1998/9/7(月)晴れ
 
世界3大絵画のふたつめ制覇 〜 トレド・コンスエグラ 〜
 

 
 8:30にマドリッドのホテルを出発してトレドへ。まず、スペインのカトリックの総本山であるカテドラルを見学した。地下にはお墓があり、天使の彫刻で飾られた天井の窓からお墓に光が差し込むようになっていて感激!! ここは600年かかって建築されたので、ゴシック・バロック・ルネッサンス様式と、600年の間に流行した3つの様式が見ることができる。3つの様式でそれぞれに特徴があって、すごくおもしろかった。どれがどんな特徴かは忘れちゃったけど・・・。たしか、力強い感じだったり、優しい感じだったり、豪華な感じだったり・・・。
  

トレドのカテドラル
  
 次にサント・トメ教会へ。ここでエルグレコの最高傑作といわれている「オルガス伯爵の埋葬」の絵を見た。この絵は世界三大絵画のひとつだそうで、400年の間教会から外へ出たことがない。あと2つの世界三大絵画は「モナリザ」、プラド美術館で見た「カルロス4世の家族」。こうなったら「モナリザ」の本物も見なくちゃ! 教会を出て、エルグレコの家を外からちょっと見たけど、「ふ〜ん、普通の家だね。」って感じ。トレドの街では、やっとスペインに来たんだって実感した。路地に入ると道が狭く、ごつごつした石畳で、家がかわいらしい。もっと、じっくりと散策したかった。
 
 トレドの街を後にして、昼食のレストランへ。ここのレストランは丘の中腹にあり、トレドの街が一望できるオープンテラスで、すばらしい眺めだった。写真に景色を収めたけど、いまいちあのすばらしさが撮れてなくて残念。食事は、豆を裏ごして少量のスープでのばしましたって感じのまめスープと巨大チキンナゲット・フライドポテト添え。まあ普通・・・。ここで昼間からビールとサングリアを飲んでしまった。旅行のときくらい、昼間からビール飲んでもいいよねっ!(5年前、真夏の京都で昼間のビールのおいしさを覚えてしまった私・・・。)
 
 運転手フェルナンドのサービスで、トレドの街が見渡せるビューポイントに連れて行ってくれた。まるで絵葉書のようなすばらしい風景で、ヨーロッパにいるんだなぁ・・・って思った。 
 

トレドの街を一望
 
 午後は風車の街、コンスエグラへ。会社に貼ってあるカレンダーの9月がちょうどここの風景で、すごく楽しみにしていたのだ。風車は丘の上に並んでいて、近くで見るとすごく大きくてボロい。動いていれば最高だったのにぃ。。。周りは、茶色・黄土色・黄色・黄緑色・緑色と秋の色合いの畑が、ダーーーッと広がっていて、いつまで見ていても飽きない風景だった。9基ある風車のうちのひとつで、おじいちゃんが商売をしていた。サフランや絵葉書などお土産を売っていて、私は風車のミニチュアを買った。バスの中で相川さんに「それは見たことがないですぅ。」といわれて、ちょっと得意げになった。ここは団体ではなく個人で来て佇みたい場所だ…。
 

ぼぉーっと見ていたいコンスエグラの丘からの風景

 その後、今日の宿泊地のコルドバに向かって3時間のドライブ。25人のツアーだからバスの席は1人で2つ使っていた。足を伸ばしてマライアのCDを聴きながらのドライブは超快適。バスの中は冷房が効いていて寒いくらいだけど、太陽の光が心地よく、バスの揺れも気持ちよくて、つい眠くなっちゃう。       
   
 コルドバのホテルはラス・アデルファス。コルドバの郊外の高級住宅街にあって、静かでかわいらしいホテル。プールに行ってみたら男の人が2人泳いでいたので、一緒に写真を撮ってもらった。私ってば、満面の笑みで写ってる・・・。夕食まで時間があるけど、街までは遠いので周辺の民家を見学することにした。どの家もとてもかわいらしくて、黄色系の色が多いような気がした。そして、ほとんど犬を飼っている。見慣れぬ東洋人がふたりでうろうろしていたから、犬たちは大合唱だった・・・。    
     
 夕食はホテルのレストランで、同じツアーの看護婦さんとご一緒させてもらった。やっぱり噂どおり、入院しているおじいちゃんとかに「うちの息子(あるいは孫)の嫁に・・・。」なんていわれることもあるらしい。「もれなく、あんたもついてくるんでしょ。」と心の中で思いつつ、笑ってごまかすと言っていた。このとき食べた“いんげんのスクランブルエッグ”はとてもおいしかったけど、ワインを飲んで酔っ払っていたのもあって、卵をよけるのが大変でつらかった。    
     
 昨日とおとといのホテルはベットが離れていたけど、今日のホテルはヨーロッパ式でシングルのベットがふたつくっついている。女性や夫婦なんかは構わないだろうけど、同じツアーの大学生の男の子ふたりはなんだかかわいそう・・・。思いっきりかわいらしい部屋だし・・・。
 


今日のお部屋