e400org(肩翼機)の紹介

by 佐々木

since 18. Feb. 1999.


[e400SPF肩翼機]自作 モーター交換 2002.03.16
 (1)図面
 (2)製作
 (3)飛行
 (4)ブラシレス化
 (5)ギヤユニット製作
 (6)1700MP6セルの飛行
 (7)LMT1020/15搭載&JES30-3P

◆機体緒元およびメカ(予定)

  • 翼長:950mm
  • 全長:700mm
  • 翼幅:180mm
  • 翼面積:約17dm2
  • 翼型:準対象
  • 全備重量:590g(ブラシレスの場合755g)
  • モーター:QRP製400(逆転用)
  • アンプ:シュルツSlim24be [BEC強化版]
  • バッテリー:10セル(500AR),7セル(1250SCRL)
  • ペラ:E-Prop8.5×5,E-Prop8.5×6
  • ギヤ:QRP0.5モジュール、ギヤ比2.5
  • メカ:S3103×3、ウェブラナノ6

【図面??】

翼面積を17dm2と決め、翼長、翼弦、そして水平尾翼等を決めて、パソコン上で適当に図面化しました。推力線と主翼の位置、水平尾翼の位置は適当です。垂直の大きさは胴体側面が若干大きめですので、小さめ?かな。推力線より下にラダーがないので当然ナイフエッジの時には癖がでるでしょう。えっ、この機体は風船割、リボンくぐり用で、スタント用じゃない?。クラブの飛行会で生き残った場合、ブラシレス(レーナー1515/12ちょっともったいないですが)仕様として、3D(茂木の影響)化する予定です。総重量720gで。この場合でも、翼面荷重は42gですのでまだ軽量の部類になるでしょう。その時は1250SCRL7セルの予定です。図面をクリックすると、平面図のpdfファイルをダウンロードできます
【製作について】
(1)主翼(950×180)

 
 WPのソフトを使用してリブの型紙を作成し、1.0mmから切り出しました。スパーは3mm厚のバルサを使用し、中央部には3mm角のヒノキ材を追加しています。(マーチみたいに)スパー、前縁材、後縁材は900mmのバルサから切り出しており1本構造です。(中央部で接続部分無し)プランク材には1.0mmのバルサを使用しました。プランクも900mmと思ったのですが、中心が分からなくなることと、これほど長いプランク材を使用したことが無かったため、プランク(前縁、後縁)は中央で2分割としました。夜にほろ酔い気分で、プラン材を全て瞬間(中粘度)接着剤で貼り付けたところ、なんと、両翼ともねじり上げとなってしまいました。本などを重石にして修正。1週間ほどでどうにか、フィルム貼りで修正できるところまでなりました。
 水平尾翼は3mmバルサを使用し組み上げました。構造はエスパー400と同じです。現在、胴体と垂直尾翼作製の準備中です。パソコン上で主翼と尾翼の位置関係を決めるとともに、垂直尾翼、胴体側面形状を決めました。
 主翼はこの状態にて、重量86g。やはり頑丈に作ったためか、通常の400クラスの機体よりも約20gほど重量が増しました。特に前縁は、風船割りに備えて丈夫にしました。

(2)胴体について

 適当な形です。このような肩翼機で、どれほど意味があるかわかりませんが、側面積を稼ぐため後部でも絞っていません。バッテリーは胴体下部から取り付けるようにしています。胴体の上下とも開いた状態となっていますが、バッテリー取り付け用の3mmバルサでH構造とし、強度を確保しています。ラダー、エレベータサーボは、主翼より後方の胴体の中です。垂直尾翼は胴体を組み立てる段階で取り付け、胴体構成部品の一つとして使用しています。(後縁の3mm厚、10mm幅部材を胴体の最後部に挟み込んで固定)
 胴体の重量は、水平尾翼込みで、67gでした。胴体についてもあと10g程度は軽く作りたいものです。

(3)生地完成
仮組した状態です。しかし、この状態で確認すると、なんと垂直、水平が主翼と傾いていました。胴体をねじりつつ、主翼の取り付け角度(横)を調整して、水平、垂直に近づけました。どうも、胴体の側板の最後部を接着する時に、ちょっとずれていたみたいです。やはり、常に確認しながら組立ないとだめですね。
 後、残すところフィルム貼りとメカ積みです。
 フィルム完で200gくらいになりそうです。モーター&メカで約200gですので、バッテリー10セル500AR約200g、7セル1250SCRL約300gを加えると、600g〜700gとなります。400モーターの場合、予定の600gにはおさまりそうです。1250SCRLの場合には、ブラシレスモーター積んでガンガン飛行でしょう。翼面積が17dm2ありますので、700gちょっとでも、着陸は楽な部類に入ると思います。この場合、25A〜30A設定の予定です。(ギヤユニットを作る必要があるかもしれません)

