{4つのしまりのない前奏曲(犬のための)} T・内奥の声 乱入者により散々な結果を迎えた、新世代超人親善試合終了後。明日にはジェイドはドイツに帰る予定だったが、その日ホテルに 彼を訪ねてきた人物がいた。 「内密のお話が・・・」と言って、師匠ブロッケンJrを通すことを拒んだその人物は、20代後半から30代前半と思われる女性だった。 「新世代超人二期生ジェイドさまですわね? 貴方の先輩の一期生の方たちのことで・・・。」 「はあ。彼らがどうかしたんですか?」 面食らいながらジェイドは問う。 (び・・・美人だな・・・)漆黒のウエーブがかかった長髪、形の良い紅い唇に艶っぽい瞳。 「あの方達がまた・・・いけない遊びをしているのを目撃しましたの。」彼女は言った。「なっ! またラブホテルに女性を 連れ込みでもしたんですか!?」 「日本を守る使命を持つ若き超人として、好ましいことではありませんわね。」 「一体どこですか!」 「私ご案内しますわ。」 「お願いします!」ジェイドは駆け出した。 「ああ、お待ちになって。」と後から追いつつ彼女は内心ほくそえんでいた。(確かに、純粋でかかりやすい方ですこと。) 「でも不思議だな〜。ケビンさんたちはどーやってごはん食べるの?」 「ど・・・どうやってって・・・」戸惑うケビンマスク。 彼の前には売店で買ったストロー付きのコーラ。さらに前に座る人物はにこにことケビンを見ている。「お父さんの、ロビンさんの 時も思ったんだけどね。ケビンさんのマスクはカッコいいけど、でも邪魔じゃない? 家出したんならどうして取っちゃわないの?」 黒い長髪の一部を、いくつか無造作に三つ編みにしているその人物は、見た目は20歳前後だが、子供のような目の輝きと表情の ため、遥に幼い印象があった。 「・・・俺にとって超人の証だからだ。」 「ふうん、超人はいやじゃないんだ。」 「・・・それはそうと・・・君は何の目的でこんなことをしているんだ?」 彼はにっこりと笑った。「ケビンさん、悪いことじゃないから安心してね。僕はもうすぐ日本から離れるから・・・楽しい思い出を 作っておきたいだけ。」顔を向けるとジェットコースターが見える。 騒いでいる乗客たちの中に・・・ キン肉万太郎、テリー・ザ・キッド、ガゼルマン、セイウチンの4人が見えた。「もうすぐ、 あの人たちも着くと思うよ。」 「一体誰を呼んだんだ?」とケビン。 満面の笑みを浮かべて彼は、「ジェイドたち二期生のみんなと、スペシャルゲスト!」と言った。 「・・・遊園地?」ジェイドは訝しげな表情になった。先導してきた美女はにっこりと微笑んでいる。彼女はジェイドに向かって言った。 「お友達はもうご到着のようですわ。」 「貴女は一体・・・」問おうとしてジェイドは、クリオネマンとデッドシグナルの二人に 気付いた。「お前達どうしてここに!?」 「電話があったんだ。悪行超人が数名、この遊園地に現われたと・・・。」とクリオネマン。「オレ様んとこには、あのアホの 先輩方が無免許運転をしてるとタレコミがあった!」と、デッドシグナル。「・・・よくそんなのに引っ掛かるな、お前は・・・」 呆れるジェイド。「人間達に手本を示すのも超人の役目!コレは取り締まるべきだと思うのは、後輩として当然だろうが!」 デッドシグナルは堂々と言い放つ。 「皆様をお呼びしたのは私ですの。」との声でジェイドは振り向いた。「貴女が・・・一体何の目的でそんなことを?」とジェイド。 「そもそも何者なんだ、貴女は?」とクリオネ。 「一度には答えられませんわね。」と彼女は艶然と微笑んでいる。「私の主君の指示ですの。」 「主君?」 「あら・・・ 主君の言う"スペシャルゲスト"がご到着のようですわ。」女は言った。 3人が顔を向けると。 やって来たのは、悪行超人マルスと・・・チェックメイトの二人だった。 「スカー!?」「チェックメイト!」「悪行超人がコンビ組んでお出ましか!」仰天して、同時に身構える3人。マルスは彼らを 見て・・・ 謎の女を睨んだ。「・・・おい女。何を企んでやがんだてめぇは。」 