1999/9/27(月)
□■□ TGV、サンマロ □■□
7:30起床。一度チェックアウトして荷物を管理人さんに預け、モンパルナス駅へ。昨日、駅でクロワッサンを買ったら高いしおいしくないしだったので、今日はアパルトマンの隣のパン屋さんでクロワッサンをゲットした。駅の英語表示のある切符売り場で「9:35、TGV、to
Rennes、We go to St.Malo.」と言った。これでばっちりレンヌまではTGVのサンマロ行きの切符を買うことができた。まぁ、私の英語力なんてこんなもの…(^^;) ホームには改札がなく、昨日シャルトルへ行ったときみたいに自分でオレンジ色の機械でガッシャンと日付を入れた。改札がないっていうのはなんだか間が抜けたような変な感じだ。2番線ホームへ行ってみると…TGVは車両がいっぱいで長い!ホームの一番後から入ったのでとにかく延々と歩いた。
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TGVが発車してまもなく、クロワッサンをかじりながら窓の外を眺めているうちに寝てしまった。車内販売のコーヒーはコップの上にドリップ式のコーヒーがセットしてあってお湯を入れると香り高い入れたてものが飲めるようになっていた。おいしそう…。約2時間でレンヌに到着しTGVを降りると向かいのホームにサンマロ行きの電車が止まっていた。レンヌからさらに1時間20分くらいでサンマロ駅に到着。旧市街の方へ行くにはバスもあるみたいなんだけど散歩がてら…と歩くことにした。
←TGV |
しばらくすると広い砂浜の海岸線が続いていてとても爽快な眺めの海に出た。でも街の様子がシ〜ン…としている。んー、旧市街は城塞の街のはずなんだけどな…誰かに聞こうと思っても人がいない。やっと家から出てきたひとをつかまえて「Bonjour...Can
you speak English?」と聞いてみたらら「…a little」という答え。それは私がアメリカ人に「英語は分かりますか?」と聞かれたときに答える弱々しい口調にそっくりだった。旧市街付近の地図を指差して「ここに行きたい」と言ったら「たぶんあっち…」と指差して教えてくれた。そっち方面へテクテク行ってみると城塞が見えてきた!結構長い道のりだった。
*** サンマロについて ***
ブリュターニュ地方にあるリゾート地。旧市街地は16世紀〜17世紀に海賊たちのおかげで栄えた港町で12世紀に築かれた城塞に囲まれ石造りの家々がかわいい。
旧市街地入口付近→
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今日の宿はまだ決まってないので、とりあえずエリザベス・ホテルというところに行ってみて部屋を見せてもらった。ここはYahoo!の掲示板で「いいかも」と教えて頂いたところ。はじめに2階の部屋を見せてくれたけど「もっと上がいい」と言うと408号室(5階)に案内してくれた。まぁまぁなのでここに泊まることに決めた。チェックインしてから部屋でちょっと休んでいると、ところどころほこりなんかがあって完璧に掃除はできてない。でも目に付くところとかシーツとかはキレイなので良しとしよう。私はユースホステル以外で当日に宿を決めたのはこれが初めてで、ちょっとドキドキした。ホテルのおじさんの話では奥さんが日本語を話せるけど今は外出中だということだった。でも噂によると話せるというほどではないらしい。結局ここに滞在している間、この奥さんと会うことはなかったので、どの程度のレベルなのかは不明。
おなかが空いたのでごはんを食べに行ったけど、もうランチが終わりそうな時間だった。この街はさすが港街なだけにレストランは魚料理がメイン。私たちはお楽しみは夜に取っておいて、カフェでチキングリルのワインソースを食べた。今まで食欲がなかったなるがモリモリ食べていた。調子が良くなってきたみたい。
食べ終わってから城塞をぐるっと一周してみた。ん?砂浜にたくさんの船がゴロンゴロン転がっている(↓)。それに湿った砂浜が遠く沖の方まで続いている。なんじゃありゃ???と疑問に思っていて気が付いた。このあたりは潮の干満の差がとっても激しいのだ。でも翌日に見る風景をこのときはまったく想像できなかった。今日は曇っているから海の色がグレーっぽいけど、晴れていたらきっと真っ青かエメラルドグリーンに違いないと思わせるようなグレーだった。 |
