Posted by ギャラ on 1999/10/04 14:55:34:
ここしばらくSS掲示板に出入りしていなかったこともあって、最初から最後まで 一気に読み切ってしまいました。 北川と香里の話の集大成・・・といった感じのする、とてもよい話であったように 思います。 北川の想い、香里の想いが静かに紡がれていて、心に染み込むように入って きました。複数の人物の一人称を交互に重ねる、というHIDさま一流の文体が 何よりも効果的に発揮された話であったと感じております。 痛い話、考えさせられる話、といった以上に「読ませる」「魅せる」話であったと ・・・そのような印象を受けました。 変な押しつけがましさもなく、久しぶりにSSで涙腺を緩ませていただきました。 ただ、敢えて苦言を呈させていただくとすれば・・・HIDさまご自身が「悔いが 残る」とおっしゃっていた「Many Rivers to Cross」でしょうか。 この話も全体としては文句のつけようのない作品だとは思いますが、香里の側の 葛藤・・・どうして残ることを決断したのか、そこに至るまで何を考えたのか、が 前半でもう少し書かれていれば、より読みやすくなったのではないかと思って しまいました。 私の勝手な思い込みかもしれませんが、香里が推薦を受けることを告白する場面に やや唐突な印象を受けてしまいましたので・・・ それでは、長々と失礼いたしました。 また近いうちに、お会いできますよう祈りつつ・・・ それでは。
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