あなたが側にいてくれたら

In Reply to: 自分らしく生きて行くのに… Posted by エクスカリバー on 1999/09/28 06:09:42:

こんにちは、エクスカリバーさん、ＨＩＤです。

前回のコメントに対するレスで触れた通り、今回は「弱さ」を主題にしてみました(^.^)
細かいプロットまではたててなかったのですが、構想としては、香里と北川君にもう一度、
本当の試練（笑）を越えてもらうつもりでいました。
心積もりとしては、クリスマスはベタベタな話にして（笑）年明け、受験の時期に危機を
持ってくるつもりでした。
しかし、ちょうどああいうシリアスな文体が書きたい時期であったこともあり、ずいぶん前倒しな展開になってしまいました。
前回のレス、実は相当苦労しました（汗）
「そのうち弱さも書きますよ〜」と大きな声では言えませんでしたので(^.^)

この話は、理恵と先生の重要な役割を担っています。
このふたりがいなければ、この３部作は生まれていないですね。
先生は以前書いた「九月の小旅行」中に少し出てきてます。
最初はこんなに本編に絡む予定はありませんでした。
理恵は”Ａｆｔｅｒ ｔｈｅ Ｆｌｏｏｄ”という、北川君ＳＳに出てきてます。
そのときは、名前もついてませんが(^.^)
理恵は、香里の合わせ鏡として、クリスマスシリーズに出そうと考えて、”Ａｆｔｅｒ〜”
に登場させたキャラです。
彼らを描くにはかなり苦労しました。
そのため、”Ｓａｙ〜”の〜１〜、〜２〜は視点変更が多くて、読みにくいかもしれません。
ただ、先生はともかく、理恵はファンの方も出来たようで、嬉しい限りです。

ですから、「４人の物語」と言ってもらうと嬉しいですね。
苦労して書いた甲斐があります。

＞何故なら、それが人間だから。
ですね、強さと弱さ、気高さと汚さ、決意と迷い。
その間で揺れ動きつつ、それでも前を見ることだけは止めないで歩いて欲しい。
それが、わたしの願いであり、また、望みでもあります。
あるいは、甘い考えなのかも知れません。
でも、すべてを悟ったような顔で、冷笑するだけの人間にはわたしはなりたくありません
し、そういった人々を描きたいとも思いません。
それは、本当はすぐに上に書いたようなところに逃げてしまいそうな自分に対する叱咤で
あり、また、同時に、人間讃歌でもあるのかもしれません。
栞じゃないですが、「物語の中でくらい、そういう人間達が見たい」じゃないですか（笑）

＞「信じられる"強さ"」
信じられる強さ、共に歩いて行く歩調。
共に歩いていくには、相手を信頼することが必要ですよね、ということは相手を信じる心、
信じる強さが必要なのかもしれません。
ですから、以前エクスカリバーさんが「強さ」ではないと思っていたものが、わたしの中では「強さ」であったのかもしれないなと、そう思います、今では。
クリスマスの中の主題のひとつに、事象の多面性があるのですが、この「強さ」に関する
理解もそのひとつかもしれませんね(^_^;)

＞勿論、盲目的に相手の全てを信じきることが良い事だとは思いません。
＞ですが、相手と、相手を信じている自分くらいは信じられなければ、真実の愛(笑)は得られないのでは、そう私は思います。
そうですね、その意味でも、今回の試練を乗り越えたふたりは、かなり、「いいところ」まで到達していると思います。
もしかしたら、香里が探していた答えは、彼女が潤と離れてまで探そうとしていた答えは、既に見つかっているのかもしれません。
（ああ、大ネタバレです(^.^)）
過去の彼女自身が今では笑っていることを、彼女が信じることが出来たときに．．．。

＞だから、もし香里が先生を選んでも、
＞北川が理恵を選んでも、その選択自体に良し悪しは無かっただろうと私は思います。
＞その決断と、決断を下した自分を信じられれば。
そうですね、もしその自分を信じることが出来たら、新しく始めることも可能だったかも
知れません。
でも、やはり、今の香里と潤は別な人を選ぶことは出来なかっただろうと思います。
「逃げた」という事実は、以外と心に翳を落とします。
ええっと、体験談です（苦笑）
ですから、「逃げた先に答えを見つける」のは、かなり難しいことなんじゃないかなと、
わたしは思います。

＞本作以前の二人では、おそらく戦う前に敗北していたでしょうから。
そう言っていただけると嬉しいです。
この段階に進んでもらうための物語でもあったわけですから＜クリスマス３部作

＞"約束"は、そんな２人が距離と戦うための武器です。
＞縛られるのではなく、信じる事。
＞距離に勝利するためには、それが一番大事だろうと私は思います。
Ｓ．Ｏでも使ったモチーフですね、「約束」(^_^;)
でも、やっぱりそれは武器だと思うから、脆いけど、でも一番大切な武器だと思うから、
だから、やっぱり嬉しいですね、それをわかっていただけると。

＞これでＳ．Ｄを完結させても、私としては支障ないような気がしますが、ＨＩＤさんが＞続けると言うのであれば、私はそれを楽しみに待つだけです。
そうですね、あとは、物語を物語として閉じるための作業が残っているだけかもしれません。
それは寂しいことですが、でも、やはり、きちんとピリオドは打つべきだと思いますので、
もう少しお付き合いください

＞私は、貴方が嫌だと言うまで付き合います。
嫌なんて言う訳ないですよ(^_^;)
こちらへの書き込み、本当にありがたく思っています。

それにしても、今回の歌詞、今回の話の内容にピッタリくるという気がするのは、
わたしだけですかね？(^.^)

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