1日目
2003/2/1
*
再会
 

 
 
 
 
= 成田からバローまでの行程 =
 

 
去年と同じ地図でごめんなすって。
 
ちょっと調べたら・・
東京−バローの距離は5,349km
東京−シアトル−アンカレッジ−フェアバンクス−バローの距離は11,213km
もっっっのすごく遠回り。。。
でもこれもすべてNWのマイルのため。戦いなのだ。
 
注:NWはアラスカ航空と提携しているので乗り継ぎは良い。
 
 
  
「よしっ」と気合を入れて家を出たものの、乗ろうと思っていた電車が人身事故で止まってた。ったく、幸先良くないったらありゃしない。まぁ、なんだかんだと予定通り成田空港に到着。待ち合わせ場所に行くとてけてけさんがおじさんとおしゃべり中だった。お、あれがてけてけさんの父上かぁ〜と思いきや、ただたんに近くにいたおじさんだった。そしてこのおじさん一家もフェアバンクスへ行くという。チェナに滞在するんだそうだ。うんうん、いいねぇ〜。
 
チェックインすると思わぬ事態に陥り(とかいうと大袈裟だけど・・機内持込荷物についての様子はこちらへ)スーツケースベルトを買いに走った。ベルトなんてするの何年振りだろう・・好きじゃないんだけど、この際しょうがない。なかなかかわいいのが買えたので良しとしよう。
 
今回の席は私がもっとも嫌いな真ん中4列の内側の席だった。そして寒さ対策万全で挑んだ機内はとっても暑かくて寝汗をかいてしまった。お待ちかねの機内食では周りにいる日本人は【1回目=カツ丼、2回目=焼きそば】で皆心はひとつ、どっちもおいしかった。
 
シアトルに到着しアラスカ航空のDゲートまではバスで移動した。地下鉄を利用すると何度か乗り換えなくてはならないけどバスはとっても楽々。なんだか頭が痛いので水をがぶ飲み。水1本$2なり。激高!!
 
ちょっと小腹が空いたのでプレッツエルを買いに行った。どれにしようか悩んでいたら、私の前に買っていたおばちゃんが「ほにゃほにゃほ?」と$5と書いてあるクーポン券をくれた。どうやらこれで買いなさいと言っている模様。とりあえず「サンキュウ」とおばちゃんに言った。そして私の番になりラズベリープレッツェルとお水を注文し、その$5クーポンを恐る恐る差し出すとレジのおねーさんは「オッケー」と受け取り、レジは$0になった。はらら〜・・。そこでやっと事の事態を把握した私はまだ近くにいたおばちゃんに向って、思いっきりの笑顔と心を込めて「サンキュウウウ!!」と言うと、おばちゃんは「あら、いいのよ、あははー」って感じで去っていった。プレッツェルは細いベーグルのようでもちもちした食感がたまらなくおいしい。ついでにお水もおいしい。タダだと思うと余計においし〜。
 
気分良くおやつを堪能していたら、周りがテレビに注目しはじめた。そっちを見ると水色の画面に白い斜め線が写っている。そして「ほにゃほにゃクラッシュほにゃほにゃ・・」という会話が聞こえる。あー、航空ショーかなにかで事故があったのかな〜とそのときは思っていた。でものちに知ったところによると、それがスペースシャトル・コロンビアの事故だった。
 
シアトルからアンカレッジのフライトはふたりで3席使えてちょっと楽だった。そして爆睡。ダウンのコートを丸めて枕にしていたら眉毛に寝癖がついた。
 
経由地のアンカレッジで一度機内から出て顔を洗ってさっぱり。席に戻ると隣の席に小錦級の巨人が座っていて、大根3本分はあろうかという腕と、土管並の足と、ぶにぶにのドラム缶のような脇腹が私のエリアに思いっきり進入していた。ヤツの腕はあまりにも太すぎて、背もたれ・私の左腕・ヤツの右腕と重なっていた。だから横にキツイ他に前にもキツかった。それなのにヤツはまったく悪びれた様子もなく、のんきに小袋チョコを一口でガッツリと次から次へと食べていた。これが国際線じゃなくて良かった・・。
 
魔の1時間が過ぎ、無事にフェアバンクスに到着。出口に行くと・・前田さんがお出迎え!わーーーい!!前田さーーーん!!もうひとりいた女性が団体さんの相手をし、前田さんは私とてけてけさんにつきっきりだった。わーお、私たちってVIP待遇だわ〜。前田さんが「お元気でしたか?」と聞いてきたので、「元気ですよー。前田さんはお元気でしたか?」と逆にたずねると「まー、ぼちぼちですね」とさっそく前田節が炸裂。さすが前田さん、期待通りの答えをありがとう。前田さんはバローのホテルにはリコンファームをしておいてくれたみたいで「今日は大丈夫」って言っていた。それって私たちの去年の旅行記を読んだから・・?
 
