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by 佐々木
[1/20零戦]ユニオンフリーフライト機改造 2004年10月06日700mA LiPo
バッテリーをニッカド6セルから、NiMH7セルに変更し、飛行を楽しんでいます。パワー的には6セルニッカドの場合より有り、その結果パスロットルを絞っても十分飛行可能です。必要とれば宙返り等はいつでもできます。6セルニッカドの場合は、バッテリー初期のみ可能でした。フルスロットルでの長時間飛行はモーターにダメージを与えますので、通常は中スロー飛行となります。最近は、飛行高度50cmでの8の字飛行で遊んでます。飛行時間は10分くらいです。(モーターカットまでは、飛行させてません)
リチウムポリマー700mAh2セルをどうにか搭載しました。重量は135gくらいです。宙返り、ロールも楽、低空での小走り速度での8の時飛行も楽。飛行時間は、いつも5分ちょっとでやめています。たぶん、20分前後は可能かと思います。
◆機体緒元およびメカ
モーター | GWS50XC | |
アンプ | Future45be Ver14a | |
バッテリー | ニッカド110mAh×6セル(45g)、NiMH350mAh×7セル(41g) リチウムポリマー250mAh2セル(13g) |
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ペラ | 4025(ちょっと加工) | |
ギヤ | ダイレクト | |
電流等 | 1.6A?? | |
メカ | サーボ:JR ES306×2、受信機:GWS-pico | |
フィルム | スチロールに塗装のみ | |
全備重量 | 141g(110mAhニッカド6セル) 138g(350mAhNiMH7セル) 110g(250mAhリチウムポリマー2セル) |
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製作編 | 本フリーフライト機のRC化は多くの方が実施ずみですので、そちらも参考にしてください。 (1)胴体を分割 胴体の中心線にそってカッターナイフを入れ、2つに分割します。シリコンゴム接着剤で固定されているためか、意外と簡単です。 (2)モーター&ニッカド(2セル)の取り外し 取り付けられている、モーターとニッカドバッテリーは使用しませんので、胴体から取り外します。接着部分にカッターの刃を入れ、丁寧に取り外します。力の入れすぎで発砲の胴体を折らないように気をつけてください。ニッカドバッテリーが載っている基板と胴体の間にカッターの刃を入れて取り外します。 (3)胴体の補修 充電用コネクタおよびスイッチ用の穴を、発砲スチロールで塞ぎます。この時用いる発砲は、コックピット部分の発砲を切りとったものです。この部分の穴は、メカ積みおよびバッテリー交換用となります。 (4)サーボ取り付け等々 胴体を分割している状態で、エレベータサーボの取り付けは行いました。張り合わせた後に取り付けようとすると、狭いため結構大変と思います。サーボは出来るだけ前に取り付けます。主翼取り付け用のプラスチック部材が取り付けてある部分ぎりぎりのところに取り付けました。バルサ片を胴体にエポキシ接着剤で固定した後、サーボを両面テープで固定しています。バルサの表面を瞬間接着剤でもってつるつる?&補強しておけば、両面テープはしっかりつきます。 (分割した胴体にエレベータサーボを取り付けた写真、穴も塞いでいます) (5)主翼の補強(他の方のHP参照:クラフトるうむなど) 主翼をカーボンロッドで補強します。ロッドで主翼に溝を作り、その溝にロッドをエポキシにて固定します。溝の位置は写真を参考にしてください。 (溝の写真、ロッドを取り付けたところ、全体の写真) (6)水平尾翼関係 水平尾翼からエレベータとなる部分をカッターで切り離し(線に沿って)、左右のエレベータを繋ぐように、ピアノ線でコの字としたものを取り付けます。L字に曲げたピアノ線を貫通させた後にもう一方をL字に曲げています。太さは0.6mmφ〜0.8mmφです。(取り付けた状態) エレベータホーンは1mm厚の航空ベニヤを使用しています。今回も釣り糸の両引きの予定でしたが、胴体に2つも穴をあけるのが忍びなかったため、1mmφのカーボンロッドを使用しました。カーボンロッドの両端に0.8mmφのピアノ線を糸を巻いて固定し、その上から瞬間をしみ込ませています。(エレベータホーン部) (7)エルロンの加工 上半角が結構きつめですので、ラダー仕様としても運動性はいいかと思いましたが、空中戦にはやはりエルロンでしょうということで、エルロン仕様としました。チップマンクは、主翼内にクランクを作り込み、そこからロッドで動かすようにしましたが、今回の零戦は主翼が薄いため、これはできません。長めのエルロンホーンロッドが必要でかつ、薄い翼に埋め込まなければなりません。そこで、バルサでロッドが通る部分を作製し、これを主翼に取り付けることにしました。(1mmバルサで箱構造を作りました)エルロンサーボ&主翼中央部分のエルロンロッド。全体写真。主翼に溝を作って、そこに埋め込むようにして上からテープを貼ればよかったかもしれません。