2003 欧州公演日記
本文へジャンプ 9月24日〜30日 



9月27日(土) ヘルシンキ大学ワークショップ

今日は12時からヘルシンキ大学でワークショップ。
10時に大学に行き、小ぶりの第21講義室で設営にかかる。
鳴り物などは昨日の控え室に置いてあったので設営はスムーズに進んだ。
昨日の公演は公務で来られなかった長谷川大使ご夫妻が、
ワークショップに来てくださった。
二番太鼓から出囃子に乗って高座に上がり、落語は「お玉牛」のみ。
落語終わりで高座の前に出てバートさんの通訳で解説を始める。
落語の歴史や落語家の修行などを説明し、
鳴り物のマルコ・福矢を前に出して鳴り物の説明。
幽霊の出の太鼓を実際参加者を前に出して太鼓をたたかせる。
それから簡単な小咄をリーッカさんにフィンランド語に訳してもらい、
座布団の上で参加者に演じさせたりした。
最後の質疑応答も熱心に質問が出る。
終演後撤収し官用車に全て荷物を積み込む。
今日は長谷川大使主催の昼食会。
大使が待つレストラン「トーロン・ランタ」に向かう。
海際で色づいた木々を眺められる落ち着いたレストランで魚料理を頂く。
フィンランドの料理も日本人の口によく合う。
大使夫妻は非常に気さくで食事しながら話も弾む。
10月には東京に戻られるそうで、12月の東京独演会の宣伝をしておいた。
5時頃に大使と別れホテルへ。
部屋に荷物を置いてそそくさと買い物に出かける。
明日はオフでゆっくり出来るが、日曜日は店が開いてないらしいので、
フィンランドでの買い物のチャンスはこの1時間ほどしかないかも知れない。
北欧最大の百貨店「ストックマン」に徒歩で向かいみんなそれぞれ買い物タイムとなった。
フィンランドはムーミンのふるさとなので、ムーミンのピンバッジなどを買う。
昼食が遅かったので夕食は遅い目に設定し、ホテルの部屋で滞っているホームページの更新。
モスクワでは全然公演日記が書けなかったし、メールのやりとりもしていない。
夕食までの2時間ほど部屋にこもってせっせと公演日記を書く。
8時ロビー集合。
マルコは夕食をパス。
僕と福矢・マイケル・バート・リーッカの5人でどこへ行こうかと相談。
みんなあまりおなかが減っていないようなのでパブで一杯やることにする。
いろんな国のいろんなビールをみんなで飲んで、
やっと少しおなかが減ってきた。
カジュアルなレストランに移動して、ワインなどを飲みながら談笑。
バートもリーッカも本当に日本語がうまい。
彼らと喋っていると外国人だと言うことを忘れる。
外に出ると雨が降り出してきた。
明日ヘルシンキを観光するつもりなので天気が心配。



ヘルシンキ大学


高座でフィンランド語の小咄に挑戦するワークショップ参加者。


長谷川特命全権大使夫妻とレストランの前で。



もどる