ＪＭＩＵ京滋地本ニュース

2003年1月

京滋地方本部
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２００３年春闘・・・本格的準備へ、交流討論集会開く

　ＪＭＩＵ京滋地本は１月１９日、９支部・７分会から３５名が参加し、京都市内で第２次春闘討論集会を開きました。当日は、昨年１２月８日の第１次春闘討論集会で確認した、各支部分会の０３春闘活動方針と日程を発表し、討論しながら、お互いの要求討議や諸準備に生かしていこうとする目的で開かれました。

文字通り家族ぐるみの春闘を準備

ＫＳ支部
　執行委員会の泊まりこみ討議を１月１０日〜１１日に行い支部春闘活動方針案を確認してきました。組合員全員がまず春闘パンフを読むこと。それを基本に、�@安心して働き続けられる生活の確保・拡充をめざす賃上げを勝ち取る、�A企業の将来展望確立をめざす「ＮＥＸＴ○○○○」を作りあげる、�B春闘消滅策動を許さず、生活と雇用を守る共同を広げる、�C「全員参加」・「全員発言」で元気よく春闘を闘うとしています。具体的には�@生活実態の厳しさをリアルに調査、家族がまともに成長し守られる賃金の獲得、�A世間の流れに負けない学習で、自分と職場を守る展望を作りあげる、�B「ＮＥＸＴ○○○○」で企業の将来展望を創り上げる、�Cみんながもちより、みんなで運動し、要求実現を前進させる、�D将来設計できる賃金体系の確立を創り上げる・・・の５課題を執行委員が分担して具体化します。１月中には各年代の家族、本人と奥さんに会い、聞き取りによって生活実態を正確につかみ、要求つくりに反映させ将来展望につなげていく活動を取り組んでいます。

【註】○○○○は企業名

企業の利益優先を許さない春闘を！

Ｋ電機支部
　家電部品のモーターは、各社とも中国に生産をシフトしており、管理職は団交発言でも「厳しさ」を強調しています。さらに三洋電機が白物家電（冷蔵庫・エアコンなど）の再編と滋賀工場を含む製造部門の別会社化など人減らしリストラを計画していることから、今春闘はいっそう厳しいものになることは必至です。支部では�@「対等で同意型労使関係の確立」をめざし、�A学習会の開催、�B産別統一闘争の強化、�C組織拡大、�D宣伝活動などを強化し、昨年のように要求提出を前にした会社の逆提案を許さない態勢作りを計画しています。

倒産直前に労働組合結成し権利守る

Ｔ機型製作所支部
　１月７日京都労働相談センターから久御山町にある（株）Ｔ機型製作所の労働者が倒産対策で組合をつくりたいと相談に来ているという話がありました。話を聞けば会社は１月１０日に破産を申し立てる予定であり、仕掛品を得意先に返送し始めていました。仕掛品の発送をやめ、８日の夜に出来るだけ多くの労働者を集めてJMIUの組合結成をやろうと話がまとまりました。８日の夜には１６名が集まり、規約・役員・要求が決められ、会社への通告は９日と決定。９日には中原支部委員長が組合結成を通告、昼から地本の吉田委員長・川村書記長も参加し、団体交渉が始まり翌日１０日の午前２時にかけて話し合いを積み重ねました。その結果、�@組合事務所の設置、�A労働債権の担保として会社資産の譲渡協定、�B工場使用協定、�C事前協議・同意協定を締結しました。その他、就業規則が配布されていないことから就業規則と退職金規程の提示を求め、内容を点検したところ退職金規程に重大な問題があり会社と是正で合意、賃金の一部も支払わせることに成功しました。しかし、売掛債権の譲渡を受けながら、時間切れで債権譲渡通知を郵送できませんでした。会社は土地・建物を創業者の元会長（故人）の妻（社長の母）と専務（会長の弟）が個人所有し平成３年以降、約５〜６億円の莫大な賃料を役員報酬以外に手に入れています。

破産時の資産・負債状況は、社会保険料の滞納が売掛債権を大きく上回っており、労働債権への配当は望みうすとなっています。破産管財人からは組合事務所明け渡しの通知が届いています。

しかし、全組合員は何とか今まで培ってきた技術を生かし、仕事を確保しながら再建できないかとがんばっています。

年末激励カンパを贈る

　深刻な不況が続く中、年末一時金支給ゼロの支部が・分会が今年もいくつかあります。JMIUは昨年に引き続いてこれらの３つの支部・分会に激励カンパを贈りました。また、解雇撤回を求めて闘っている京都エステート分会の向井忠夫さんに闘争カンパが贈られました。