2001 英仏公演日記
本文へジャンプ 8月17日〜9月16日 



8月20日(月)ミリタリー・タトゥー


今日は朝から26日に公演するグラスゴーと、28日のリビングストンの会場の下見。
今回この2カ所をセッティングしてくださった、
スコットランドの日本人コミュニティー紙「AZAMI」の
編集者の池島さんとの待ち合わせ場所にマイケルと車で向かった。
グラスゴーはエジンバラから高速で約1時間。
建築の町と言うことできれいな建物が多い。
OKOという回転寿司屋の2階ラウンジが会場。
この店はシンプル・マインドというバンドのメンバーがオーナーらしい。
2階に50人ほど座れそうなスペースがある。
天井が低いので高座に使うテーブルの上に座ると頭がつかえそう。
下座のスペース、字幕のスクリーン、プロジェクター位置などチェック。
続いて岡本さんをスターリングに迎えに行き、空港でレンタカーを乗り換える。
今の車は7人乗りの少し大きめの車だけど、これからしばらくは
スーツケースを乗せることがないので小さい車に乗り換え、
レンタカー代を節約。
ところが今度の車はマニュアル車。
途中でマイケルが僕に運転してみるかと勧める。
エジンバラみたいな繁華なところでいきなり運転するより、
田舎で練習しといた方がいいという。
日本を出る前に国際免許はとってきたが、マニュアル車は20年ぶりぐらい。
クラッチをつい忘れてしまう。
おまけに馴染みのないランナバウトと言われるサークル交差点にもとまどう。
初めて路上教習に出たときのような気持ち。
リビングストンのオールド・ステーション・コミュニティーセンターになんとか到着。
ここは古い駅舎を使った公民館みたいな所。
小さな体育館のようなフロアーに、ちゃんと舞台もある。
舞台にテーブルを置いて高座にすることを確認。
若夫婦みたいな人が多いそうでベビーシッターを雇って、託児施設有りと謳って
若い夫婦達にアピールしようとなった。
帰りはマイケルの運転でエジンバラに帰ってきた。
マルコと福矢はその間ずっとチラシ配り。
今日は雨が降らないようなので着物姿で配布していた。
夕方、岡本さんと領事館にチラシを届けに行き、太田領事に宣伝のお願い。
帰りにシャンプーやらボディーソープ、地図を買い、
フラットへ帰るのにタクシーをつかまえようとしたが
見つからず、バスで帰ることにした。
路線図を見てもよくわからないし、値段もわからない。
何とか通りの名前でめっこをつけてバスに乗り込む。
£1硬貨を2枚出すと1枚でいいという。
一人50p、約90円。
フラットの前がバス停なので停留所の名前がわからなくても景色ですぐにわかった。
去年二階建てバスに乗り損ねていたので2年越しでバスにやっと乗れた。
夜は松井さんのご招待で
シーフードレストラン「FISHER」へ。
生ガキは日本のものより柔らかくてうまいし、
山盛りのムール貝はみんな黙々と取っては口に運ぶ。
ひらめ、ロブスター、にしん、いか・・・どれをとってもうまい。
予約しないと入れないのがよくわかる。
食後、僕と福矢はエジンバラ城で行われるミリタリー・タトゥーを見に行く。
エジンバラ・フェスの期間中行われる名物の軍楽隊のショー。
エジンバラ城前の長方形の広場に巨大な仮設スタンドがコの字型に配置されている。
毎日夕方になると近所がバスの路上駐車で埋め尽くされ、
オウガスティンに荷物を搬入する時いつも困る。
去年タトゥーを見たかったけれど、50周年記念という事もあり切符がとれず
見ることができなかったが、今年は早い目にマイケルに予約してもらった。
7000人ぐらい入れるスタンドは超満員。
僕らの席は大きなスタンドのてっぺん。
冷たい風が吹く。みんなまるで冬のようないでたち。
なんかラグビー観戦のよう。
寒かったけどショーはすばらしかった。
軍楽隊はレベルが高く御堂筋パレードの数倍の迫力で、
装甲車が登場したりロシア舞踊があったり、飽きさせない。
最後は大勢の軍楽隊とバグパイプで広場は埋め尽くされ僕らにも馴染みのある曲を
バグパイプで演奏、観客も皆横の人と手をつないで大合唱。
盛り上がったところで花火が上がる。
もう大感激。いやぁいいもの見せてもらいました。
ミリタリー・タトゥーを見れば、スコットランドが好きになる。
帰りはお城からフラットまで歩いて帰った。
約20分ほどだったけどせっせと歩いたので冷えた身体が少し暖まった。


ミリタリー・タトゥー


タトゥーが行われていた広場で



もどる