1999/9/29(水)
  
□■□ ルーブル美術館、フランス料理、サンジェルマン □■□


 8:00起床。カフェでクロワッサンとカフェクレームの朝食を食べてから、いざルーブル美術館へ!スペインのマドリッドにあるプラド美術館でほんのちょっと美術に興味をもった私ではあったけど、膨大な美術品をひとつひとつ見るのはウンザリするし、ここに来た1番の目的は世界三大絵画のひとつ「モナリザ」を見ることなので、頭の中は生モナリザ一色だった。でもいきなり生モナリザだけみて、はい、さようなら…では入場料がもったいない。他の美術品も説明があれば楽しめるはず…と思い、入口で日本語の説明が聞けるCD-ROMを借りた。30F也。このときパスポートを預けなければならない。借りたCD-ROMはかなり古いタイプのもので、パスポートがなくなった方が高くつくんじゃないの?なんて思ったりもしたけど、まぁ、しょうがない。
全部見るのは気が遠くなる話しなんで、教科書に出てくるような有名な作品だけ押さえることにした。まずはミロのヴィーナス(左の写真)。これは、、、ちょっと太め。かろうじてウエストがくびれてるといった感じ。両手がないので、どんなポーズをとっていたのかが気になるところだ。エジプトのコーナーにミイラがあるかと思っておっかなびっくり見てたけど、結局なかった。いよいよモナリザの部屋へ。他の絵はむき出しで展示してあるのにモナリザはガラスケースに入っていた。それにしてもすごいひとだ。ちょっとずつ前に進み、一番前の正面で生モナリザと対面した。初めは「ただの絵じゃん」と思っていたけど、じっくり見てるとまるで生きているかのように思えてきた。ずーっと見てるとだんだん目じりが下がり、口元が上がってきてる。モナリザは本当に微笑んでいた。一生忘れられない笑顔だった。どこがどう未完成なんだろう?生モナリザを見ることができてもう大満足だったけど、なるが見たいという「ナポレオン1世の戴冠式」を見に行った。これはすごいなんてもんじゃない!まるで写真のようで、その瞬間を額の中に封じこめてしまったような感じがする。CD-ROMの解説によるとナポレオンは「なんという本物らしさだ。これは絵画ではない。この中に歩いて入っていくことだってできるのだ。」と大絶賛だったらしい。これは皇帝の第一画家であるダヴィットが弟子とふたりで3年かかった超大作。近くで見ても絵なんだけど写真みたい。とにかくこれには感動した。他にも「民衆を導く自由の女神」など、教科書や雑誌なんかで見たことがある美術品の本物を鑑賞することができてうれしかった。館内は広すぎて疲れたのでもう帰ろうと出口へ向っていたら、隣の部のS王さんにばったり会った。S王さんもほぼ同じ日程でニースとパリへ来ていたのだ。お互いのスケジュールはまったく知らなくて、まさか偶然会うなんて思ってもいなかったからびっくりした。 
  

さすが世界のモナリザ。
黒山の人だかりで一番人気だった。

 お昼は地球の歩き方の「予算150Fのカジュアルレストラン」のところに載っていて気になっていた Au Petit Prince へ行ってみた。そこは「星の王子さまファンにオススメ!」と書いてあったけど、私たちは別に星の王子さまファンではなく、読者のコメントにひかれたのだ。ちょうど残り1席空いていて座ることが出来た。メニューはフランス語しかなかったけど、店員さんが英語で説明してくれた。それも「これはサーモン」って感じで、どう味付けされているのかの説明はなし。いや、聞けば教えてくれたかも。私は前菜はサーモンのテリーヌ、メインは鴨、デザートはフルーツパンチを食べた。特に鴨が絶品!!今までフランス料理とはなんだかよくわからなかったけど「これがフランス料理かぁ」と思わせる何かがあった。でもそれがなんだかはわからない…。もっと早くからこういうお店で食べてれば良かったと超超超後悔した。 
  


私が食べた鴨
 

なるが食べた魚料理
 
ルーブル美術館の途中からカメラがいつのまにか
パノラマモードになっていてほとんどダイナシ…(T_T)
  
 レストランを出て近くにあるリュクサンブール公園へ行った。すっごくステキなところ!私が想像していたパリがあった。でも雨が降っていたのでくじけてしまい、自由の女神も見ずに出てしまった。雨がひどくなってきたのでタクシーでエルベ・シャプリエまで行った。 
そこで買うつもりはまったくなかったのにバッグをふたつとボーダーシャツを買った。他にもいろんなお店をのぞいて、なんだかんだと買ってしまった。。。さらに地下鉄で移動してモンテーニュ大通りへもくりだしてしまった。こっちは高級店が並んでいるので見てるだけ…。シャンゼリゼで一休みしてアパルトマンへ戻った。 
  
 今日の夕食はポトフ。アパルトマンのすぐ近くにある有名なお店らしい。席に通されるとメニュー代わりに地球の歩き方の切り抜きが出てきた。「とってもおいしいから、まずはブイヨンスープを頼んだほうがいい。」と書いてあったのでブイヨンスープとポトフを注文した。ポトフはジャガイモがグー♪他にキャベツ、かぶ、にんじん、ねぎ、牛肉、牛の骨髄が盛られていた。牛の骨髄はカリカリに焼いたフランスパンにたっぷり塗り、荒塩をちょこっとかけて食べた。これは、んー、油っこくないけど油っこい食べたことない味だった。ポトフはあっさりしているけどコクがあっておいしい。店員さんが知り合いの山本さんに似ていて、なんだかへんな感じがした。