Posted by LOCK on 2000/07/28 17:39:04:
お互いに見つめた扉。 その扉は重そうで そのノブは冷たそうで 開ければ悲鳴のような音が鳴りそうで 刻が経ち、その扉を見つめなおす。 重いはずだった扉はあたたかく 冷たく凍りついたノブはかろやかにまわり 開いたさきには明かりを燈して待っている結晶 ひとりでは見えないものがふたりでは見えてくる ひとりでは感じれないものがふたりでは感じれる 隣にいてくれる人と一緒に開いた扉には鍵などかかっていなかったのだと 運良く改定前のverも持ち合わせていたので読み比べてみました。 改定前は語感を大切にしている印象を 改訂版は心の中に情景を浮かばせることを大切にした印象を受けました。 面白いことに、それによって祐一と栞がメインだったのが 香里と栞の対比がメインになったことでしょうか。 『同じ一つのドア』で二つの物語を見せてもらった気分です。 LOCK
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