エピソード39　

　私の勤める会社はとにかく飛行機出張が多い。会社での手続はこんな感じです。

(1)個人ののPC上から総務向けにwebで出張申請・チケット発券依頼する。
↓
(2)上司がwebで承認する。
↓
(3)出張前日など受け取り希望した日に総務が発券し手元に届く。

…という具合。他の会社では、実費が支給されて格安で行けば浮いたお金は小遣いに…というケースもあるようですが、ウチの会社はそういうテクニックを駆使するチャンスが無い反面、実に簡単な手続で出張できるわけです。

　さらに最近、チケットレスを導入するので総務にマイレージ顧客番号を知らせておきないさい、と言われ、(3)までもが廃止されることになりました。　そして、12月になってから突然舞い込んだ福岡出張。プライベート的には、お盆や年末年始から比較的離れた時期の方がありがたいのですが、あと10日で帰省だよ、というところで福岡２往復分の出張が入りました。　総務からメールが来て、
「Tsucchyさん。今度の出張はチケットレスにします。最初のチェックインのときに自分のカードを空港のチェックイン機に差し込むとチケットが4枚出てくるので、それを受け取ってください」とのこと。
「4枚って…」

便利だとは思いますが、リスクは大きい。何せ次回使うまで１枚あたりの価値がお札以上の紙を亡くさずに保管しておく必要があるわけですからね。

でも、とりあえず１回目だけは面白そう、というわけで多少好奇心を持ちつつ当日、言われたとおりに自動チェックイン機にカードを通しました。
「以下の内容についてご確認ください。…ANAxxx便 予約番号xxx \11,800…………………合計\56,400」

やっぱり。理屈では判っているけど、合計額がハワイ往復の早割りPEXより高いと思うとちょっと躊躇。この前、乗り放題の5枚の搭乗券を計12,000でGetした私にとって、このギャップはでかい。恐る恐る4枚のチケットを受け取って周囲を伺いながらスーツの内ポッケにしまったのでした。

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