エピソード46 

F・C・Y

 これらはブッキングコード。航空券や搭乗券にプリントされている座席のクラスを表す記号です。
  F…ファーストクラス
  C…ビジネスクラス
  Y…エコノミークラス
 座席のクラス分けは、欧米の階級社会から生まれた文化と言われています。クラスで待遇も異なりますが、お値段もぜんぜん違います。
 例えばヨーロッパに行って帰ってくるとしましょう。ツアーなら宿泊費込みで\150,000くらいのプランはざらでしょうか?もっと安いのもあります。PEX料金なら運賃だけで、ざっぱ\200,000くらい(←私のスタンダードな海外出張プラン)。これがディスカウントなしの正規エコノミーだと\500,000くらい。ビジネスだと\800,000くらい。なんとファーストだと\1,500,000だそうです。いやはや、参りました。これを見るとなんでファーストクラスに乗る客がいるの?とさえ思います。どうせなら、エコノミー乗って、いやまあビジネスに乗っても、ウン十万浮かしてもっと別のことに…と考えるのはしょせん凡人。

 余談ですが、機会があれば、国際線専用の冊子をもらって機内の座席マップを見てみましょう。航空会社によっても異なりますが、ファーストクラス1席のスペースはビジネス2席、エコノミー数席分くらいあるように見えます。飛行機の床面積占有権としては、上で述べた料金比ならファーストクラス運賃は安い、ということになるのかもしれません。
 さて本題はここから。

 私はフランス出張の帰り、CDGからKIXに向かう某国内最大手のジャンボに乗っておりました(そういえばシャルルドゴールがCDGはいいとして、何で関空がKIXなんだ?)。私は国際線の機内では徹夜して殆ど寝ないんですね。夜中にふと目をやると暗闇に待機中のFA(フライトアテンダント)さん。暇つぶしに質問しました。

 「クラスのF・C・Yってそれぞれ何の略かご存知ですか?」

「えっ?」

 「スミマセン、変な質問して…」

「いえ、FはFirst ClassのFだと思いますが…」

 (それはオレもわかるっつーの)←以下、( )でくくったのは心の声

「あとは…」

 「やっぱ、難題ですよね」

という一言がFAのプライドに火をつけた?目がキラリと光る。

「いえ、私こういうのリサーチするの好きなんです。調べさせていただきます」

 (了解!健闘を祈る!)

ということで、エージェントと離れ、しばらくぶらぶら。で、ふとトイレに立つと、パーサー含めさっきのFAサン方御三方が議論中。

「あ、お客様」

 「あ、もしかして…」

「さっきのご質問、結構難しいですね」

 「…ですかぁ」

「YはEconom"y"のYだと思うのですが」

 (オイオイ、その結論あまりにも安直過ぎないかぃ?文字が合えば良いと言うものでもなかろうに。あぁそういうの聞くと才色兼備のイメージが…)

 「パーサーの方もご存じないんですか?」

「そうなんです。」

 (う〜ん、天下のJ○Lもここまでか…)

ということで、事件は迷宮入り。一応メールアドレスを残してきたりしたけれど、自称「リサーチ好き」のFAサンからの連絡は無し。ホンマに場当たり的なオネエ様やなあ(ま、メールくれへんのは当たり前か)。

 で、インターネットって便利ですよね。後で自分で調べてみました(エージェントはあてにならへんから…)。ビジネスのCはCouch(カウチ…寝台・寝椅子の意)の頭文字だそうです。エコノミーは今のところわかりませんが、実際はエコノミーを示すコードは割引等設定条件によりB,G,H,K,M,N,Q,S,Yとたくさんあって、Yはその中の代表的な略号の1つだそうです。

 本当の才色兼備サンが見つかるまで、しばらくはこのネタで意地悪してみましょうか。

ページのトップ


Copyright(C)2003-2004 Tsucchy. All right reserved.

メールをTsucchyに送る。