◆飛行について
 10月最後の週が飛行会&初飛行の予定でしたが、雨で延期となりました。今度の日曜日が初飛行&本番です。モーター慣らし飛行を早朝3フライトほどする予定です。
 【11月4日】飛行会の前日、初飛行を行いました。各舵のチェックを済ませた後、スロットルを徐々にあげていきます。スピードがのったところで、エレベータをちょっとアップ。全神経を機体に集中します。何のことはなく、スーっと上昇していきます。とりあえずトリム調整無しでOKでした。ダウンスラストの様子を見るために、スロットルを上げたり、下げたりし、若干ダウンスラストが足らないようでした。各舵の効きをチェックしたところ、エルロンが若干足らず、エレベータがちょっと効き過ぎでした。モーターの慣らし飛行ですので、後は場周飛行を数分行い、着陸させました。着陸は軽量(590g、35g/dm2)のため、ゆっくりと降下してきます。接地も十分に速度をおとしてもOKでした。やはり、小型軽量機のため、ちょっとした風(サーマル)でも、ぐらっときます。それと、若干、垂直尾翼面積が足らないみたいです。本日は、4回ほど慣らし&調整飛行を行い、明日の飛行会にそなえることとしました。(垂直尾翼は若干足しました)
 【11月5日】飛行会当日です。本機は今回の飛行会のために作製しましたが、結局、マーチで参加しました。なぜかと言うと、3分タイムラリーが正確でなかったためです。スポーツマン1回で40秒短くで、時間調整方法(デッドパス?回などなど)が間に合わなかったためです。マーチだと、スポーツマン1回で大回り着陸で約3分(誤差数秒)なんです。本番は、最後の着陸のための場周飛行を中スローでおこなったため、3分4秒とちょっとオーバーとなりました。

◆ブラシレス化(レーナー1515/12+3SLB40-6-12)kV4736
 10セル400モーターでも十分楽しめましたが、茂木でのあの飛行を見て、本機でもということで、400サイズのブラシレスモーターに換装することとしました。10セル500AR+400モーター仕様にくらべ160gほど、重くなりますが翼面荷重は45gですので、大丈夫でしょう。(ただサーボ、受信機が心配です)
 QRP製ギヤを用いた場合、ギヤ比2.5が最大となります。このため、電流がマーチと同等となってしまい、小容量のバッテリーだと飛行時間が短くなります。(CP1700だと30〜35A設定でも6分は可能でしょう)電流を25〜30A設定とするためには、ペラの負荷を減らすかギヤ比を上げるかです。0.5Mギヤで50歯が入手できるみたいですので、この場合は3.125となり、9×5くらいのペラも使用可能となるでしょう。ただし、ギヤユニットを若干削る必要があるようです。今回は、すぐにはこのギヤを入手することが出来ませんでしたので、電動カーのショップで見つけた64ピッチの52歯ピニオンのシャフト穴を4mmфに広げて使用することにしました。QRPのギヤユニットの場合、もっと大きめ64ピッチ60歯程度までは入りそうです。(この場合、3.33)
 シュルツのアンプに変更して6セルCP1700で37A設定でもいいかもしれません。この場合、全備重量710g。
 小容量のバッテリーでは、20A連続で流すと30秒程度でモーターカットとなり、残念ながら使用できないようです。8セルまたは7セルの500ARを使用し20A設定で、通常は6A程度で飛行、必要な時に20Aとしたかったのですが、残念です。なんたって500ARだと600gちょっとで仕上がりますから。

【アルミスパーの結果】2000.11.12
 秋の集いにて
 集いにてブラシレスでの飛行を試しました。使用ペラは8.5×6です。受信機がFMでしたので、出来るだけ近くを飛行するようにしての、離陸です。さすがに、ダッシュはすばらしく楽々の離陸です。離陸直後のホバリング(腕が無く出来ませんでした)、そして垂直上昇。下方の円から開始しての縦八の字。スピードも肩翼機としては速い部類でしょう。心配していた着陸速度も十分におとすことができました。飛行時間は4分半で、バッテリー残は750mAhありました。6分半くらいの飛行は十分可能のようです。
 ただ、
 ○ピニオンとスパーが金属のためか、非常に大きい音です。せっかくの電動が台無し
 ○8.5×6のペラだとスピードの出過ぎ
 でした。
 ◎スパーを樹脂に変更
 ◎ギヤ比をもっと大きくして9×5もしくは9×6くらい
 に変更する予定です。とう言うことで、アルミスパーは失敗でした。
【樹脂スパー0.4Mギヤユニット】2000.11.22
 

