フューチャー・イズ・ワイルド(ダイヤモンド社刊)


なんだかな〜

はい、この本は、はるか未来の予想を書いています。けれども人は、出てきません。人類は、今から数千年後に起こるとされる氷河期で完全に絶滅するそうです。(それまでに絶滅している可能性の方が高いと思いますが…)細かい内容は実際に読んでもらうとして、はっきり言って面白い。人間の想像(妄想?)力ってすごい。なんせ、1億年後には、ほ乳類の末裔が、蜘蛛の家畜に成り下がり、4枚の翼を持つ鳥が飛ぶ…。で、この辺の動物も絶滅し、鳥類もほ乳類も完全に姿を消す…。2億年後には、イカが地上に上がり、魚が空を飛ぶ世界になっている…。もうめちゃくちゃ!

けどこの本は、妄想や、想像だけでなく、「科学的に」「このような」進化をするかを考えて作っているそうです。どうやって「科学的に」考えているのかと言うと、過去の生物がどういう風に進化しているか?なぜそういう風に進化したのか?大陸はどういう形になって行くのか?その大陸の環境がどういうものになっているのか?等々を組み合わせて、じゃあ今生きている生物で、絶滅を乗り切りそうな生き物を選び進化させて行くと、あのような奇妙?な生物が創造できる…。

…個人的には、クマムシや、ゴキブリが2億年後の世界にも生きているのかどうか知りたいです。(どちらもそのままの状態で生きている気がする。)

本の情報
著者:ドゥーガル・ディクソン、ジョン・アダムス
監修:松井孝典
訳者:土屋晶子
出版:ダイヤモンド社
ISBN:4-478-86045-9

投稿日時: 土 - 2月 21, 2004 at 03:12 午後