電動ラジコンコーナーへようこそ

by 佐々木

since 18. Feb. 1999.


[SEDUCTION12C]OK製GP機改 2001年2月11日1700MP化

OKのレーザーカット第??段のバルサキットです。2C25用の機体ですが、翼面積が29.4dm2ですので10C〜12C用として製作しました。

全備重量RC2400×12セルの場合、1812g
    RC2000×12セルの場合、1794g
RC2000で辛うじて1700g台です。予定を約50g以上オーバーしました。
【初飛行】   2000.5.10
【アクシデント】2000.6.10
【APC電動ペラ】2000.7.14
【1700MPバッテリー】2001.2.11

◆機体緒元
機体諸元 幅:1168mm、全長:1081mm、翼面積:29.4dm2
モーター KBM42-30
アンプ Future45bo(BEC無し)
バッテリー 三洋RC2400 12セル(372g×2)
ペラ APC12.5×9   (7900rpm, 110:25)
ギヤユニット 自作(0.4モジュール、6mmФカーボンシャフト、写真のモーターは1406)
メカ サーボ:S3101×4、RX:JR 649
カバーリング オラライト(翼裏面は蛍光塗料)
全備重量 1812g(受信機電源110mAh)RC2400の場合
重量計算

350g(ギヤ+モーター+アンプ+ペラ)
372g×2(バッテリー)
30g(受信機)
30g(受信機ニッカド)
20g×4(サーボ、ホーン類含む)
54g(タイヤ+ピアノ線脚)
---------------------------------
搭載物その他の合計1286g

前作のマッドマウス14Cと同じように、機体はフィルム張り完成状態で500g以下が必要条件ということになります。目標450gに設定して製作開始します。キットのまま状態では、部材の合計は550gとなっていますので、部材のみで200g軽くしなければなりません。生地完で主翼約200g、胴体190g以下とする必要があります。

製作編

【胴体編】
○変更点
 ・側板のバルサを3mmtから2mmt。
 ・胴枠ベニヤを3mmtから2mmt。
 ・胴側補強ベニヤを3mmtから2mmt。(および機首最前部までの延長)
 ・脚取り付け方法をマーチ、メリットと同じ方法に変更。
 ・エンジンマウントを取り外し、ギヤユニット取り付けはマーチ等と同じ方法。
 ・エレベータ、ラダーサーボの取り付け位置を主翼後部の胴体内に変更
 ・後部胴体の上部、3mmtから1.5mmt。
 ・サーボマウント材厚を3.0mmtから1.5mmtに変更し、
  バッテリーマウントとする。
 ・水平、および垂直尾翼の厚さを6mmtから5mmtに変更し、ラダーを組んでいます
 ・カウリングをマイクログラスにて製作

