよう。
リスナーからの予想ハガキでは優勝候補やねんけどなぁ。
放送が終わっても目が覚めて眠れなくなってしまった。
せっかく時差ボケも治りかけてきたのに・・・。
仕方がないのでこのまま仕事することにした。
帰国後すぐにテレビでやる新作落語の台本を12分バージョンに書き直して
メールで送った。
このホテルは無料のLANが使えるのでネット環境は快適。
今までは電話回線でえっちら送ってたのでスピードが全然違う。
日本では光回線のハイスピード環境になれていたので、
ダイヤルアップのスピードは待ち時間が長くてまいった。
仕事してるうちに朝になり、2階の食堂で朝食をとり、
部屋に戻って風呂に入り身支度。
今日はモントリオール市立植物園の中にあるヘンリー・トーシャ講堂という所での公演。
モントリオール・オリンピックが行われたスタジアムの横に植物園がある。
ホテルから車で約30分の距離。
講堂は約300人収容の雰囲気のいいホール。
10時から設営を始める。
ホール専門のスタッフも付いているのでテキパキ作業は進んだ。
ここにはいいプロジェクターが天井から下がって設置されているので、
持参の物ではなくそれを使うことにした。
今回字幕スクリーンの位置は高座の真上。
昼過ぎには高座の設営、照明、音響などの調節も終了した。
あらかた作業も終わったので、昼食をとりにまた車で出かける。
運転手おすすめの市場のカフェでみなそれぞれ好きな物を注文しランチタイム。
その後夕方の公演まで少し休憩時間を取った。
深夜のラジオ出演で眠れなかったからホテルに帰って僕は少し仮眠することにした。
1時間半ほど眠って、字幕の修正作業にかかる。
高座の上に字幕スクリーンを設置したが、
字幕の長い部分は最前列の席から見ると僕の頭で見えなくなる。
それで頭にかぶる長い字幕を見つけ出して、
少し上に上げるちまちました作業をせっせと一人ホテルの部屋でこなす。
作業終了したのは出発時間の直前。
あんまり休憩でけへんなんだなぁ。
会場に入って高座の階段などを少し毛せんで養生して、
僕は地元の日系人新聞「日加タイムス」の取材を受ける。
開演40分前に取材を終了して楽屋へ。
ここも予約で満席で、キャンセル待ちが出てるらしい。
高座に上がるとやはり満席。
カナダ人の比率はこちらも半分ぐらい。
ここもよく笑ってくれた。笑いがおさまるまで次に移れない。
ほとんどがフランス語のお客さんだけど他と同じようにすごく喜んでくれた。
終演後、元米朝事務所マネージャー、關英栄さんのお姉さん、關陽子さんが
楽屋に訪ねてきてくれた。
關さんは会ったことはなかったが、モントリオール在住で落語の公演があると知って、
トロントにいるときメールをいただいた。
いろんなところに落語がらみの知り合いの知り合いみたいな人がいる。
4年前のベルリンでの公演では、落語作家の小佐田定雄さんの娘さんのさだかさんが
ドイツ留学中で、わざわざフランクフルトから見に来てくれた。
世界は広いようで狭いなぁ。
終演後撤収してホテルに荷物を置きに帰り、近所のパブで打ち上げ。
明日はカルガリーへ移動する。


モントリオール市立植物園、ヘンリ・トーシャ講堂。
満席の客席の半数はカナダ人。


オペーレーティング・ブースで字幕チェックするマイケル。



もどる