エピソード43 

体で覚えたことは忘れない!

 最近、数日おきに飛行機に乗っています。その先日もその前も今日も、朝も夜も、B767-300型機の私の特等席、23Fというシートに座りました(要するに非常口座席、足元の広い席、お見合い席…)。

 今日の朝…

 …と、横を通り過ぎようとしたCAに目をやった私、

「あっ!」
 そのアクションに気づいたCAも、

「あ!!先日の…」

 数日前に乗った飛行機で「お見合い」したCA。

「…シートに座りそこなった時の…お客さま…(^^;)」

「そ、そうです…(^^;)」

 …その数日前に暦を戻しましょう。

 

 離陸前。席の前に立つCA。足を縦にクロスさせて、優美なポーズ。機内アナウンス「本日は6名の客室乗務員がお供いたします。御用の際は遠慮なくお申し付けください」の「ください」にあわせてゆっくりと会釈する。そして、お決まりの次のアクション。「失礼致します」とともに優雅に着席…の筈でした。

 そのCAの方、自分のシートの座面を水平に開きつつ、何を思ったか、その座面の右端にオシリの1/5くらいだけかかるように腰をおろし始めたのです。

(何?それ…まずい…えーっ!?)

 その間、1〜2秒、声をかけるまもなく、しりもち…直前、でもガクッと腰砕けになったCAは、ゆっくり立ち上がり、片手で口を押さえて苦笑いしながら「失礼しました」

 私も何と言っていいかわからず「いえ、構いませんよ」
(↑会話が状況にマッチしてませんね。)

 

 ANAの場合、関空からは国内線も国際線(主に中国向け)も飛んでいますが、どちらもB767-300型が主力機。ただ、同じ型の機体でも内の構造が少し違うんです。

 国内線はCAが6人で担当するので前中後でそれぞれ左右に1つずつ、計6人分のシートがあります。 一方国際線は8人で対応するので中央右を含め一部のシートが2列になっているんですね。

 で、私の前のCA用席はまさに、国際線なら二列シートのところ、それが国内線なので1人用シートだったのです。国内線・国際線両方担当する関西空港ベースのCAさんの体は、どうも国際線用に動いてしまったらしい。もし、そのアクションがより正確だったら完全なしりもちも見られたかも…。

 

 …というエピソードがあったので、「いすに座りそこなった時のお客さま…」発言があったのです。でも、自分から言うかー?

 

 …というエピソードをさらに、今日の帰り(羽田→関西)の飛行機のまたまた23Fに座りつつ、目の前のCAに話しとったわけです(Yさん、話のネタに使ってゴメンナサイ。匿名にしてますから)。

 話の聞き手のCA(Nさん)は羽田空港ベース(国内線オンリー)だったわけですが、大ウケしながらもひとこと…。「そういうお話、何となく聞いたことあったんですが、実際にある話だったんですね」
 えっ?クルーの間では有名な(っちゅうことは頻繁に、ここあそこで起こっている)出来事なの?

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