6月18日 公演スタート
朝8時半頃朝食をレストランでとる。
ここはリゾートホテルのようで、横にきれいな芝のゴルフコースがあり、
高台で街が見下ろせる。
このホテルは会場から遠くて不便なので今日は朝から近いホテルに移動する事になっていた。
10時半頃迎えの車が来て、会場近くのトン・サン・ホテルへ。
ここは普通のビジネスホテルのようだけど、周りは温泉マークの旅館だらけ。
韓国の旅館は日本と同じ温泉マークが付いていて、見た目は連れ込みホテル。
だけど一人でも泊まれるらしく、宿泊費も安いと言うが、駐車場の入り口には
ビニールの暖簾が下がり、まんま日本のラブホテルと同じ体裁。
ホテルに荷物を置いて会場の青少年文化センターへ。
ここは2階席も合わせると500人ほど入るこぢんまりしたいいホール。
作業をはじめていると、字幕訂正で協力してくれた許秀美ちゃんの友人の
オ・ソヌンちゃんが手伝いに来てくれた。
彼女は20日まで現地スタッフとして僕らを手伝ってくれる事になってる。
途中で通訳ボランティアのイ・ヨンアさんも来て、スタッフに僕らの指示を伝えてくれる。
映画用の巨大スクリーンをバックに高座を組み、字幕用のプロジェクター位置を決め、
照明をセッティングする。
そこまでしたところで2時頃、遅い昼食に一旦会館を出る。
どんな物がいいかとソジュンさんが聞くので麺類と答えると、熱いのか冷たいかと聞く。
冷麺は日本でも食べられるので熱い方をリクエスト。
カルククスと言われる韓国のうどんのようだけど、大きな鉢に4人前ずつ入って出てくる。
お玉ですくって取り皿に取って食べる。あっさりしていてうまい。
テーブルにはキムチが小さな壷に入っているが、こっちの人はよくキムチを食べる。
僕らもついつられてパクパク食べる。辛いけどマイルド。
スタッフがツボから大量に取り皿に盛るので、そんなに食べられるかいなと思っていたら
何の事はない、壷ごとお代わりしてしまった。
カルククスの後はマンドゥ。少し大きな餃子みたいな物。
こちらもうまいが何か変わった味が残る。
食事の後会館に戻って音響チェック。
これで舞台周りはセッティング終了。
楽屋に移動して字幕の訂正にかかる。
ソジュン、ヨンア、ソヌンと3人の女の子がノートパソコンをのぞき込んで、内容を手直し。
ソヌンちゃんが入力していったが、開演時間が迫ったので訂正した字幕の入力は途中で終わった。
残りは明日行う事になった。
開演時間は7時30分。客の入りは150人ほどだけど真ん中に固まっているのでやりやすい。
いつものように字幕での鳴り物解説の後、僕の出囃子「小春団治囃子」で舞台に出ると、
大きな拍手と共に歓声まで上がる。
ネタはツボツボでちゃんとはまる。
韓国語は日本と文法が似てるのでちゃんと訳せば、同じ所で笑いが来るはず。
小さな子供連れ、学生など若い人も多かったが反応は上々で、2席目の「皿屋敷」を終えて
帰る時にまた拍手と共に歓声が上がった。
韓国の人はすごくノリがいい。
楽屋に戻る廊下で少年達が片言の日本語で「サインシテクダサイ」とノートを差し出す。
反日感情を心配したけど、とっても友好的ないいお客さんだった。
明日もここで公演するので、鳴り物はホールに置いて、一旦ホテルに帰り
衣装を部屋に吊して食事に出る。
今夜はカルビを食べると決めていた。
ガイドブックを見ると、スウォンはカルビで有名と書かれていた。
ソヌンちゃんに聞くとソウルから1時間かけてわざわざカルビを食べに来た事もあるという。
それほどスウォン・カルビは有名らしい。
ただ夜も遅いので有名な店は開いてない。
ソジュンさんは携帯で方々あたってみたが遅くまでやってる店がないよう。
やっと開いてる店を見つけて、1時間だけという約束で上がらせてもらった。
カルビの前にいろんな前菜が並び、これだけでお腹が一杯になりそう。
カルビはさすがにうまく、チシャを巻いてパクパク食べた。
昨夜からかなりの量食べてる。
ホテルに戻って福矢の部屋でウイスキーを飲んで部屋に引き上げた。
会場の青少年文化センター。漢字で「落語」と書かれている。
ハングル字幕の「お玉牛」
これが本場、スウォン・カルビ。
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