エピソード19 

トラブルwithコーヒー

 京急羽田空港駅に近いStarbucksコーヒーで豆とかタンブラーとか衝動買いした私。タンブラーを買うとコーヒー1杯サービスというので、別に通常のカップに1杯注いでもらいました。が、さあ飲もうと思ったらカウンター脇の席が開いてません。しょうがないので店を離れ、エスカレーターを上がりましたが空港ロビーにも開いてる席がない。そこで搭乗口まで持っていくことに…。

 ただ、関所があるんですね。手荷物検査場です。普通はカバンとか寝かして機械に通すんですが、コーヒーはどうしたらいいんだろう?
 そのとき、私は写真のようにコーヒーカップを紙袋に入れていたので、それを指差しながら、係の女性に尋ねてみました。


「ここに熱いコーヒーが入っているんですが…

「じゃあ、それは持ってもらって…」

「はい、じゃあ…」

 

 私がコーヒーカップだけ取ろうと手を伸ばしているのに、なぜか係員それを待たず紙袋ごと取り上げて中身チェックを始めました(おいおい、言うてることと違うやんかー)。

 で、彼女がカップ脇のコーヒー豆を取り出した瞬間、"バシャッ"

「あっ」

 当然、支えを失ったコーヒーカップさんは、袋の中で横になってお休みになってしまいました。で、その下にあったチョコチップ・スコーンはコーヒー・チョコチップ・スコーンに…。

 

「す、すみません」
(低いトーンで)「あー、良いですよ。もう…」(そうなるのわかってんじゃん。少しは頭使ってよ…)

 

 それから、少し中身の減ったカップを取り出して、手にもったままゲートをくぐると、"ピー"と金属反応が…

(おかしいな、金物は全部かばんに移したはずなのに…)

 カップとチケットで両手ふさがったまま、「鳴っちゃった奴専用」係員(虫眼鏡の親玉みたいな金属探知機持った人です)の方へいくと、

「ポケットの中に財布、カギ、タバコ等お持ちなら、このトレーに出してくださーい」
とお決まりのフレーズ、かつ圧倒的な声量でプレッシャーをかけてきます。


(いや、わかるけど、こっちは手がふさがってるんだから、まずこのコーヒーカップをあなたの脇にあるテーブルに置きたいんだけど…)

 結局、察してもらえず、説明してコーヒーカップを置かせてもらって、それからやっとポケットをまさぐると、まず最初に出てきたのが札入れ(札・カード専用)
(あ、これは金属とは関係なし…)再びポケットにしまおうとすると…、

「財布はこちらのトレーにお出しくださーい」
「いや、これは紙のお札しか…」

「財布はこちらのトレーにお出しくださーい」
またも、圧倒的な声量…。しぶしぶ札入れも差し出してトレーに入れました。

(もう…、金属反応の心当たりがある品だけ出せばいいんでしょうが…。貴重品は手放したくないんだけどなあ…。)

結局、続いて出てきたボールペン付き小手帳が犯人だったわけですが、どうも、不快だなあ。係員達の対応がマニュアライズされて融通が利かないんだよなあ。もう少し状況把握して臨機応変に動いたり、相手に気を使うように頭を使っても良いんじゃないかと思うのですが…。

 コーヒー持込という、ちょっと普通と違うことをしたことから始まって、終始なんとなく愉快ではない目にあった著者でした。

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