エピソード34 

スチュワーデスは冷たいのがお好き?

 (これは“外部”告発?)

 飛行機が駐機場を出て滑走路で順番待ちをしている数分間は、少し時間が止まっているような雰囲気の時間です。 飛行機に乗り込んで数分しか経っていないのに、いきなりガー寝している人はいないし、プロジェクターがある機種でもスクリーンに映し出されているのはほとんど動きの無い前方の滑走路の風景だし、みなシートベルトして動けないし、なんとなく離陸前の緊張感のせいかおしゃべりしている人は少ないし、…という状態です。

 

 私もいつもみたく非常口座席に座ったからといって、顔を合わせて数分しかたっていない目の前のスチュワーデスと、エンジン音を上回る声で会話することはめったにありません。で、シートベルトで固定されながらも何となく対面の一挙手一投足はチェックしていたりするのです。


 最近、(数人に一人くらいですが)制服の上着のポッケからプラスチックの小さな塊を出すと、中身を一粒お口へという方を見るようになりました。あれはFRISK?いやケースの形からするとPINKY?
 スーッとする爽やか系タブレットであるのは間違いない。興味津々。

「それ何ですか?」「一粒僕にも下さい」
 言ってみたいけど言えないですよね。会社からの支給品?のはずは無いし、でなければ私物…をもらうわけにも行かないし、もしかしたら、“こっそり”食べているのかもしれません。ならば見て見ぬふりを…。
 想像力を働かせると、「夕べ飲みすぎた」からかもしれないし、「眠くて、このままじゃ仕事中に居眠りしちゃうかもしれない」からかも…。

 一(イチ)お客としては、単なる好奇心以外、特に良い悪いの印象はありませんが、実は勤務中の飲食がタブー(かどうかは知りませんけど)なのにそれを破っているんじゃ?と心配になったりします。厳密に「飲食ダメ」というのは無いのかもしれませんが、乗務員のルール・マナー遵守に関しては体育会系に近いものがあると聞いたことがありますからね。

 ちなみに、ギャレーの中では「お出しする飲み物」を少し飲んでいる方も結構いらっしゃいます。オレンジジュース等が多いようです。カーテンの向こうで、かつ素早いのでほとんど目にすることは無いと思いますが…。

 

 以上、たれ込み終わり。

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