エピソード29 

しったかしたか?

 今回は少しネタの方向が違いますが…

 

 JALに乗っても、ANAに乗っても、他の航空会社でも、ほぼ間違い無く置いてあるのが、機内誌と通販カタログ。この通販カタログではありとあらゆる商品が扱われています。鞄、時計、財布、名物の食料品…等など。さらに最近は、癒し系グッズ、趣味の品々も扱っています。と前置きをしておいて、「ANA SKY SHOP」2002年1・2月号P.24では、小型天体望遠鏡を扱うとともに、それにちなんで、ページの最下部にはこのような文章が書いてあります。

 

・知って得する?!ワンポイントコラム−美しい冬の星座
冬の星座を代表するのが三ツ星のオリオン座。そして、三ツ星のひとつであるシリウスと白色のプロキオン、赤い色に瞬くベテルギウスを結ぶ1等星で作られる三角形を「冬の大三角形」と呼びます。


「あれあれあれ???なんかおかしいぞ?」(どこがおかしいかわかりますか?)


 三ツ星のオリオン座、これは良いです。シリウスとプロキオンとベテルギウスで冬の大三角形もいいです。でも、1等星のうちオリオン座にあるのがベテルギウス。シリウスはおおいぬ座に属し夜空の恒星の中でもっとも明るい星です。それが三ツ星のひとつなんて言ったら怒られます。で、残りのプロキオンはこいぬ座の1等星ですね。

 子供の頃、天文学者になるのが夢だった筆者にとって、このワンポイントコラムは聞き捨てなりません(この場合は「見過ごせない」ですかね)。例のごとく、非常口座席に座った際に私は目の前のスチュワーデスさんを捕まえて、「カタログのここんとこ間違ってますよ」と余計なお世話を焼かせていただきました。私のコメントに、
「ありがとうございます。気づきませんでした。伝えておきます」
と、やや事務的ながら適切に対処するスチュワーデスさんでした。
 しばらくして、私の方から、
「紙とペン貸してください」
といって、ささっ、と、このようなイラストを書きました(うんうん、手書きの汚さまでよく再現できとる)。

 せっかくだから、「間違ってる」というだけじゃなく、こんなんですよ。と説明したかったのです。メモを受け取ったスチュワーデスは、
「ありがとうございます。いただきます」
 と、受け取りさっと目をとおしてポケットにおしまいになられました。それを見つつ、
(あとで思い出して夜空と見比べてくれるも良し、ほとんど見ないまま控え室のごみ箱にポイも良し、ってとこかなぁ…。)

 等と考えておりました。そのうちに、無事、飛行機は関西空港に着陸し、私は帰路につきました。
 家に着く直前になって、(そうだ…)と夜空を見上げた私、

(…しまった…、あのメモも間違いじゃ…。知ったかしてしもうた。どないしょ。)

と、文字通り天を仰いでしまったというわけです。
 あのメモ、見ないでごみ箱にポイしてくれないかなあ…、もし、見てたら、’02年2月8日のNH149便で21Hの前に座っていた(名前はチェックしてません)スチュワーデスさん、間違っててどうもスミマセンでした。

 ちなみにどこが間違いか分かりますでしょうか?
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(おおいぬ座とこいぬ座の上下関係が逆でした。)

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