2001 英仏公演日記
本文へジャンプ 8月17日〜9月16日 



9月8日(土)サッカー観戦


昨夜、8時半に朝食を頼んだが、金曜の夜でパブの客が遅くまでいたので、
宿の主人が9時にしてくれという。
福矢と9時に1階の食堂に行くと、マルコ、マイケルも降りてきた。
朝食後一人で外に出て近所をぶらぶら。天気がいいので気持ちがいい。
田舎の古い家並みなどをデジカメで撮りながら散策。
裏庭には大きなガチョウやパブで寝ていた犬たちが芝生の上を歩き回っていた。
荷造りして11時にチェックアウト。
昨夜の落語会の主催者、グリーン・クロウス・スタジオと言うギャラリーに出かける。
古い家を改造した画廊で複数の作家のいろんな作品が展示されている。
陶芸作家の女性の作品を本人の解説と窯作りの写真なども交えて聞く。
ギャラリーの家族と記念写真を撮りメリングを後にしてマンチェスターに向かう。
今日は僕とマイケルはサッカー観戦。
先日のマンチェスター公演でお世話になった島田さんに、
マンチェスター・ユナイテッドの試合の切符をお願いしていた。
実はエジンバラにいる時からマイケルがネットでチケットを押さえようとしていたがだめだった。
2時前にマンチェスターに着き、島田さん宅へ。
手渡されたチケットはシーズン・チケットだった。
日本の野球で言う年間指定席で、マイケルがすごく驚いていたので、
島田さんに聞くとシーズン・チケットは持ち主が死なないと次に回らないので、
年間で2〜3人ほどしか新たに手に入らず、60万人ぐらいが待っている超プラチナチケットだということ。
マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグでも一番の人気チームらしい。
2時45分にマン−Uのホーム、オールド・トラフォード・スタジアムに到着。
福矢とマルコをスタジアム手前のショッピングセンターに残し、スタジアムに向かう。
続々とスタジアムにマンーUの赤いユニフォームを着たサポーター達が集結する。
すごい警備の警察官の量。
機動隊のようなものものしいスタイルの騎馬警官がいたるところにいて、
馬まで目にアクリルのマスクをしている。
フーリガンの国だけに、緊張感が高まる。
スタジアムの入り口はかなり狭い。
手配されたフーリガンをチェックして排斥するためだろう。
席について驚いた。前から7列目、ほとんどグラウンドに立っているような目の高さ。
さすが超プラチナ・チケットのシーズン・チケット。
ガンバの本拠地、万博競技場のようなグラウンドのまわりの陸上トラックがなく、
グラウンドギリギリまでスタンドがあるので、すごく近くにピッチが見える。
2階3階まで作られたスタンドには観客がびっしり。
電光掲示板の発表は67,347人。
アウェーのエバートンのサポーターはスタジアムの一角に集められ、
通路は蛍光色のウインドブレーカーを来た警官隊がびっしり並び、完全に隔離されている。
試合開始直前に空軍の戦闘機が発煙筒を炊きながら
スタジアムの上を低空飛行し、3時キックオフ。
イングランド代表の司令塔ベッカムは、W杯予選で身体を痛めていたので
先発からはずれていた。
試合が始まるとマン−Uの応援歌や相手に対するヤジ、
「幸せなら手をたたこう」の節でエバートンの本拠リバプールをやじって
「リバプール人が嫌いな人、手をたたこう、しゃん、しゃん」と大合唱している。
67,000人の大観衆と言うこともあるが、四方のスタンドに屋根が付いていて
音が反響するので、すごい大音響となる。
結果は4−1でマン−Uの圧勝。
後半途中でベッカムも出てきて、終了間際にダメ押しの四点目をあげ、
マン−Uサポーター大満足。
試合後、福矢・マルコと合流しロンドンに車を走らせる。
高速を飛ばして約3時間半、ロンドン郊外のヘンドンと言う所に着く。
去年ロンドン公演でたいへん世話になった、いとこの聡君の家に
僕と福矢、マルコをしばらく泊めてもらうことになっている。
去年は家におじゃましたけど1階しか知らなかった。
実は5ベッドルームあって、僕らはそれぞれ個室をあてがってもらった。
荷物を家に運び込み、マイケルはロンドンに住む弟宅でしばらくやっかいになる。
聡君の家で刺身など懐かしい食事をごちそうになる。
明日はオフなのでゆっくりすることにする。


メリング公演でお世話になったグリーン・クロウス・スタジオの家族と。


マンチェスター・ユナイテッドの本拠地、オールド・トラフォード・スタジアム。



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