福岡県獣医師会の野生動物保護活動
福岡県は、北海道、知床のような世界自然遺産に指定されるような大自然はありません。また、沖縄県のヤンバルクイナ、イリオモテヤマネコや長崎県のツシマヤマネコのような絶滅が危惧されるような希少動物もいませんが、人間の生活の間近に数多くの野生動物が生息しています。また、渡り鳥の飛来地として日本でも有数な干潟が残っています。しかし、次第に山林の開発、里山、里地の減少。道路の拡充等により彼ら生存と生活環境が年々狭められています。
野生動物は、私たちに安らぎと潤いを与えてくれています。反面、農作物被害や人間に危害を加えることもあり保護と管理、そして外来種の対策を含めて生態系を守り、生物の多様性を保持していくために野生動物と人間の共生と共存という課題を獣医師会として、県民の皆さんの協力を頂きながら解決して行かなければなりません。
福岡県では、県内6カ所の農林事務所ごとに傷病野生鳥獣医療所を設置しています。事故や病気等の野生動物を治療し回復したら野生復帰をさせるための県が委託している施設です。平成16年度で約1,700の野生動物が保護されその内の約30%が野生に帰されました。しかし、もっと高度な治療とリハビリ施設もある県営の保護センターの設立が望まれています。
福岡傷病野生鳥獣医療所 (福岡市動物園内)
北九州傷病野生鳥獣医療所 (到津の森公園)
京築傷病野生鳥獣医療所 (犀川町、石橋砂男宅内)
筑豊傷病野生鳥獣医療所 (浜野動物病院内)
久留米傷病野生鳥獣医療所 (久留米市鳥類センター)
大牟田傷病野生鳥獣医療所 (大牟田市動物園ない)
傷ついた野生動物を保護されたら上記の医療所か農林事務所の野生動物担当課に相談してください。
福岡県獣医師会ではH8年に野生傷病鳥獣の保護を通じて自然環境保護の活動を推進させて行くことを目的として野生動物保護研究会を発足させました。獣医師として野生動物の治療技術の研鑽を積み向上を図ってきました。野生動物のための施設が整備された動物病院も増えてきました。ヤマネコ保護活動のように九州、沖縄全域の獣医師と連携をとりながら活動の輪を広げています。県や市町村の行政と協力しながら野生動物の救護、保護に取り組んでいきます。お近くの動物病院の獣医師にお尋ね下さい。きっと力になれると思います。