2004 トルコ公演
本文へジャンプ 3月26日〜4月2日 




3月26日(金) イスタンブール到着

今日からトルコ公演。
今回は去年の韓国公演と同じように、ITI(国際演劇協会)からの話で、
トルコで行われる国際演劇祭に招待され参加することになった。
トルコ全土81カ所で行われる文化祭のような催しらしく、
我々はアダナという街の国立劇場で公演することになっている。
ただ今回の話はかなり急で、最初の打診があったのが今年の1月末。
それから自分だけでなく鳴り物班のスケジュールも調整し、
日程を決めたが日本人の常識では考えられないくらい
トルコの人はのんびりしてて、おまけに公演先の劇場に英語が分かる人がおらず、
いつもの海外公演のプロデューサー、マイケル・ジャックソンが
四苦八苦しながら話を進めた。
演劇祭の事もあまりわからないし、現地に依頼してたトルコ語の翻訳も遅れに遅れ、
現時点で全体の30%ほどしか翻訳できてない。
見切り発車のままでの渡航となり、現地で字幕入力しないといけなくなってしまった。
今回のメンバーは住田益子(三味線)、桂福矢(太鼓・笛)、笑福亭風喬(太鼓・鉦)の
鳴り物班にプロデューサーのマイケル。
お馴染みメンバーにマイケルのアシスタントとしてグレッグが加わった。
今回の公演は我々の落語だけではなく、歌舞伎舞の人達の公演もあるので
マイケル一人では手が回らないので助っ人にグレッグが参加してくれた。
グレッグは23歳のアイルランド人で京都在住。
トルコまで関空からの直行便があるが日が合わず、往復とも成田経由となった。
朝伊丹空港に集合となったがマイケルは痛風の発作が出て、
痛そうに足を引きずりながらやってきた。
成田で4時間半ほどすごして14:20、トルコ航空でイスタンブールへ。
約12時間のフライト。
機内でとりあえず字幕入力できるところをしておこうとPCを立ち上げる。
我々は現地の言葉がわからないので、いつも日本語・英語・現地語と
3カ国語で書かれた台本をいつも作っているが、
トルコ側の手違いでトルコ語だけ書かれた台本の一部がメールで送られてきた。
これではちんぷんかんぷん。
所々にある「RAKUGO」とか「OTAMA」などの文字を見つけて当てはめたり、
ガイドブックの巻末の簡単な「トルコ語講座」に載っている「こんにちは」や「ありがとう」
などの言葉を台本で見つけ字幕に入力していくが、わからないところ多数。
ノートPCのバッテリーも2時間ほどでアガって作業終了。
28日にアダナに入って、向こうのスタッフと一緒に入力しないとわからない。
20:40イスタンブール到着。
車でイスタンブールの中心地スルタン・アフメットにあるホテル・アルカディアへ。
こぢんまりしてるが新しくてきれいなホテル。
福矢・風喬、マイケル・グレッグがツインで、僕とマルコ(住田)がそれぞれシングル。
荷物を置いて近くのカフェ「モザイク」でいっぱいやる。
僕が注文したのはトルコの地酒「ラク」。
いつもの海外公演のお共「サンブッカ」に似た、トロリと甘みのあるお酒、
元は透明だが氷が入ると白濁する。
ドルマスという穀物を葡萄の葉で巻いたり、トマトや茄子に詰めた料理を食べる。
ウエイトレスの女の子が可愛くて愛想いい。
12時過ぎまで飲んでホテルに戻ってきた。
明日はイスタンブールを少し観光する。



ホテル・アルカディアの僕の部屋。



ホテルの近くのカフェ「モザイク」でとりあえず一杯。



トルコのお札。すごいインフレで「0」の数が多い。
これは2000万TL(トルコ・リラ)。(約1600円)



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