○その他
 ・側板の要所(よわそうなところ)は、4〜5mm幅3mm厚バルサで補強。

 今回は、キット部材を使用した機体と、全て部材を新規に切り出した機体の2機を平行して製作する予定です。もし、キットがプラス150g以内で完成すれば、今後はキットそのままでもいいかなと。ただし、部材が比較的良いキットのみ。(やはり、部材から切り出し製作すると3倍以上の労力がかかります。GPからEPに改造するだけでも大変。GP/EP両用のキットがあるといいのですが。)
<2月17日>:胴枠を切り出し開始。ただ、バッテリー搭載部、機首部の構造を決めつつ、さらに側板の厚さ変更にともなうサイズ変更が必要となります。少しずつ進めています。
<4月23日>:HPのアップデートを相当さぼっていました。本日ようやく、生地完成となりました。バッテリー搭載部を胴体の補強材の一部とし、強度アップをはかっています。厚さ1.5mmtの航空ベニヤです。(キャノピーサイドからの写真、主翼取り付けサイドからの写真)胴体の全体写真です。機首部はグラスのカウリングです。カウリングに合わせて若干太めに作ったつもりでしたが、カウリングと胴体の間に隙間ができましたので、結局、機首部をバルサにて製作しました。手持ちの45фスピンナーに合わせた寸法としています。キャノピーはキット付属のものを凹型としてマイクログラスにて製作しました。キャノピーの内側に水溶性の離型剤を2〜3回塗り重ねた後、凹型としてキャノピーを製作します。
重量約26gで製作することができました。製作時間約1時間。30分を経過すると樹脂がゲル化しますので、素早く行うか、2回にわけてグラスを重ねていきます。マイクログラス薄型を3重にしています。場所によっては、多い箇所もあります。使用した樹脂は粘性が低いので薄めず使用しました。水溶性の離型剤のみで容易に剥がすことができました。薄め液の溶剤を使用すると型として使用するキャノピーの表面が若干変色するかもしれません。注意してください。(未確認)
【主翼編】
<4月23日>:今回も、エルロンは2サーボとしました。主翼製作時にはサーボ用ケーブルを通す穴をあけ、紙パイプを取り付けた後にプランクしました。サーボ取り付けボックスを取り付けた後、サーボ延長コードを通しておきます。エルロン材は平板のバルサから切り出し削って作りました。残念ながら左右の重量が異なりましたので、重たい方のエルロンを肉抜きしています。でも重い。それに穴がいびつ。
 生地完重量約410gとなりました。(全体の写真
【メカ済みその他】
 当然、エレベータとラダーはワイヤーリンケージです。アンプとバッテリー接続間のコードを若干延長しています。それ以外は、通常通り。(何が通常?)

製作を終えて

2000.5.19加筆

キットも製作しています。どうも、完成で約150g差がつきそうです。
全備重量で予定を50gもオーバーし1812gとなりました。マッドマウスが14セルで1870gですので、電池抜き重量では、マッドマウスよりも約70gも重たいということになります。エルロン材で15g増、主翼結合部で5g増、フィルムの多色張りで約5〜10g増。胴体側面が幅広いため、10g増。バッテリー搭載部で5g増、大型キャノピー10g増、エルロンサーボの取り付け方法差により5g増といったところでしょうか。(合計あっていませんが、たぶんこれらの重量差のためでしょう)

◆飛行編

ペラ

ギヤ比

初期回転数

電流

APC12×9

108:25

8400rpm

43A

APC12×9

104:22

8000rpm

35A

APC12×9

116:22

7600rpm

30A

APC12.5×9

110:25

7900rpm

43A

APC12×10E

110:25

8000 rpm

44A
 【初飛行編】
 本日(2000.5.20)初飛行となりました。滑走路の草刈り後の飛行です。設定ギヤ比は108:25です。パワー的には、APC12×9を8400rpmですので十分なはずです。初飛行は何度やっても緊張します。クラブ員に補助(トリムが大幅にズレていた時の補助)をお願いしての離陸です。徐々にスロットルをあげ、スピードがのったところで、ほんのチョットのアップ。スーッと上昇していきました。エルロンを若干右に修正、エレベータは若干ダウン。ちょっとエレベータが重心位置が後ろすぎの時のような感触です。エルロン、エレベータのトリムをとった後は、サイドスラストと、ダウンスラストの確認です。フルスロットルでの垂直上昇。どうもサイドスラストが足らないみたいでした。(キット指定が少ないというわけでなく、いつも目分量で設定しているため)次に中速水平飛行からのフルスロットル加速。じわーっと上昇していきます。どうもダウンスラストが若干足らないみたいでした。次に重心位置の確認。左右のナイフエッジを行うとダウンサイドに逃げていきます。どうも。重心位置が後ろだったみたいです。癖を確認して、次は着陸の様子をみます。キット指定の1.5〜1.7kよりも100gも重たいためか、ふわっとの着陸は結構難しいところでした。その他、エルロン方向がコロコロする感じでした。(翼長を約50mm増加すれば良かったかもしれません。あくまでもEP仕様の場合)ダウンスラストを若干増やし、重心位置を4mmほど前へ移動して2回目のフライトを行いました。ダウン、サイドスラストの増加、ちょっと足らなかったみたいです。ナイフエッジをみる限り、重心位置はちょうど良かったみたいです。今度は色々とパターンを行ってみました。(3Dではありません)もうちょっと調整するとおもしろいかもしれません。売りのナイフエッジですが、重量が1.8kのせいかナイフエッジループはちょっと難しい?。でも上昇はしていきます。中速くらいのスロットルでナイフエッジでお水平飛行は可能です。2フライトの感触としては、本機体の場合、10セルくらいが適切かもしれません。(10セルにして約120g軽くするか、今後でてくるであろうサンヨーのCP1700にするといいかもしれません。CP1700×12セルだと全備重量1.6kでできるでしょう)

