2003 欧州公演日記
本文へジャンプ 9月24日〜30日 



9月29・30日(月・火) ヘルシンキから日本へ

6時前に起きて荷物を詰める。
昨日あらかた詰めてたのでそれほど苦労もしなかった。
7時にレストランに行き、ささっと朝食。
朝7時半ロビー集合。
大使館の車が2台迎えに来たが今日はフィンランド人の運転手のみ。
バートさんも見送りに来てくれた。
みんなで空港に向かったが、実はマイケルは我々とはここで別れて、
昼からロンドンに向かう。
イランでの狂言の公演に同行するらしいが、ビザが本国でしか取れないらしく、
ここまで来たついでにロンドンに寄るということだった。
ところが航空会社のカウンターでチェック・インすると、荷物の重量オーバー。
来る時は4人で、しかもマイケルのセネター・カードのおかげで
ビジネスクラスにアップ・グレイドしたから重量オーバーにならなかったが、
3人でしかもエコノミーだとオーバーしてしまう。
どのくらいオーバーしてるのか聞くとなんと44kg!
これはかなりの数字。
まともに超過料金を払うと目の玉が飛び出るぐらい取られる。
仕方がないので締太鼓や変圧器・プロジェクターのコード類の入ったスーツケースを
マイケルに託す。
それでもまだ20kgほどオーバー。
プロジェクターからコード類を出したり、スーツケースから衣装などを出しては、
空きカウンターのベルトの上にのせて計量する。
なんとか44kgの減量に成功。
荷物を預ける。
外に出した荷物はマイケルが別便で持っていくと見せかけて、
見えない所で手荷物のバッグに詰めるが、何せ量が多いので、
背中に背負ったカバンはパンパンになり、いくつか手に持たないといけない。
この状態でフランクフルトで乗り換えて関空まで行かないといけない。
バートさんとマイケルと別れてセキュリティーを通る。
中に入ればカートもあるので手荷物は多いがそれほど苦労はしなかった。
今回もそれぞれの大使館の人達にかなりサポートをしてもらい、
また現地で協力してくれたバートさんや、うまく翻訳してくれたみなさんのおかげで
どことも満員ですごく喜んでもらえた。
翻訳はかなり笑いに影響するので心配だったけど、
フィンランド語のサミーさんやロシア語の翻訳をしてくれた方のセンスで
ちゃんとツボで笑いが来た。
特にロシア語は村上春樹のロシア語訳をしてる人が
今回落語の翻訳をしてくれたそう。
これからもどんどんいろんな国に上方落語の笑いが広まるといいな。
今回も各方面の皆様お世話になりました。
ありがとうございました。



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