「私は何も・・・」と女は悠然と言った。「主君からお聞きになってください、マルスさま。」 「貴女は、何らかの呪縛を掛けられた一種の"使い魔"のようですが。」その時、チェックメイトが言った。 「サンシャイン・ヘッドも魔界を離れて随分年月が経つとは言え、筋金入りの悪魔超人。その結界に潜り込めると言うのは・・・ かなりの術者なのでしょうね、貴女の主君とやらは。」 「お会いになればはっきりするかと・・・ チェックメイトさま。では皆様御揃いですから参りましょう。主君が待っております。 一期生の皆様もいらっしゃいますわ。」 U・犬儒学派的牧歌 「てめぇは何で、あの女の誘いにノコノコ着いてきた?」マルスはチェックメイトに問う。 「フフ・・・そういう貴方はどうなのですか? マルス。」 「さあな。てめぇにゃ関係ねぇだろうが。」 「当ててみましょうか? 多分ジェイドが悪行超人に攫われた、とか。」 一瞬の沈黙。 「図星のようですね? 頭の構造が単純な貴方が掛り易そうな、如何にもつまらないネタふりです。」 「ブチ殺すぞ、てめぇ。」 「フッ。まぁ、ともかく我々をここに集めた張本人を拝んでみましょう。面白そうではありませんか?」 チェックメイトはにこり、と笑った。 「ナニをゴチョゴチョ、ノイズでくっちゃべってんだろーな、悪行超人どもは。」少し離れて彼らの後から歩く3人の二期生たち。 デッドシグナルがそう言ったが、当然クリオネマンにもジェイドにも、マルスとチェックの使っている、悪行超人語・チャド言語は 解せない。 「なぁ、クリオネ。」ジェイドは語りかける。「お前は、あの女性に心当たりはないのか?」 「いや、全く。」とクリオネマン。 「・・・超人なんだろうか?」 「何とも言えんな。先ほどチェックメイトが、"使い魔"とか言っていたようだが。」 「超人てのはそりゃあもう、イヤんなるほど多種多様・・・つーか雑多なもんだからな。何でもアリだろ!」とデッドシグナルが 二人の会話に割り込んだ。 「・・・なんか後ろで、てめーの首絞めてるような台詞吐いてるのがいるが。」マルスは肩越しにチラリと後ろの3人を見る。 「貴方も同類ではないのですか?」とチェックメイト。 (・・・後でキッチリブッ殺す、このセトモノヅラ野郎。) (殺すとか何とか考えているのでしょうが、だから頭の構造が単純だと 言うのです。それで誰が呼んだのか、"蒼白き格闘頭脳"だそうですから・・・ まあ、ただの格闘バカを変換した呼び名かも しれませんね。)互いに口に出せばその辺一帯が瓦礫の山と化しそうなことを思いつつ足を運ぶ2人と、訝しみつつ後ろを歩む3人に、 先導した女が声をかけた。 「あそこにいるのが主君と・・・ 伝説超人ロビンマスクのご子息・ケビンマスク様です。」 休憩用に、幾つかのテーブルと椅子が備え付けられているスペースから、明るい声が響いてくる。 「あっネクベト! こっちこっち――――!」ケビンマスクの向いで、長い黒髪の人物が手を振り回していた。 「ねくべと? なんかどっかで聞いたような聞かなかったよーな・・・」とデッド。「もう忘れたのかお前は! 親善試合で乱入して きたホルスが連れていた鳥だろうが!」とクリオネマン。「トリ?」 「・・・・やっぱり化けやがるのか。」マルスは、彼女をねめつけながら言った。 V・犬の歌 「と、するとあいつは・・・」クリオネマンが、手を振った黒髪の人物を見た。一期生の4人がジェットコースターを降り、こちらに やって来るのが見える。 「あれ? 何で二期生どもがここにいるワケ?」と万太郎が言った。 「奴ら風紀委員みたいな融通のきかないのが多い・・・って いうか、そんなのしかいないからな。お説教でも垂れる気かもしれないぜ?」と、テリー・ザ・キッド。「そういう奴らは、 遊びの楽しさってヤツが一生理解できんのだろうな・・・お気の毒なことだぜ。」ガゼルマンが告ぐ。「でもなんか、悪行超人たちも いますよ・・・」聊か不安気にセイウチン。 ネクベトと呼ばれた女性と二期生たち、マルス、チェックメイトはケビンと黒髪の人物の所に歩いていく。