1999/9/25(土)
  
□■□ サント・シャペル、ノートルダム寺院、ベルティヨンのアイス □■□
 
 8:30起床。なるの具合が良くないみたい。様子をみて10:00頃、アパルトマンを出発。なるは朝食はいらないというので、私は隣のパン屋さんで買ったクロワッサンを歩きながら食べた。焼き立てのクロワッサンはバターたっぷりでサクッ!ふわっ!としていてもっっっのすごくおいしい。こんなにおいしいのは初めて食べた。「おぉぉぉ!これぞパリのクロワッサン!!」と感激の朝食だった。 
  
 シテ島へ行くのに途中にある日本語の使えるインターネットカフェを探しながら歩いた。インターネットカフェはYahoo!の掲示板で教えて頂いたところでルーブル美術館の近く(と言っても500〜600mあり)のPassage Choiseulの中にあった。今日は土曜日なので営業時間は14:00〜20:00とのこと。夜にまた来よう。途中、キッチン用品のお店なんかをのぞきながらそのままズンズン歩き、ようやくシテ島にたどり着いた。ちょっと散歩がてら…なんて歩いてきちゃったけど、地下鉄だと5駅分。すごく遠かった。

歴史あるパリの街並み。
 

地下鉄の入口がレトロっぽくてかわいい。

ヌフ橋からエッフェル塔を眺めるの図。

シテ島の街並み。
  
 まずは絶対に行きたかったサント・シャペルへ行った。フランス通の大親友Gさんが前にここに来たときに「下の階にあるステンドグラスを見て『あぁ、これがすばらしいと言われているステンドグラスね…そう言われればすごい…わね…ぇ…』と危うく上の階のステンドグラスを見逃して帰ってしまうところだった」らしい。「はじっこに小さな階段があるから必ず上るように!」とご指導頂いた。いやいや…それは見逃さないですよ…(^^;)。下の階(←)は青と赤の壁がとってもかわいい。そして一方通行の階段を上ると…す、すごいっ!部屋の3方の壁がすべてステンドグラス!(↓)普通、壁に窓があって、その窓にステンドグラスがはめ込まれているけど、ここは壁全部がステンドグラスなのだ。建物が鳥かごのような構造になっていて枠と枠の間がすべてステンドグラスで埋められている。とにかくここにいると心が洗われるというか、荘厳な気持ちになる。しばらくこの壮観な眺めを堪能した。 
 

  
途中で寄った花・鳥市場。
ただお花が並んでいるだけでもなんだかステキに見えてしまう。
  
 おなかが空いたのでノートルダム寺院を見るのは後回しにして、シテ島の隣のサン・ルイ島の橋のたもとにある緑色の屋根のカフェでハム&チーズのオムレツとカフェクレームのランチをとった。これまたうまいっ!オムレツはふわふわでバターの香りもたっぷり♪カフェクレームも今まで日本で飲んでたのはなんだったの?ってくらいおいしい♪オープンテラスで外の景色を見ながらのランチは「あぁ、パリにいるのねぇ〜♪」と強く実感した。。 
  
 サン・ルイ島は商店街みたいになっている。そのひとつのおもちゃ屋さんにあったオルゴールに「パンサー・ローズ」という曲名が書いてあった。何の曲だろう?と思って鳴らしてみたらピンクパンサーの曲だった。なるほどねぇ…。オリーブオイル専門店でオリーブオイルを買おうかと思ったけど1本60フラン(約1,000円)もするのでやめた。ビンの中にお花やスパイスなんか入っているのもあってとってもかわいかった。オリーブオイルの石鹸も売っていた。 チーズ屋さんはちょっと中をのぞいただけですごいニオイだった。私たち、結局チーズを食べたのは帰りの飛行機の中…それでも美味しかったのだ。
 

私たちがランチした向かいのカフェ。

お花屋さんのおばさんもかわいらしかった。
  
 前に浅野ゆう子がパリを旅する番組でベルティヨンのアイスをおいしそうに食べていた。そのベルティヨンが目の前にある!これは食べないわけにはいかない。並んでいたら、前にいたおばちゃんが「メロンがおすすめよ♪」と教えてくれた。でも私はカシスとマンゴーを選んだ。おばちゃんは「マンゴーもグー♪」と私のアイスを見て言っていた。どうも常連さんらしい。カシスとマンゴーのシャーベットはこっっってりまっっったりしていて濃厚だった。左が私のマンゴーシャーベット。この下にまっかっかなカシスシャーベットが潜んでいる…。
 
