ディベイト


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Posted by テラ on 2001/12/17 02:16:18:

    日本には、ディベイトに相当する言葉がないと言われます。
    ディスカッションとノーサンキュー。
    つまり、議論するか、もうその話はいい!と関わらない。
    議論の果ては、「あんたの顔など二度と見たくない」「その声聞くだけで腹が立つ」となりがちです。
    以下は、『ディベイトって何?』(教育ディベイトの基礎知識)近代文芸社より抜粋ですが、
    ディベイトとは、二者択一のための論議。
    しかし、何でもよいからどちらかに決めてしまうというのではなく、基本的には物事を決めようとするときに、必ず理由を言ったりデータを出したりし、相手が納得するような言い方をして説得する話し方を、ディベイトという。
    ではなぜ、ディベイトという言葉がなかったのか。
    昔、何かを決める話し合いをするとき、参加者が平等に意見を出し合い話し合う場が少なかったのではないか。
    地位の高い者が自分の立場を守るために理屈では勝てないので、常識とか慣習とか義理・人情ということで押さえつけたのではないか。
    例えば、子供に対する親、生徒に対する先生、女性に対する男性、社員に対する社長。
    一方的に自分の意見だけを押し通す土壌には、ディベイトは不用なのです。
    常識とか慣習という言葉は、多くの場合、従っていれば何事もなく、ことがうまく運ぶのです。
    また、「和を以て尊しとなす」「闘争を好まない」という言葉で、ちゃんとした理由もなしに結論を出してしまう、相手を納得させることなしに決定してしまう、ということが昔から多々あるように思えます。
    難しい論議を始めると、まとまらなければけんかになる、多くの場合そう考えてしまうからなのでしょう。
    議論打ち切りをし、一部の人達の意見にまとめられてしまう。
    つまり、討論の基本的ルールを知らないのです。
    しかし、国と国との間の距離がとても近くなったため、環境も習慣も違う人達と意志の疎通をしなければならなくなり、今まで通じていた「あ」「うん」の呼吸というものは通じにくくなることが予想されます。
    コミュニケーションを上手にとるために、自分のやり方だけでなくお互いが納得し、前向きに話し合いを進めるために次のようなことが必要となります。
    1,論理的に話し合う
    2,ルールに従って話す
    3,勝つことだけを考えない
    4,いつまでも根に持たない
    5,決定には従う
    これはディベイトの基本にも通じます。  抜粋は以上です。

    子どもに「屁理屈言うな!」という前に大いに反省しました。
    お役に立てれば幸いです。


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