2001 英仏公演日記
本文へジャンプ 8月17日〜9月16日 



8月24日(金)朝日新聞密着取材


朝いつものようにコーンフレークを食べると、牛乳がなくなった。
マイケルが新しいのを買っていたなと冷蔵庫の入っている戸棚を開けると、
冷蔵庫の上に3リットルは入っている大きな牛乳容器がさらのまま置かれている。
見ると上の方はすでに分離してヨーグルトになっていた。
この戸棚は冷蔵庫だけじゃなく、ボイラーも入っているので温度が上がる。
マイケルはたくさん買うと安くなるからと、おとついジャガイモやにんじんなどの野菜や
牛乳を買い込んだが、冷蔵庫に一杯ものが入っていたので牛乳は入れられず、
とりあえず冷蔵庫の上にと置いていて忘れてしまったよう。
もったいない、3リットルの牛乳を捨てる羽目になった。
あとでマルコに聞くと捨てるときすごい臭いがしてたそう。
昼食に昨日お持ち帰りしたインドカレーを温めて食べる。
いろんな種類があっておいしかった。
昼食後近所のスーパーで僕とマルコ、福矢で買い出しに出かける。
いる物をメモし、トイレットペーパー、ミネラルウォーター、牛乳、食器洗い洗剤、
小麦粉、マヨネーズ、インスタントスープ、シリアル、オレンジジュース、
ミックスシーフード、氷などなど大量に買い込む。
スーパーでプロレスラーの写真が何枚か見られるのぞきからくりのような
おもちゃがカプセルに入ったガチャガチャをマルコが発見。
買ってくれとせがむので一つ£1のカプセルを2つ買ってやった。
今日は去年好評だったお好み焼きの予定。
岡本さんが持ってきてくれたお好み焼き粉や青のり、
天かす、トンカツソースなどがありがたい。
4時頃から日課のハイ・ストリートでのチラシ配り。
今日も天気がいいので3人着物で配布。
ローナは劇場前でお別れした。
これからロンドンに帰り、来週はドイツで1週間休日を楽しむそう。
ハイストリートでチラシを配る日本人を発見し話をすると、
毎年このフェスに参加しているインド舞踊を取り入れた創作舞踊の
シャクティーさんのスタッフらしい。
客の入りを聞くとどこもやはり苦戦らしく、
新聞の批評で写真入りで5つ星の評価をもらった舞踏集団が50人の入りだったという。
僕もその新聞は見たがかなり大きな扱いだったのに
50人しか入らないのかなと、不思議に思う。
夕方宿に戻り、支度をして劇場に。
昨夜一緒に食事した遠藤さんが見に来てくれた。
客の入りは10人ちょっとだったけど、とてもいいお客さん。
反応は上々。
遠藤さんも外国人があんなに笑ってるのに、この入りではもったいないと、
しきりに言ってくれた。
今日は朝日新聞の上田さんが取材に来る。
夕方エジンバラ空港に着くと思っていたが、11時着だった。
フラットで連絡を待っていると11時半頃呼び鈴が鳴った。上田さんだった。
自力でフラットを探し出してよく来られたもんだ。
インスタントラーメンと週刊誌の差し入れを頂く。
これから上田さんもうちのフラットにしばらく滞在する。
文字通りの密着取材。
入れ替わり立ち替わりゲストルームにはお客さんがひっきりなしに訪れる。
お好み焼きとワインで談笑。
明日から本格的な取材が始まる。


台所で料理を作る福矢とマルコ。


劇場となっているオーガスティン教会の前で、
ボランティア・スタッフとして働く日本人の女の子と。



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