【アクシデント】
 5月の中部地区電動の集いでのファーストフライト時にプロペラアダプターがゆるんでしまい、その結果スパーギヤを破損してしまいました。その後、ペラとギヤ比を変更しています。ペラはAPC12.5×9とし、ギヤは110対25です。電流もまーまー(43A)ですので、しばらくこの設定で飛ばすことにします。まだ各部の調整はいま一歩というとこですので、飛ばし込んで調整していこうと思っています。目指せ、ナイフエッジループ。それとスローナイフエッジ。(2000.6.10)
【APC電動用ペラ】2000.7.16
 APC製の電動機用ペラの12インチシリーズをセダクションに装着しました。サイズは12×10です。重量はAPC12.5×9に比べて半分程度です。初期回転数は8000rpm(110:25)でした。電流は44Aで若干負荷が大きいようです。離陸時の加速はそれほど差はありません。(しかし、静止時の引きはAPC12.5×9に比べて若干下回る感じです。どうも、ペラがスリップ(失速)している感じ)上空でのスピードは丁度よい程度です。垂直上昇についても、ストレスなく可能です。ただし、上昇時一旦停止(ホバリング状態)からのたち直しは、ペラが回転しているわりには、今ひとつといったところで、姿勢をくずしてからパワーを入れても回復しません。(腕がない)回転音は機体との共鳴も含めて、静かになったような気がします。その他は、APC12.5×9とAPC12×10Eとの差は続けて飛行し比べないと分からないくらいです。ペラが軽くなった分、重心位置が若干、後ろとなりました。
【1700MPバッテリーに換装】2001.2.11
 
バッテリーをRC2400から、タミヤから発売されている1700MP6セルパック×2に変更することにしました。中身はたぶんサンヨーのCP1700だと思われます。(RC2400の小容量版)直径は、RC2400と同じで長さが短くなっており、1250SCRLと同じです。重量は1250SCRLより1セル当たり3g重くなっていますが、RC2400比べると約15g?軽くなっており、12セルで約180gの軽量化になります。RC2400の時の全備重量は1820gくらいでしたので、1700MPにすると1640gということになり、GP仕様と同等の重さにすることができます。
 さて飛びはというと、180gの軽量化の効果は大きく、よりゆっくりとした飛行が可能となりました。着陸も以前に比べ、若干ですが楽になりました。スロースタント6分でバッテリー残が約500mAhでしたので、6分半くらいは可能かと思われます。RC2400の7分半に比べるとちょっと短いですが、飛びと時間を差し引くと十分なレベルと思います。この日に、RC2400-6セル×2本仕様から1700MP-12セル×1本仕様に機体のバッテリー搭載部分を改造しました。
 おまけ:エレベーターの動きがどうも変でしたので、着陸した後チェックしてみると、ワイヤーが胴体取り出し部分で被服が剥がれワイヤーむき出しとなっていました。このため引っかかり、舵が変だったみたいです。その日は1回のフライトで止めにし、ワイヤーを付け替えることにしました。帰宅後、ワイヤーを抜こうとしたら抜けません。これで良く舵が効いたものだと、驚いた次第です。たぶん、最初のころワイヤー留めのため瞬間接着剤をつけたのですが、これが機体取り出し口まで達し、固まり動きが渋くなっていたと思われます。ワイヤーを張り替えたところ、スムーズに動くようになりました。(危うく、機体がバルサ屑となるところでした)



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