エピソード35 

秘密の小部屋

 私は、国際線を利用するときは相当疲れてでもいない限り、起き続けているようにしています(成否は定かでないですがこれが私の時差ボケ抑制方法)。で、席にずっと座っていると暇なので、機内を「散策」したりします。もしかすると私はスチュワーデスさんにとっては迷惑な客かも?
 初めて乗った米国線。今でこそ欧州線にも導入されましたが、従来米国線の全日空ジャンボのみに設置されていたビジネスセンター(ノートPC、Fax等を備えたブース)やスカイバー(テーブルをはさんで飲み物を自由に取りながら談話できるエリア)を、やっと体験できたぞーとうれしがりながらさまよっていたわけです。 そうこうしていてあるとき、少し離れた位置に人影を確認。自分がいるところが明るくて周囲が暗い。だからはっきりとは見えないんですが、ラゲッジスペースに人が入っていく。「だれだろう?」とちらちら見たりor凝視したりしていると目が合いました。そこにいたのはスチュワーデスさん。「何か御用でしょうか?」
 仕事上、一応近づいてきて応対してくれる彼女。暗くてよくわからないというのが本音ですが、ぼんやり見えるアウトラインにこちらも何故か少し緊張感がほどけたのは事実です。
「いえ、こちらからは暗くてあまり見えないのですが、暗い中で誰だろうと思って…。何故、ラゲッジスペースに入っていくのだろうと思って、不思議で見てしまいました」

「実はここに秘密の小部屋があって、今からここに入らせていただきますので…

「へぇ?そうなんですか。すみません、特に用事というわけではないんです。失礼しました」
「それでは。実は今、お化粧を落としておりまして…」

(えっ!?すっぴんなの?)

 彼女達が消えていく小部屋。興味津々。でも、好奇心はこの辺でshut down。このページでは小部屋の場所も秘密です。

 そういえば、欧米線では乗ってからと着陸直前の2〜3時間は忙しく動いている彼女達も、一段落して皆が映画鑑賞に入ったり、寝静まったり、機内が「夜」の時間になると、人数が半減しますよね。残りの方々が小部屋に消えていくというわけでしょうか? でもキャビンの形状と、飛行機の外形からすると、本当の「小」部屋にしか思えないんですけど…、休憩?仮眠?出来るのだろうか?(飛行機マニアなら知っているのでしょうね)。

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