ホントにあったこんな話。その2 <大事なもの。> ある日ボケボケおばあさんの身体を拭いて着替えをさせる日課をしていると、ふと ベットサイドにテーブルを拭くような布巾におむすび大の何かが包まれた物が置いてあった。 「これなあに?」と聞くと「大事なものなのよ」と言う。ふうん、と思って着替えを続け、 一通り終わってからもう一度「これ、何が入ってるの?」と聞くと、今度は 「それ、捨てるのよ」と言う。ボケているので毎回返答が変わる事もつじつまがあわない事も 日常茶飯事だ。こういうお年寄りは御飯の残りが勿体無くて、残したものを とっておいて腐らせる事も良く有るし、ずいぶん前に残したのを後で食べてお腹を壊したり する事も珍しく無いので「そう、ちょっと見せてね」と言ってそ〜っと開いてみると さらに何かが大事そうに(?)ティッシュに包まれている。 それも開いてみると、黒い親指大の梅干しの種のようなものが沢山…。 それは、古いウ●チだった。 「何でこんなものとっておいたの〜!?」そのおばあさんは、 大腿骨頚部骨折と言うお年寄りに多い、ちょっと転んだだけで股関節の部分の 骨が折れる病気で足の手術をしたあとにリハビリのためにJ大学病院から送られて来た 人なのだが、すでに送られて来た時にはお尻にでっかい床擦れが出来ていた。 その消毒をしてガーゼを当ててテープでとめてあったり、おむつをしたりしているのが うっとおしいのか、ボケているからパジャマを脱いだりおむつやガーゼを剥がしてしまう。 そこで病衣にはツナギになってチャックとカギがついた、簡単には身体に手を触れる事が 出来ないものがある。もう当分前からそのツナギにしてあったはずだから、 これは一体いつのモノなのか…?見てはいけないものを見てしまった気分。 <流行りの健康法?> 今日もボケボケおばあさんを車椅子に座らせ、車椅子から立ち上がろうとして 転がり落ちないようにお腹の所を車椅子にヒモで固定しておいて、病室に1人にしておくと 何をしでかされるか分からないのでナースステーションに連れて来ておいて書き物をしていた。 ナースコールが鳴ったのでコールの部屋に出かけて戻ってくると、いつも独りでいても べらべらと何かつじつまの合わない独り言を言っているおばあさんが静かだ。 イヤな予感がしてそ〜っと見てみると、手術後で傷が汚れないように入れてある おしっこの管に繋がっているバック(これにおしっこがたまる)を高々とかかげている。 これはただおしっこがたまっていくメモリのついたものと、正確に細かい量を量る為の 微量計と言うものがついた物が有り、このおばあさんは後者を付けていた。 ふと目の前に回ってみると、微量計を持ち上げて尿の排出口をチューチュー吸っていた! 「だめ〜!」と止めに入った瞬間コックをひねられ、「ごっくん」…。がびょお〜〜ん!! そりゃそう言う健康法もあったような気がするけどさ(T.T)。 一瞬真っ白になって燃え尽きてしまったよ。 <夫とは、一番身近な他人。> 79歳女性、食欲が段々落ちて何も口に入らなくなって入院した。検査の結果 アルツハイマー病と思われる。つきそいには68歳の夫がやって来たが、 皆が「息子さんですか?」と聞く程若々しい(身綺麗だし物腰もしっかりしていて ハゲてもいない)。反対に入院したおばあちゃんは本当に今にも死にそうな弱りぶりに 加えて、アルツハイマー独特の表情も無くウツで全く意思表示のない状態が対照的。 夫は時折面会に来るが話し掛ける言葉も少なく、体に触れてあげない。 何年も徐々に食欲がなく、ウツの身動きの少ない(できない)状態を過ごして来たと 思われる栄養状態の悪さと身体の不潔さ。そして今日の胃カメラで食道が癌細胞で 完全に閉塞されているのが解りしかも出血しているため、 ナースステーションの隣の観察部屋へ急きょ移された。 カメラの結果を夫に先生から説明してもらわねばならないが、 夫は今日は来れるが明日と明後日は来れないと言うので今日来た時に 外来診察中の先生に時間をもらって説明してもらった。 ガンの可能性が高い事と、出血が酷くなったら輸血をするかどうかや 意識が悪くなったりすれば生命にも危険が有る事も説明されたが、 「明日と明後日は同窓会の幹事をするために携帯の電話は教えられないから (教えても出られないから教えたく無いと断られた)自宅にいる息子にかけてくれ」 って言われちゃったよ〜と先生苦笑い。 この患者、夫が定年退職すると同時に発病したと思われるのだが 口うるさい夫が定年して自宅に始終いてずっと顔を合わせて世話をするのが ストレスになって急にボケたりウツになったりする妻がいるのだが、もしかして それかね〜なんてはじめ看護婦達が噂していたのだが…。 それにしてもどうだろう?妻が具合が悪くなったと夫に病院から電話する時って つまり「死にそうです」って連絡が行く時よね? 同窓会で電話してほしく無いからって…?死に目に合えなくても良いの? あの身綺麗さと良い、電話するなと言う2日間と良い…怪しすぎ。 女と旅行でも行ってるんじゃ?先生も同じ事を考えたらしいが(笑)。 …やっぱり結婚したって結局は他人よね。やりきれんわ。 せめて好きな人には死に目看取って欲しいよね。 <モンゴイカのイカ飯> 糖尿病その他の生活習慣病で入院の人が来た。 入院したら好きに飲み食いできぬと覚悟して来たんだろう。 お腹のCTを見て思わずみんな吹き出した。 胃の中は食べ物でぱんっぱんだった(笑) 普通入院中にお腹のCTを撮る時は 朝御飯を食べさせずに撮影してから食べる事になるので こんな映像はそういやひさしぶり(^^; 救急に勤めてた頃は見た事あったけどね。 それにしてもでっかいモンゴイカのイカ飯さながらの 胃袋だったであろう。。。 <心臓に効く薬> 心臓の薬で、皮膚から吸収する薬が有る。 シールになっていて、抗力は24時間なので毎日1枚貼りかえる。 心臓のシールを処方されて帰ったお婆ちゃん、 次の受診日は薬が無くなる二週間後。 薬をまた処方してもらいにお婆ちゃんはやって来た。 さて診察しましょうと服を脱いでもらってビックリ! 心臓のシールが14枚貼ってあった!! あ。。。ありえねえ〜(爆笑) 笑いを堪えるのにみんな必死だった事は言う間でもない。
まだまだいろんな驚きなお話しもありますが、 気長に更新をお待ち下さいね!![]()