Re: 民営化反対が理解できない。


[コメントツリー表示を見る] [発言時刻順表示を見る]

Posted by Mac on 2004/09/11 04:35:27:

In Reply to: 民営化反対が理解できない。 Posted by 素朴な疑問 on 2004/09/08 17:23:34:


    素朴な疑問さん、こん◯◯は。個人的な意見を書き込みます。

     あなたがどこの市区町村にお住まいなのかわかりませんが、私は高石市の公立保育所に関しては「働かない」というイメージはありませんでした。「有給」に関しては、保育士さんの出勤日数を日々チェックしているわけでないので、有給取得日数が何日なのかわかりません。たとえ平日に休みを取っておられても、本庁の職員が週5日制なので、土曜日も開設する保育所の職員さんだから当然かな? とも考えています。
     「組合活動と権利主張」は、たしかに熱心な方もおられるように感じますが、保育の向上を真剣に考えておられますし、法的に問題なければ私たちがとやかくいう権利もないのではないでしょうか。
     「ダメな人もいれば、立派な人も」いるというのは、保育所に限らずどこの職場でもいえることです。公立に比べて施設長の権限が大きい民間園では、そういう点で「きちんと働いていいる人が多い」のも事実かもしれません。でも逆に「人間性」に関しては、公立の方が豊かだと私は考えています。
     公的保育という基準で考えれば、本来は公立も民間(認可園)も保育内容に差がないはずなので、あなたのいう「公立、民間と二分する見方」は視野が狭いと言われればそれまでなのですが、現実には歴然とした違いが存在し、あなたもそのような見方で疑問を投げかけておられるように見受けられます。そしてその違いを見極めた選択を保護者はしています。鼓笛隊やスイミング、英会話指導、そして若くて活発な保育士がいる民間園に魅力を感じる保護者もいるだろうし、たとえ運動会か発表会のどちらか平日でも、ベテラン保育士の多い公立園に魅力を感じる保護者もいるわけです(私は後者)。
     年度途中の乳児は別として、それ以上であれば公立6園、民間2園(平成13年当時)をたいてい選べるのが高石市でした。そして、児童福祉法において「保育所選択権」が認められているから、安心して私たちが選んだ保育所に子どもを預けていられるのだと思います(この法律がなければ、私たちの裁判はとっくの昔に棄却されていたでしょうね)。我が子が第2の家庭として日々の生活を送る保育所で、ある日を境に保育士全員が入れ替わり、保育方針も変化する。それは、たとえ場所が同じであっても、全く別の保育所に転園を強制されることと同じです。仮に私が民間園を選んでいて、その法人が倒産したために翌年度からその保育所が公立に変わってしまう・・・。そんな変化であっても、同じように保護者は不安を感じ、反対の声をあげたであろうと私は思います。
     この裁判は、公立の東羽衣保育所を選んだ保護者の権利を問うもので、民間園を否定するわけでも、公務員の職場を守るためでもありません。訴状では東羽衣保育所の廃止条例の取り消しを求めていますが、仮に勝訴してもすでに民間園として保育を行っている現在の東羽衣保育園を公立に戻せるとも思えません。ただ、法的な権利を無視してまで強制的に進められた「民営化」についてもう一度考え直し、「財政難」を理由に全国で進められている公立保育所の性急な「廃止」とそれに伴う「民営化」が、子どもに与える影響を最大限に尊重して、保護者に十分納得のいく対話のもとで進められることに結びつけばと考えています。


このメッセージに返事を書く

ハンドル:
タイトル:
内容: