2004 トルコ公演
本文へジャンプ 3月26日〜4月2日 



3月31日(水) シルクロードの終点

今日はコーランで目覚めなかった。
ぼちぼちコーランになれてきたのかも知れない。
今日は劇場側が設定してくれた観光日。
シリア国境付近の街アンタクヤに連れて行ってくれることになっている。
アンタクヤはシルクロードの終点で、中国から運ばれた物資が
ここから地中海沿岸に船で運ばれたとガイドブックにある。
10時半ロビー集合なのでそれまで小1時間ほど貧乏側(失礼)を散策する事にした。
カメラをポケットに入れ一人ホテルの前の商店街をまっすぐ進む。
水とビールを買ってる時、人だかりができた地帯だ。
物売りや市場の人に声を掛けると気軽に写真を撮らせてくれる。
本当に友好的な国。
10時過ぎにホテルに戻りカバンを部屋から取ってくる。
小ぶりの観光バスが来て一行15名がゾロゾロ乗り込む。
アダナからアンタクヤまで約2時間半だけど、途中で遺跡も見学するらしい。
果てしなくまっすぐのびた国道を走る。
一般道だけど信号が少なく高速道路なみにすいすい進む。
窓の外にはだだっ広い田園風景が広がり、天気もいいし空は青くて気持ちいい。
アダナから30分ほど走ったところでビザンツ帝国の城壁ユラン・カレ、別名「蛇の城」に到着。
こちらは遠目から眺めるだけですぐにまた出発。
もう一カ所似たような城壁をまた遠目から眺めてまたバスは走り出す。
走り出して3時間経っても目的地には到着せず、地中海が見える公園のカフェでトイレ休憩。
トイレの入り口に若い男が座っていて、トイレを使うとチップがいる。
基本的にはチップのいらない国だけど、こうした有料のトイレもあるよう。
しょうぼいトイレだけど出てきて100万トルコ・リラ渡すとおしぼりを出してくれて、
手にコロンをふってくれる。
軽くビールを飲んでアンタクヤへ。
かなり時間がかかったようで、アンタクヤに着いたときは3時過ぎだった。
観光場所はみな5時までなので、昼食を後回しにして、先に観光することになった。
モザイク博物館をそそくさと見て洞窟教会へ。
迫害を受けたキリスト教徒が洞窟に教会を造ったそうで、いくつも抜け穴があるらしい。
教会前に石や金属で作った置物を売っているおっさんがいたが、
他の土産物屋であまり見かけない物を売っていたので、みんなバンバン買う。
グレッグなどは、お前は商売でも始めるつもりかと聞きたくなるほどたくさん買っていた。
後で聞くとそのおやじは今日はもう商売はダメだ、4時半になったら帰ろうと思っていた矢先に
土産物好きの日本人の一団がやって来てごっそり買ってくれたとウハウハだったらしい。
5時頃に遅い昼食。
滝の見えるレストランでケバブを食べる。
その土地土地のケバブがあってここのもうまい。
トルコは本当にうまい料理が多い。
食事の後30分ほど買い物タイム。
商店街はしょぼいけど、スカーフなどを売ってる店に皆吸い込まれる。
絹の道シルクロードの終点の町。絹製品は是非ものの土産。
ここでも皆バンバン買い物して、店のおやじウハウハ。
帰りはきれいな高速道路を通って2時間ちょっとで帰ってきた。
なんや高速通ったら早かったんやんか。
遅い昼食のケバブが腹に残っていたので今日は夕食はパス。
ところが部屋に戻ってきたら鍵が開かない。
我々全員のカードキーが手違いで無効になってしまったよう。
フロントに連絡して新しいカードをもらってやっと部屋に入ることが出来るようになった。
明日帰国なので風喬の部屋に集まって残ったラクやビールを飲んでしまう。
隣近所から「お静かに」を食らわないよう気をつけながら
2時半頃までバカ話で盛り上がった。



地中海をバックに。


モザイク博物館。ローマ時代のモザイクとしては世界有数の規模。


聖ペテロの洞窟教会。この前の物売りが我々一行のおかげで大もうけ。



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