 田宮から発売されている72歯0.4Mのスパーを使って、ギヤユニットを製作しました。 内径4mmф、外径6mmфのアルミパイプによるアダプターを介して4mmфシャフトに取り付けています。ギヤユニットの前後のプレートはガラスエポキシ板1.6mmtを用いて製作しました。ベアリングは4mmфのフランジ付きを使用。シャフトに2mmфの穴を開けて、ピンでスパーを固定しています。

ギヤ

バッテリー

ペラ

電流

回転数

備考
QRP0.5M,40:16 7セル1250SCRL エアロナウト8.5×5

31A

rpm

たぶん5分〜6分かな

エアロナウト8.5×6

37A

rpm

たぶん5分以下

APC-E8×6

44A

rpm

たぶん4分以下

slimprop9×5

37A

rpm

たぶん5分以下

8セル950AAU エアロナウト8.5×5

25A

rpm

電圧降下でモーターカット

7セル500AR エアロナウト8.5×5

23A

rpm

電圧降下でモーターカット

slimprop9×5

25A

rpm

電圧降下でモーターカット
QRP改0.4M,52:18 7セルRC2400 エアロナウト8.5×6

30.8A

rpm

1250SCRLでも同じ?

slimprop9×5

32.8A

rpm

1250SCRLでも同じ?

京商9×6

35.8A

rpm

1250SCRLでも同じ?
自作0.4M,72:22 7セル1250SCRL APC10×7E

36.2A

9500 rpm

飛行時間が心配

APC9×6E

28A

9700 rpm

ちょーどいい感じ(6分〜)

slimprop9×5

A

rpm

スピードは良いが引きが今いち
自作0.4M,72:21

APC10×7E

34 A

9300 rpm

目指せ3D


【6セルでの飛行】2001.6.2
 現在の住まいに引っ越してからは、気軽に飛行できる本機ばかり楽しんでいます。もっぱら上記の72:22&APC9×6E&1250SCRL7セル仕様飛ばしていました。十分パワーに余裕がありますので、6セルとし重量を38g軽減し、フライトを試してみました。7セル時に比べほんのちょっとですが軽くなった分、飛行速度を落とすことができ、のんびりフライトが可能です。それに着陸スピードも十分に落とすことができます。6セルでも垂直上昇は十分にできますので、水平飛行のスピードを落とし、必要な時のみパワーを入れてゆっくりとしたフライト(パターン)が可能です。ちなみに、中速以下主体で8分ほど飛行して、バッテリー残が約1000mAhありました。使用したニッカドバッテリーは1700MPの6セルタイプです。
【新モーター】2002.03.16
 モーターをLMT1515/12から1020/15(-25g)(kV4000)に交換しました。アンプもJES-30-3P(-10g)に交換(金ラベル)。バッテリーもCP1300-7セル:253g(-60g)に交換。結局、約90〜100g軽くなることになります。小型なモーターですので、最大30A以下、通常電流は25A以下に設定することにしました。下記表の電流は、最初の瞬間のみの値です。650g前後の機体ですので、どちらの場合も垂直上昇は余裕で可能です。当然ながら、1515/12+エアロナウト10×7に比べれば上昇力は落ちます。(設定のため)1515/12の場合は、垂直上昇でも加速していくことができました。1020の今回の設定では、垂直で加速することはありません。下記設定ではAPC9×6よりAPC9×6Eペラのほうが、感じはいいです。今回の設定では、EP用のペラで10×6くらいがいいかもしれません。アンプについてですが、とてもイイ感じです。起動がとてもスムーズです。難点を言えば、スロットル位置が中くらいで、出力が1/3と言う感じです。スロットルカーブかスロットル→スロットルミキシングで解決すると思います。プロペラがフリー回転の状態でも、スロットルを最スローから上げるとスムーズに回転が上昇していきます。ブレーキがかかったような感じは一度もありません。1515/12はコンドルかアライアンスに搭載予定です。
 おまけ:本日当機体でフラットスピンができました。

ギヤ

バッテリー

ペラ

電流

回転数

備考
自作0.4M,72:21 7セル1250SCRL APC9×6 25.5A

9700 rpm
22A-9200rpm
自作0.4M,72:21 7セル1250SCRL APC9×6E 26A

9400 rpm
22.4A-8700rpm

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