□■ 4日目 * 11/20 ■□
スカイダイビング
スカボロ・ビーチ
 
 
6:00起床。今日はいよいよ念願のスカイダイビングに挑戦する日だ。当日はさすがに緊張するだろうと思っていたけどまったく普通で、気持ちは会社に行く日とまったく変わらない。集合場所から送迎のワゴン車でヨークという街まで行った。車の中はソーレンセン似(バレーボールの元アメリカ代表でめちゃくちゃ私好みの選手)の運転手と助手席の男性以外、日本人が10人くらい。ほとんどがワーホリのひとだった。ヨークまでは結構遠くて、ソーレンセンはぶっ飛ばして走っていた。
 
今日お世話になるスカイダイブ・エクスプレスに着いて、まず誓約書(落ちてもそちらに責任は問いません。みたいな内容)に必要事項を記入してサインをし、念のため$20の保険に入った。スカイダイビングが$270、オプションの写真(私専用のカメラマンでフィルムは現像してネガと写真を日本へ送ってくれる)が$80だから合計$370(約26,000円)。ずーっとスカイダイビングをしたくて、今回の旅の目的のひとつだし大奮発した。ワーホリや語学留学の子たちは写真やビデオなんて撮らないと思いきや、女の子はほとんどみんな撮っていた。友達と話しているときや会社なんかで私がスカイダイビングしたいって言うとだいたいのひとが嫌がるけど、このときはさすがに嫌がってるひとはいなくて、みんなとっても楽しみにしていた。「いやーっ!」って言うひとがいないことがなんかちょっと変な感じだった。
 
セスナ機は1台しかなくて離陸すると戻ってくるのに30分くらいかかるので順番待ちの間に簡単な説明を受けた。まずダイビング・スーツ(ただの布だと思うんだけど…)を着てから日本語のビデオをみんなで見た。「セスナ機から出るときは両手を胸の前でクロスさせる。インストラクターが肩をトントンとたたいたら体制が安定したということなので両手をバンザイのポーズにし体を反らす。2回目にトントンとたたいたらパラシュートを開きますよという合図なので、再び両手を胸の前でクロスさせる。パラシュートが開いたら片足ずつあげてお尻のところにあるひもを腿に当てて座る体制になる。着地するときは両足を思いっきり上げる。」という説明だった。次に床に寝転がって実際に空中での体制の練習をした。「体は反る。足は膝を曲げる。」というのが注意点。ぶら下がり健康器みたいなのに吊るされて、着地のときの足を上げる練習もした。
 
わくわくしていると私と一緒に飛んでくれるインストラクターにご対面した。名前は忘れてしまったけど、とてもやさしそうなおじさんだった。周りを見るとそれぞれの体の大きさに合ったインストラクターが付いていた。もちろん私のインストラクターは大きなひと…。スカイダイビングのインストラクターになるには、もちろんライセンスを持っていて、今までに2,000回以上スカイダイビングをしたことがあって、懸垂を15回以上できるくらいの体力があって、などなど大変な仕事だ。パラシュートは25kgありそれを背負って前にひとをくっつけるからものすごい力仕事で、オーストラリアでは女性のインストラクターは2人しかいない。そのふたりはかなり体格がいいらしい…。
 

インストラクターと
スカイダイブ・エクスプレスのヌシ
向こうに見えるのがセスナ機

セスナ機に向かう途中、私が「ドキドキするぅ!」と日本語で言ったら(怖いのではなく、念願叶ってスカイダイビングをする喜びで)、インストラクターも日本語で「ドキドキ!」と言っていた。3畳くらいの広さの機内に全部で15人入った。セスナ機はどんどん上昇して高度が12,000feetを過ぎた頃、コックピットからはジングルベルの曲が聞こえた。インストラクターのひとに「膝で立て」と言われ、じりじりとドアの方に進んでいった。シャッターになっているドアが開かれ、すぐに1番目の女の子が落ちて、あっという間に小さくなってしまった。次が私の番。ドアのところに立って下を見た瞬間「怖い!」って思ったけど、怖いの「わ」くらいでもう空中にいて天地が逆になっていた。バンジージャンプはやったことないけど、テレビで見てると"3,2,1,バンジー!"とか言って掛け声があるみたいなのに、スカイダイビングはそんなのなくて、ひょいっと落ちた。
 