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城塞一周は結構距離があってちょっと疲れたけど、続いて街のお土産屋さんもぶらぶらした。そしてアイスクリーム屋を発見してしまった。私の左の耳に悪魔ちゃんが「ほ〜ら、おいしそう♪食べなくちゃ後悔するよぉ〜」と甘く囁き、右の耳では天使ちゃんが「また食べるの?ダメだよ、甘いものばかり食べちゃ!」と叱ってる。うーっ、天使ちゃんごめんっ!と心で謝り、マーブルカラメルのアイスをぺロッとたいらげた。この食べっぷりからするとまったく反省していない模様…。しばらくアイスのカロリーを消化するべくせっせと歩く。そしてクレープ屋さんへと足は進んだ。。。黄色で統一されててとってもカワイイ。1組しかお客さんがいなかったのでちょっと心配だったけど雰囲気で入ってしまった。私たちが入った後、次々とお客さんが入り、たちまち大盛況となってしまった。雨も降ってきたせいか、ほぼ満席になった。隣の席にいたファミリーの赤ちゃんは生後まもなくといった感じでまだ首がすわってないみたいだったけど、お母さんは普通に抱っこしていて驚いた。たまに頭が傾いていてるよ…。 |
サンマロ旧市街地の様子。パリとは違うこじんまりした雰囲気がいい感じ。
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←この子ったらぬいぐるみみたい!持って帰りたいくらいかわいかったっ。
とある靴屋さんに飾ってあった。ここの店主が書いたのかな?→ |
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雨が小降りになってきたので、一度ホテルに戻っり傘を持って再び海岸の方へ行ってみることにした。そこでびっくり(その1)!!さっきまで広ーい砂浜だったのにどんどん潮が満ちてきて、とうとう砂浜がなくなってしまった。こんなことで驚いちゃいけないということをこのときはまだ気づいていない。 |
↑海と昆布と私。
→30分後、こんなんになりました。
「海と昆布と私」を撮ったであろう付近はもっと右の写真に写っていないところ。 |
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夕食は城塞の下に並んでいるレストランのひとつで、店頭に魚介類が並んでいるところに入って、fish
soup と seafood plate
(英語のメニューをもらいました…)を注文した。fish
soup は魚の身と骨からすべてのおいしさを出しました!といった感じでとっっってもおいしかった。チーズとにんにくクリームをスープに入れるとなおグー♪初めはふたりで半分コしようと思ったけど、あまりのおいしさにもうひとつ追加注文した。seafood
plate は手長海老、小海老、つぶ貝みたいな貝、ちーっちゃい貝、ムール貝、牡蠣の盛り合わせ。マリネ液かマヨネーズを付けて食べるようだけど、何もつけなくても十分おいしー♪なるは貝が苦手なので海老処理班、私は貝が大好きなので貝処理班。期待通りの食事で大大大満足!!食後の紅茶を付けてひとり110F(1,900円くらい)。料理の写真を撮っていたらギャルソンが「ボクが撮ってあげるよ!」と隣のテーブルのイスに上がりバッチリ撮ってくれた。とってもいい人だったし料理もおいしかったし、もう幸せぇぇぇ♪♪♪と外に出ると、強めの雨が降っていて、いい気分は半減してしまった。 |
ホテルに戻るとロビーの横でホテルの人たちが食事中だった。明日乗るモン・サン・ミッシェル行きのバス乗り場を確認してから部屋に戻った。さあ、シャワーを浴びて寝ますか…とバスルームに行ったらバスタブにカーテンがない。シャワーのお湯がバスタブの外に跳ねないようにシャワーを浴びるのはとっても困難だった。このホテル、なんなのー???って思ったけど、ヨーロッパのホテルはこんなバスルームがあるって聞いたのは日本に帰ってきてからだった。
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