 ランチしたカフェの前まで戻りセーヌ川のほとりで佇んでいた。パリに来たらこれがやりたかったのだ。パリジェンヌになりきったつもりですまして景色を眺めていたけど、やっぱり美しいパリの景色はパリジェンヌになりきらなくても自然に見とれてしまう。ランチしたカフェでもベルティヨンのアイスを売っていて、さっきのカシスとマンゴーに納得していなかった私はさらにバニラとコーヒーのアイスを買ってしまった。(あのね、ベルティヨンのアイスは1スクープが小さいの。日本のと比べると…←言い訳)これはもうめちゃうまっ!とにかくうまいっ!うますぎるっ!食べといて良かった…。 

 
   
 午前中に通りすぎたノートルダム寺院は塔に登れるらしいので待っていたら結局1時間も並んでしまった。この塔は古いので入場制限をしているみたい。私たちの後ろにいたカップルの男性が私が付き合っている人に背格好が似ていて思い出してしまった。ちろちろ見ちゃってごめんなさい。やっと塔のてっぺんまで登ったら金網が張り巡らしてあった。ここは昔、自殺の名所だったらしくて外に出られる部分はカゴの中にいるように金網がびっちり隙間なく張り巡らされていた。真上にも金網があるのなんて初めてだ。今日も曇りでグレーの空にこの眺めは想像通りのパリの景色だ。ディズニーでノートルダム寺院が出てくる映画があった気がする。帰ったら見よう。下りの階段は前に誰もいなくてタッタカタッタカターと一気に降りてしまった。今住んでいる家も前住んでいた家も急で狭い階段なもんで、階段降りるのは得意中の得意なのだ。でも上り階段は重力の関係上苦手。。。ノートルダム寺院の中では黒い服を着た聖歌隊みたいな人たちが歌の練習をしていた。館内に響き渡ってうっとりする歌声だった。教会ってところは実に神々しい。一歩踏み入れただけで独特の空気を感じる。心の中を除菌もできるアリエールで綺麗さっぱり洗い流したような感じで、外に出ると心晴々してとっても清々しい。…なんか私ってば常日頃、悪事を働いているみたいだけど決してそんなことはないのであしからず。 
  

この子ったらぺロッて
舌出してるの。かわいー。

塔の上から見た景色。ディズニー映画でここから飛ぶ
シーンてなかった?なんかそんな気になる所だった…。
 カフェでペリエを飲みながら休憩タイム。ここのカフェは氷もレモンも入っていない。やっぱりペリエはレモン入りがおいしい。一息いれた後、近くのサマリテーヌというデパートでマドレーヌとマフィンの型を買った。売り場をブラブラ歩いていると地元の人に話しかけらた。なんかお願いされているみたいだ。その人は漢字の住所と名前が書いてある紙と封筒を持っていた。おー、そうか。封筒に宛名を書いて欲しいんだ。そんなのおやすいご用だ。岡山県の女性宛。そうだよね、こりゃ、漢字を使わない人種には難しいわ。うーん、もっと綺麗な字で書いてあげればよかった。その後も電気売り場で電気スタンドなんかを見ていた。さすが美の国フランス。電気スタンドもとってもおしゃれ。さっき宛名を書いてあげた人たちと再びすれ違ったら、男性にウインクされてしまった。   
 地下鉄でオペラ駅まで戻り、朝見つけたインターネットカフェへ行ってみた。30分30F也。何通か日本語でメールを出してみた。海外からメールを送るのは初めてでちょっとドキドキした。みんなの反応はどうだろう?時間があったらまた来よう。 
  
 帰りにスーパーでおなかの部分がレースになっているキャミソールを買った。なんかフランスっぽいかなぁと思って。とってもかわいくて気に入ってるのだ。近くの北海道というラーメン屋でラーメン、ギョーザ、チャーハンセットをもりっと食べて帰った。ここのおじちゃんは気さくでとっても感じのいい人だった。