2001 英仏公演日記
本文へジャンプ 8月17日〜9月16日 



9月3日(月)湖水地方へ大移動


午前11時、B&Bを引き払う。
宿のおやじさんに、大入り袋に千社札を入れてプレゼント。
マイケルはそこに5円玉を入れ、「ご縁がありますように」と言う日本の縁起や、
大入り袋、千社札の意味を説明、別れを告げる。
本当にここの夫婦には親切にしてもらった。
午後からは妹の家で少し仕事の作業をする。
B&Bでは電話回線が使えないのでホームページの更新も滞ってしまう。
妹宅でマイケルと二人床に座り、かわるがわる電話線をやりとりしながら、
それぞれのパソコンにつないで仕事のメールを送る。
7日のメリング公演まで日程の余裕があるので、湖水地方に観光に出かける。
宿を変わるたびに重いスーツケースの積み込みがある。これが一仕事。
ワゴン車の荷台にスーツケース、太鼓、座布団、もうせん、プロジェクター、
舞台設営道具などギュウギュウに詰め込む。
マイケルが運転席、僕が助手席で地図を見ながらナビゲート。
後部座席の福矢とマルコの間にはマイケルのトランクと三味線ケースがでんと座る。
道はどこでもすいていてスイスイ走れるし、この国の高速はどこまで行っても無料。
車での移動は便利で安くつく。
マイケルは運転中ラジオの音楽に合わせてよく歌うし、またよく曲も知っている。
話も好きで、じいさんから聞いた戦争の話、子供の頃の両親の話、
史跡の説明、友人のドジ話など、陽気で車中飽きさせない。
夜、当日予約したウインダミアのB&Bに到着。当日予約する方が安くつくらしい。
マイケルとマルコはそれぞれシングル、僕と福矢はツインルーム。
部屋に入って荷をほどき、少し休んでから食事に出る。
パブで一杯やった後、イタリアンで食事。
11時過ぎに宿に戻ってからうちの部屋で、マルコ・福矢らと
エジンバラのインカの親父にもらったサンブッカを飲む。
洗面所のグラスがプラスティックだったのでコーヒーカップにサンブッカを注ぎ、
店で飲んでたのと同じように火をつける。
度数は38度しかないのに青白い炎が灯る。
本当は小さなショットグラスにコーヒー豆を浮かべ、そこに火をつけるのだけど、
コーヒー豆もないし風情はないけどコーヒーカップでサンブッカを飲む。
甘みのあるトロリとした酒が消化を助けてくれる。
明日はこのあたりを1日観光するつもり。


ハートバーンのB&Bで、レディーバードと戯れるマルコ。


湖の畔で4人そろって。



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