Posted by エクスカリバー on 1999/08/20 02:07:36:
"Sittin' on the limbo"読ませて頂きました。 …何とも、痛い御話(独白?)ですね。 シリアス路線の香里はどの方のSSを読んでも"犯した罪に悩む"という後日談が主なのですが、本作の香里は"やがて来る(と思いこんでいる)絶望を受け入れたつもりになりながら、受け入れたが故に更に絶望する"という、"今正に悩む香里"なので、そのつらさも倍化しているように感じられます。 私などは、安易と言われようとも、もっと"奇跡"にすがっても良いのでは、と思ってしまわなくもないのですが…。 正直、私のKanon本編での香里の印象は、「絶望に背を向け、背を向けた自分にまた絶望する」というものでした。 しかし、HIDさんの描かれている香里を見てきて、段々とそれが変わってきています。 もっとも、S.Oが基礎になっているのですから、すでにHIDさんの香里はKeyオフィシャルの香里とは少々異なったパーソナリティを与えられているのかもしれませんが。 S.O前の香里が悩んでいればいるほど、その後(S.D)の友人や恋人によって救われていく香里が眩しく見えるのかもしれません。 「強くなくたって、いいんだ」 とは主人公(相沢祐一)の台詞ですが、私もそう思います。 人に必要なのは、一人で生きていく強さよりも、他者と歩んでいける歩調だと、私は思っています。 (ちなみにその前の「名雪は、女の子なんだから」はKanonで最も嫌いな台詞ですが) 何だかまとまらない感想で申し訳ありません。 ただ、私が本作も楽しめた(心に落ちた)事だけは確かです。 香里を理解すると言う事は、彼女の葛藤と向き合うと言う事でもあるという事再確認できたことは、私にとっては意味のある事だと思っています。 あと、前の書きこみから使っている歌詞ですが、私が当バンドで一番(唯一?)好きなタイトルなので、流用しています。 S.Oを読みながら、何故か頭の中でリフレインしていた曲でもありますが…。 これからも頑張って下さい。 それでは…。
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