1999/9/26(日)
  
□■□ シャルトル、ヴェルサイユ宮殿、シャンゼリゼのカフェ、夜の凱旋門 □■□
 
 がんばって7:30起床。モンパルナス駅から9:30くらい発のシャルトル行きの電車に乗った。電車の中はガーラガラでほとんどお客さんが乗っていない。朝食のクロワッサン(駅の売店で買った昨日の残りみたいなやつでおいしくない。)をかじりながらなんだか「世界の車窓から」のような風景に見とれる。茶色い屋根の家が並んでいてとってもかわいい。ちょっとパリの街から離れただけで一面畑になり、穏やかな景色に心和む。約70分でシャルトルに到着した。
 

地下鉄の地下道。
もっとキレイなところもあったけど、
こんな雰囲気だとちょっと怖い。
地下鉄でよく見かけた広告。実際にはこんなクロワッサン専用トースターはないんだろうけど、かわいくてたまらないっ。

パリ市内から数10分離れると
こんな景色が広がる。
  シャルトルへの切符はこの自動販売機でクレジットカードで買った。そして隣にあるオレンジ色の機械でガッシャンすると切符に日付が入る。電車に乗ると車窓さんがその日付をチェックするからガッシャンを忘れずに!
 
 シャルトルに来たのはノートルダム大聖堂(下左の写真)の「シャルトル・ブルーのステンドグラス」を見るためなのだ。この教会は世界遺産にも登録されていて、先日、なるはTBSの世界遺産でたまたま見たらしい。私も世界遺産という言葉にはめっぽう弱い。外から大聖堂を見ると壁の一部がグレーの窓になっていた。中に入るとそのグレーの窓がまさにステンドグラスだった。すべてが青のステンドグラスではないけれど、確かに青系の色が多い。特に入口の上にある縦長3枚のステンドグラスのうち、一番右(下中の写真)がとっても鮮やかな青だった。口をポカァ〜ンと開けて上を見ていたら、ミサが始まってしまった。ひとりの女性がウィーン少年合唱団みたいな透明感溢れる歌声を大聖堂中に響き渡らせていた。この歌声とステンドグラスがこれまたベスト・マッチ。心の中をキッチンハイターで漂白したくらいすっきりした気分になった。 
 

ノートルダム大聖堂付近の家々

  再び電車でパリ方面に戻りベルサイユ駅で降りて、歩いてベルサイユ宮殿へ向った。途中のカフェでクロックムッシュとカフェクレームのランチをとったけど、それだけではちょっと足らず、ベルサイユ宮殿の前でホットドッグをゲット。これは暖めた棒にフランスパンを突き刺して、そのポッカリあいた穴にフランクフルトを突っ込むといったもので、もーんのすごくおいしかった。フランスパンは噂通り、口の中が切れちゃうくらいまわりがカリッッッとしていた。おなかいっぱいになっていたなるは「先にこれに出会いたかった…」と悔やんでいた。(この旅行で一番おいしかったフランスパンはこれ。このホットドッグを食べに、またベルサイユへ行きたい。)
 


ベルサイユでの一番の思い出はこれ。
 
 ベルサイユ宮殿では日本語のテープを借りた。係りのお嬢さんがものすごくたどたどしい日本語で説明してくれて、無事言い終わった後に照れていた。あぁ、なんてかわいいんだろう…メモっとこ。ベルサイユ宮殿はさすがにゴージャス。王の寝室なんてまっ赤っかとまっキンキンで「こんなところじゃ落ち着いて寝られやしねー。やなこったー。」…なーんて思ってしまった。ちょっとお下品でしたわね、おほほ。マリーアントワネットのお部屋も見たかったけど、英語かフランス語のガイド付きツアーに参加しなければダメみたいで残念。どの部屋も肖像画が飾ってあって、そのうちの1枚が肌のツヤ、髭剃りしたグレーの部分、頬と見れば見るほど生きているみたい。今にも動き出しそうで怖かった。室内で一番感激だったのは鏡の回廊。クリスタルのシャンデリア、庭に面した窓、その窓と対になっている鏡、天井の絵画…すごく良かった。ここでマリーアントワネットの結婚披露宴をしたと聞いたことがある。フランス革命が起きたときに市民が「パンをくれ!」と訴えたら、マリーアントワネットは「パンがないならケーキを食べればいいのに」なんてのたまわれたたそうな。すべての点において私はマリーアントワネットにはなれないと思った。テープの見学が終わって庭に出てみると…広い!広すぎる!この広さを見てしまったら歩く気力もなくなって、ボーっと座っていた。

なるが買った「ベルサイユそのすべて」という本を胸に…。
門がすごい!

鏡の回廊

宮殿前の広場

とてつもなく広い庭園
 
 帰りはRERでパリ市内へ戻った。途中で地下鉄に乗り換えてシャンゼリゼ大通りのこの間行ったカフェで一休み。近くに座っていたひとが緑色の液体にペリエを入れて飲んでいたのを見て、私たちはあれはメロンソーダに違いない!と勝手に思い込み、ギャルソンに「あのグリーンペリエちょーだい」と注文しら笑われた。あれはアルコール入りか?と聞いてみたら「ノンアルコールだよ」とまた笑って答えた。どうやらなるが子供に見えたらしい。ちょっと小腹が空いたのでバターと砂糖のクレープも一緒に注文した。グリーンペリエの正体はもちろんメロンシロップではなくてミントシロップだった。飲んでいるときは甘いんだけど後味はミントがお口に広がって、これはこれでグー♪私たちの座っていたエリアの隣の担当ギャルソンが私たちの担当ギャルソンのことを「こいつ、いい男だろう?モテモテなんだぜ」みたいな感じで言っていた。写真を撮れと言うので撮ってあげたら、ふたりで肩を組んでポーズを決めていた。
 
 カフェで暗くなるのを待ってから凱旋門に再び上った。放射線状にのびた光がとってもキレイでカップルたちは超ラブラブだった。うらやましい…。夕食はトマトソース系のパスタが食べたい!となると意見が一致。さっきのカフェにまた行って、辛いウィンナーと半熟卵が乗ったピザとミートソースのスパゲティを食べた。ピザは切っていなくて、ぜんぜん切れないナイフで一生懸命切った。まわりを見るとピザを頼んだひとは皆必死にナイフを動かしている。もっと切れるナイフを置いてよぉ…。食べ終わったら10:00過ぎてしまって、疲れているしタクシーでアパルトマンに戻った。