時速200kmのフリーフォールは体を反らなくても自然に反ってしまう。私の目の前にはオプションの写真を撮ってくれるカメラマンがいた。全身に風を受けて浮いているみたいだけど、すごい風圧で寒い。服なんて着てないみたいだ。「あ゛ーーーっ!」と叫んでも声が聞こえない。音の伝わる速度より私が落ちる方が早いから音だけが空中に残っているのだ。おもしろくってずっと「あ゛ーーーっ!」と叫んでいた。パラシュートが開いてからは優雅にお空のお散歩。螺旋階段のように右へクルクル、左へクルクルと旋回してくれた。乗り物酔いする私にはこれはちょっときつかったけど楽しかった。着地も見事に決まって、インストラクターに"excellent!"と誉められた♪あっという間の体験だったけど、すんごくすんごぉーくおもしろかった!!スカイダイビング、最高!!!一緒にセスナ機に乗ったみんなもとっても喜んでいた。
 


内側の2本の足が私

200km/hで落ちてます!

着地も成功

大喜びしてる私
 
次のグループが飛んでいる間、日本人スタッフのマイコさんと話をした。マイコさんは初めはワーホリでパースに来ていて、何度かスカイダイビングをしているうちにはまってライセンスを取り、スカイダイビング・エクスプレスの社員になって2年経ったそうだ。オーストラリアでスカイダイビングのライセンスを取るのは$1600(約110,000円)かかるけど、日本で取ると35〜40万円くらいするらしい。ライセンスを取ってしまえば1回飛ぶのに$25しかかからないと聞いてしまったら、ますますライセンスが欲しくなった。パラシュートは万が一空中でひとが意識を失ったりしても一定の気圧になると自動で開くようになっていて、一式で150万円くらいするらしい。空を使うのにどこに払っているのか聞かなかったけど1時間で$700もすると言っていた。たまに「シンガポール航空が通るから待機」なんてこともあるらしい。私は一番高い12,000feet(約3,600m)から飛んだけど、14,000feetになると酸素マスクが必要になると聞いて、私はなんだか思っていたよりすごいことをした気がしてきた。海に潜るダイビングはメジャーだけど、私はスカイダイビングの方が魅力的だなぁ。また絶対にやりたい。
 
パースの街に戻り、マクドナルドでビックマックを食べた。ぷらぷらして部屋に戻ったけど、ふとインド洋に沈む夕日が見たくなり、スカボロビーチへ行くことにした。地球の歩き方の情報が違っていてバスターミナルでうろうろしてたら時刻表と路線図を発見して#400のスカボロビーチ行きのバスに乗った。「すてきな奥さん」という雑誌を持っている女性とワーホリの女の子ふたりも同じバスに乗っていた。日本人が近くにいるとちょっと心強かったりするけど、逆に回りに日本人がいないとまるでここの住人のような顔をしてしまう私。
 
バスは30分でスカボロビーチに到着した。ちょうどいい感じのときに着いた。ひろびろとしたきれいな白砂のビーチで、明るければ海が青く見えるんだろうなと思った。すばらしい夕日を見ることができて来てよかった♪19:25発のバスの次は20:55発になってしまうので、周辺散策は諦めて戻ることにした。バスのチケットは発券してから1時間半有効で、有効時間以内ならまたそのチケットを使って帰ることが出来ると地球の歩き方に書いてあった。私が持っているチケットの有効時間は19:22。バスは19:25発で3分くらいおまけしてよ…と思い、運転手に聞いたらダメだと言われた。そんなルールはないというダメなのか、3分過ぎてるからダメなのかは分からなかった。帰り道に見えたパースの街の夜景はとってもきれいだった。
 

スカボロ・ビーチ

これを見に行きました。

かもめ(?)がかわいかった

雲がすごくキレイだった
 
パースに来てから明るいうちにユースホステルに戻っていたので、夜のノースブリッジを歩くのは初めて。昼間と違ってすごく賑わっている。今日は土曜日だから昨日に引き続き遅くまでうるさいんだろうなぁ。明日は早起きをしなくていいので、気楽に眠ることができた。
 

 
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