バローへのフライトのために再び荷物を預けてチェックイン。そして手続きが終わると前田さんは私たちと同じ飛行機で到着したお客さんを送迎するためか、いそいそと去っていった・・。私たちはやっぱりVIPではなかった。だよね〜、そうだよね〜。いや、やっぱりVIP待遇だったでしょう。
 
バロー行きのフライトまで2時間以上ある・・もー寝るしかない。ベンチに横になってこれまた爆睡。よく寝た。
 
バロー行きの飛行機は去年と同じで前の方が荷物を積むようになっている。後ろが座席になっていて約70人乗りで今日の乗客は20人くらい。ちょうど夕暮れ時でフェアバンクスの白い大地にオレンジ色の光がさしていてとってもきれいだった。
 
本日・・何度目だろう・・の機内食はターキーサンド。あの〜・・シアトル→フェアバンクス便で「ハムorターキー」でターキー選んじゃったんですけど。。。でもさっきとはパンが違っていたから、ちょっと別物っぽかった。
 
バローに到着。飛行機を降りて「また来たねー!」としゃべっていたら歯が痛かった。寒すぎる。ゲートには去年と同じガイドさんの姿が。観光客っぽいのは私たちしかいないからガイドさんもすぐにわかったみたいで目で合図された。荷物が出てくるのを待っている間に、去年一緒に撮った写真をあげたら "I remember you" と言われた。およよ。
 
ホテルまでの移動中に「ホテルは改装して、新しい部屋だよ」と言うのでわーい!と喜んだのもつかの間、改装真っ只中でロビーのカーペットははがされていた。部屋もきれいはきれいだけど、まだペンキくさい。
 
本当だったらば夜のオーロラツアーは明日予約していたんだけど、今日の天気が良さそうなので、ガイドさんに「今日もオーロラ見に行きたい」とお願いした。
 
なんだかんだと準備していたらあっというまに1時間が経ち、ロビーに集合。お客さんは私たちだけだった。車の中で去年の10月にバローで撮ったというシロクマの親子の写真を見せてくれた。コグマがすんごいかわいい!おまけに凍った海に飛び込むガイドさんの写真もあった。これ、私もやりたい。いつか絶対に。
 
ガイドさんは「今日は8時くらいからオーロラ見れるよ」なんて言っていて、私は半信半疑だったけど、ホテルから車でポイントバロー方面に10分くらいのところに連れて行かれ、車を降りると東と西と真上にたくさんオーロラが出ていた。わーお!すっごーい!真上にはかなり強い光のオーロラが出ていて、ものすごく動きの速いカーテン状のものがひだひだと舞っていた。これにはガイドさんもうっとりと「ビュ〜ティフォ〜・・」と言っていた。そして30分くらい見ていて、光が弱まってくるとガイドさんは「もうオーロラは終わりだから帰ろう」と言い出した。私たちは一晩中でもまた現れるのを待っていたいのに・・。これだからツアーはイヤだ。
 
 
凍った北極海の上に
こんなピンク色は肉眼では見えていない
実際には白い縦の筋がチラリチラリと見えただけ
 
真上に出た動きの激しいオーロラ
これは肉眼でも写真に近い色で見えた
 
どんどん形を変えていく・・
 
ハート(^-^)
 
 
これはシャッターを少し長めに開けていたから
こんなに空が明るいんだと思う
だからオーロラがぼやけてしまっている
地平線上にあるオリオン座、わかる?
 
 
ホテルに帰ってからも何度か空を見上げたけどオーロラは出ていなかった。街の中だとやっぱり街燈が邪魔で見えないのかなぁ。ガイドさんの言うとおり、今日はもう出ないのかなぁ。
 
夜食にカップそばを食べたり、ロビーの無料PCでメールチェックしたり、お風呂に入ったり・・やっと長い1日は終わった。
  
 
 
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