エピソード47 

ワシがつかんでいくから…

 航空会社ラウンジ。。。

 数年前まであまり出張が無いときはちょっと憧れの場所。それよりさらに数年前だと存在すら知りませんでした。別のエピソードでも書いてますが、相当頻繁に飛行機を利用しないと入れません(目安:東京−大阪を年間50回(25往復)くらい)。ちなみに、私は全日空のリピーターではありますが、JALだと、ごく普通のとき〜どき利用する客の一人。JALグローバル会員の上司の同伴者でも無い限りラウンジには入れてもらえません。

 最近はその「場所」にも慣れてきてしまいましたが、確かに限られた人だけ入れてもらえる場所に入れるというのは気分がいいものです。でも、その中は、、、結局普通のおじさんたちが座って新聞読んだりビール飲んだりしているだけなんですよね。ポケットマネーで何十回も飛行機に乗る人なんてまずいないし、仕事の高尚さと飛行機に乗る回数は比例しないし(反比例するかも…)。だから、ここはステータスがあるとかお金持ちとは全く無関係の場所なんですね。以前、私の横の人がすごく集中してノートPCで「仕事」していたので、その人がトイレに行ったときにチラと覗いたら、「ゴルフコンペのお誘い」と装飾された3Dフォントが目に飛び込んできました。しかも、デザインはいかにも手作り風。(…営業マンかぁ。でもこのご時世にこんな営業活動で利益上がる事業ってまだあるんやなあ〜)と変に感心しておりました。ま、飛行機で出張して「ゴルフのお誘い」して、帰ってくるだけってことは無いでしょうけど。。。

 それでですね。会員の中にはプライドレスな方々が結構いるわけです。

 ラウンジの部屋の一角にはコンビニにあるような冷蔵庫があって、ジュース(ANAは『からだ想い』)、コーラ、ミルク、トマトジュース…なんかが並んでいるんですね。普通はね、ラウンジに入って、席に荷物を置いて、ジュースなどを手にとって、席で飲みながらくつろいで、搭乗時間の放送が入ったら立ち上がって、部屋をさっそうと出て行くわけ。GHに「ありがとう。じゃ、また」ってアイコンタクトしながら…なんちゃって。

 でも、放送に呼応して立ち上がるオジサンたちの数名は何故かまた冷蔵庫に向かっていくんです。何気なく観察していると、ワシのように指をグワッと開いたかと思うと、手馴れた手つきで2〜3本のジュース缶をヒョイッと持ち上げ、目にも止まらぬ速さで(ってことは無いけど)自分のバッグにしまいこんでしまいました。「うおーっ!すごい。わしづかみや。いつもやってるんやろうなー」

 「いわんやxxをや」のようです。おかげで(?)伊丹空港のラウンジでは「缶ジュース」「缶コーラ」は無くなって、グラスとジュースサーバーの組み合わせになってしまいました。ならば、対抗して水筒持参で来てみそ!?

 

 

 

 

ページのトップ


Copyright(C)2003-2004 Tsucchy. All right reserved.

メールをTsucchyに送る。