バルサで作ったのですが、結構大変でした。この後、発砲スチロールにも使用できるスプレー塗料でグリーンに塗りました。元の色と若干異なったため、1200番のサンディングペーパーで少し塗料を落として、それらしくしました。 エルロンロッドを取り付け状態では、主翼を胴体に取り付けることができないため、ロッドをサーボホーンからはずして、胴体の穴を通し、主翼を固定。その後、通したロッドをサーボホーンに取り付けました。(エルロンのリンケージ) (8)モーター取り付け モーターはGWS-50XCを使用することとし、航空ベニヤに取り付けた後、胴体機首部(130?モーターが取り付けてあった場所)にエポキシ接着剤で固定します。当方は取り付ける時に失敗(5分接着剤でつけたつもりが、気が付くと取れており、そのままの状態で再度取り付けたところ、サイドスラストがつきすぎたみたいです。 (9)アンプ&受信機 アンプは機首部胴体の上面に両面テープで固定。受信機は、エルロンサーボ横の側面に両面テープで固定。バッテリーは、機首部に押し込むことにしました。(胴体内部の様子) (10)キャノピー キャノピーの重量を計ったところ4gでサーボと同じくらいでしたので、マイクログラス(2層)+FRPで作ることにしました。キット付属のキャノピーを型としたのですが、今回は、FRPで若干溶けてしまいました。エンビ製の場合は、問題なくできたのですが、どうもプラスチック(正確な材質名不明)の場合はダメみたいでね。型からはず、再度FRPを塗り、表面が少しでもなめらかになるようにしました。それでも、マイクログラスの目が残ってしまいました。今回は重量のこともあり、このままで使用することにしました。(キャノピーの写真)塗装後の重量は2gです。そのものです。 (11)ペラ加工 ペラは4025を少し加工して使用しました。30XXだと小さいみたいです。 初飛行後に、つなぎ目の塗装を施し、シールを貼った状態の機体です。シールのために若干重量が増したかもしれません。 |
◆飛行について
(1)初飛行(2002年2月9日)
2月9日(夕方)に、初飛行を実施しました。まず初めに、セスナにて風の様子見です。操縦している場所は風がないのですが、数m上空は結構の風がありそうです。ふらふらしつつも数分の飛行後に着陸。零戦にバッテリーを搭載し、重心位置の確認。元から付いている主翼のプラスチック製の補強材の前縁あたりに合わせました。セスナは、手投げ後すぐに風にあおられ、危うく墜落しそうでしたが、零戦はスーと前進し上昇していきます。ひらひら感は全くありません。とっても安定しています。それに進入性もとってもいいです。スロットルはフルハイにする必要はなく、中速で十分飛行が可能です。ちょっと風があるときはセスナより、飛ばしやすいと思います。トリムはと言うと、エレベータは、修正無。エルロンは、サイドスラストがつき過ぎたのか、若干の主翼のねじれのためかわかりませんが、右にとられました。左にトリム修正して直進飛行となりました。エレベータの舵角は過不足なかったのですが、エルロンは若干効きが鈍いように思われました。もともとフリー機で結構な上半角がついており、安定性大の機体ですから、しょうがないかもしれません。数分の場周飛行後、着陸を実施しました。スロットルを絞れば、素直に降下してきます。スピードを十分落として接地したのですが、機首部が小石で若干、へこんでしまいました。帰宅後、機首部はマイクログラスをエポキシにて貼り付け、補強しました。それと、エルロンの舵角を20%ほどアップしました。
今度は、宙返り&ロールも試してみたいと思います。リチウムイオンバッテリーだと、18g〜20gは軽量化できますので、結構飛行を楽しむことができると思います。(残念ながら、まだ手元にリチウムイオンバッテリーがありません)
(2)宙返り&ロール(2002年2月16日)
400クラスでは無理かなと言う感じの風でのフライトでした。ふらふらと言う感じではなく、しっかりした感じで、風に対する進入性も結構なものです。宙返りは、風の助けもかりて、余裕でこなします。ロールは、翼端エルロン&舵角不足のためか、とても低レートで回転します。(上半角の影響もあると思われます)背面時はフルダウンです。スピードを付けると少しは良くなるかもしれません。宙返りとかロールを頻繁に行うと、110mAhのニッカドでは3分でモーターカットとなります。途中モーターカットになっても、一旦スローにすると再度モーターが回り始めます。しかし、決してフルハイにしないでください。また、モーターカットとなります。中スローでも十分水平飛行は可能ですので、中スローでもって着陸コースに誘導するようにします。元々、飛行機自体は操縦している場所から50mも離れていませんので、誘導しなくとも平らな場所であれば、降ろしてもいいかと思います。帰宅後、エルロンの舵角をアップしました。(最大で上下5mm可動します)
安定性/旋回性&スピードも十分な機体だと思います。本機体でのパイロンレースは結構、楽しめると思います。
◆その他
今回は、無理やりエルロン機とし製作したため、結構な時間と手間がかかってしいました。しかし、ラダー機でも運動性はイイみたいですので、ラダー機として製作すると半日で飛行ができるかと思います。次はムスタングかなと思っているところです。