1999/10/1(金) □■□ リュクサンブール公園、自由の女神、エルメス □■□ 今日はパリ最後の日。ちょっと淋しい気持ちで目が覚めた。夕方には空港へ向わなくてはならないので、今日は行きそびれたところへ行くことにした。まずはリュクサンブール公園。ここには自由の女神がいる。アメリカの自由の女神の原像のレプリカがあるのだ。これは見なくちゃでしょ。最寄りの駅を降りて公園へ行くのに迷ってるうちに市場を発見。チーズ、肉、野菜、魚…等々いろいろとあっておもしろい。パン屋さんでアップルパイを朝食用に買った。
やっとリュクサンブール公園にたどり着いて自由の女神とご対面した。思ってたより大きくて(身長170cmくらい)、品がある感じ。それにしても誰もいない。アメリカの自由の女神は毎日たくさんの観光客に囲まれているのに、ここの女神はかわいそう…と思ったらどこだかの国の観光客がドドドーッと集まってきた。まずおばちゃん軍団、次に中学生くらいの集団。しばらくするとふたつの集団は去っていき、再び静けさを取り戻した。私たちもお名残惜しく自由の女神にさよならを告げた。公園内の宮殿のところでアップルパイを食べながら、中学生か高校生が広場をマラソンしているのを見ていた。みんな辛そう…。でもこんなところでマラソンできるなんてうらやましい。学校の校庭をぐるぐる周るより気分良く走れるでしょ。まぁ、そんなのは最初の数mだろうけど。リュクサンブール公園はとってもステキですっごく気に入ってしまった。今は秋なので木々が茶色くなりかけてどこか淋しい雰囲気を演出している。きっと冬の雪景色も、春の若葉も、夏の木陰も絵になるんだろうなぁ。リュクサンブール公園はオススメ!!
次にパリでやり残していること…それはやっぱりエルメス。買う気はさらさらないけど、とりあえず行ってみたい。ということで地下鉄に乗っていざ出陣!とっても敷居が高いけど、中をのぞくと日本人だらけ。それも有閑マダムみたいなひとたちではない、ごくごく普通のひとたちだ。私はハワイ以外で高級店に行ったことはなくて、ハワイだけが特別(Tシャツ短パンのひとがルイ・ヴィトンなんかで買い物してる光景)なんだと思っていたけど、どこの国でも日本人が占領してるのね。。。ドアマンが扉を開けてくれたので中に入ってみた。すぐにスカーフのコーナーがあって、ミニスカーフがとってもかわいくて、いつのまにか店員さんにいくつか見せてもらっていた。そして数分後…私は大きなスカーフを買っていた。あぁ、やってしまった…。日本で買うより安いとはいえ、空港で手続きをすれば税金が戻ってくるとはいえ、やっぱり庶民の私にはふさわしくない値段だ。お会計をしているときもドキドキしていた。だったら買わなきゃいいのに。エルメスを出てからは物にぶつかってオレンジ色の紙袋にしわが入らないように、いつもより慎重に歩いた。 オペラ座付近でランチを取るのに適当にお店に入った。なるは周りのひとが飲んでいる炭酸水を注文した。これはペリエより値段が安くて量が多い。そしてやっぱりペリエの方がおいしかったらしい。 あと2時間くらい時間があるのでデパートをぶらぶらすることにした。その前に家に電話をしたら、なんと弟が成田まで車で迎えに来てくれるという。ラッキィ♪弟には今年の1月にハワイに行ったときに、就職祝でお財布を買ってきてあげる約束をしていたけど買えなくて、それ以来まだあげてない。もうかなりボロボロで人前で出すのが恥ずかしいから絶対に買ってきてと言われてはいたけど、今回の旅行でもこれといって良いのがなかったから、また今度…と思っていた。でも迎えに来てくれるとなると手ぶらで帰るわけにはいかなくなってしまった。慌ててデパートに入っていたアニエスbに行ってみたら希望通りのお財布があった!これでパリに思い残すことはない。よかった…。 最後にパリに着いて最初にお茶したカフェでアイスクリームを食べた。パリでの思い出を振りかえっていたら「バタバタバタッ」という音がした。鳩が私の足元でガラスに向って突進している。お店の中に迷い込んでしまったようだ。うわぁー!って逃げていたら、近くにいたおじさんが鳩を捕まえて外に出してくれた。おじさんすごい…。どうもありがとう。 アパルトマンに戻って預けていた荷物を受け取り、オペラ座の近くから空港バスでシャルル・ド・ゴール空港へ。全日空でチェックインしたあと、免税店をぶらつき、「免税手続きはどこでするんだろうね」なんて話ながら歩いているうちに、出国手続きを済ませゲートまで来てしまった。近くにいた空港関係者に「免税手続きはどこか」と尋ねたら出国ロビーだと言う。私たちは慌てて出国ロビーまで戻った。でもどこにあるのかわからない。両替所のひと、エスカレーターのところにいた係員、警備員といろんなひとに聞いたけどよくわからなくてオロオロしていた。全日空のカウンターに日本人係員がいたので、そのひとに聞こうと「すみませーん」と呼んでみたものの、聞こえないのかまったく相手にされない。結局誰に聞いたのか忘れたけど、免税手続きカウンターを発見して無事にハンコをもらうことができた。早めに空港に来ておいてよかった。。。再び出国審査を通りぬけてゲートへ向かい、飛行機は飛び立った。慌しい旅の終わりで、どっと疲れが出てしまった。
|