ネクベトは頭を下げた。 「只今戻りました。」 「お帰りなさーい、ネクベト!」黒髪の人物は、満面に笑みを浮かべる。 「飼い主のホルス、か・・・。」 とクリオネマン。 「え!? あいつはあの時昏睡状態に陥った筈だろう!? シャルロはいつ目を醒ますか分からないと 言っていたのに・・・。 それに髪型が全く違うじゃないか!」叫ぶジェイド。「私に言われてもな・・・。」戸惑いながら クリオネマンが言う。 その時に聞こえてきた声。「叔父上! 何を考えているのですか、貴方は!!」声の主は・・・ ホルスの甥に当たる青年超人・シャルロだった。傍らに、彼のパートナーである少女鳥人・ジャネットがいる。 「あれ? もうシャルロにバレちゃったね。」黒髪の人物は、ペロリと舌を出す。 「・・・・何か・・・相当異様な取り合わせだな。」ケビンマスクは言った。 「勝手に抜け出して、しかも何を考えてこのメンバーを集めたりしたのです!? 起きなくてもいい騒動が起きる事は 分かりきっているでしょう!」 黒髪の人物・・・どうやら、鳥人ホルスらしい・・・に向かって、端正な細面を顰めながら言葉を 投げつけるシャルロ。 「固いっ! お前って固いよシャルロ! そんな四角四面じゃ人生楽しくないじゃない? もっと肩の力を抜いて楽しく やらなくちゃ! お前はそう思うだろ、ジャネット?」ホルスはジャネットに矛先を向ける。「・・・おじい様。」 「駄目! そんな呼ばれ方される年じゃないよ、僕。ホルス様って呼びなさい。」 「・・・・・。」 「親族の会話に割り込んですみませんが。」とチェックメイトが言った。「後にしてください。我々を一堂に会したからには 目的がある筈ですね? それを聞かせてもらいましょうか。 こんな愉快なメンバーで何をやろうというのか、大いに興味が あります。」チェックは一期生・二期生を順繰りに見て微笑する。 「・・・俺はそれよりも、どうやってチェス野郎や、そこの鉄仮面の居場所を突き止めたのかの方が気になるな。超人レスラーより 諜報屋向けだぜ、お前ら。」未だに憮然とした表情のまま、マルスが言う。 「それはねー、ツバメ。僕とネクベトがそういう能力を持っているからだよ。占い師の水晶球とはちょっと違うけど、僕らには 知りたい人の様子が見れるノウハウがあるんだ。前にお前がシャルロに挑戦したのも、それで見たんだよ。」 「能書きはいい。どうやって知ったんだって聞いてんだよ。」とマルス。「ホント、ツバメっていっつもエラそーな口きいて、 ムカツクよね!」ペロッ、とホルスは舌を出す。「ガキ。ふざけてるともう一遍、全身の生皮引っぺがしてやるぞ。」 マルスは言った。 「おや、そんな楽しそうなことをしたのですか? マルス。私も負けてはいられませんね。」 チェックメイトが微笑みながら口を挟む。「チッ、サド野郎が。」「お互い様です。と言うよりも、dMpに所属するなら当然の ことでしょう。」 「なに胸クソ悪い会話してんだ、悪行超人どもが!」デッドシグナルが二人目掛けて怒鳴る。 「おい、話がズレていってないか・・・?」とケビンマスク。万太郎が彼に言う。「ケビン、何か学級委員長みたいだね〜、お前って。 実は根が真面目タイプ?」 「ま、真面目? 俺は学級委員とか、そういうのは苦手だ。学校にいた時分は、ロビンマスクの息子と いうだけで当然のように押し付けられて・・・」 「ふ〜〜ん。いろいろ大変だったんだー、ケビンさんは。」彼の前に頬杖をついて言うホルス。 「じゃ、ズレた話を戻すけど。超人の探索は、僕らの視力は本物の猛禽並だから全然簡単ってこと。ネクベトが突き止めて、 僕に中継してくるんだ。それとツバメ、お前が僕をどうこうしようったってムダだよ。だって今の僕には実体がないんだもの。」 「おい・・・肝心のことをお前は一向に言わないが・・・昏睡状態の筈なのに、何故ここにいるんだ!? 何の目的でこんなことを してるんだ!」ジェイドが、彼らの前に踊り出るようにしてホルスに怒鳴る。 「あ、久しぶり、ジェイド。」再び、にっこりと笑うホルス。「・・・ついでに性格がかなり変わっている理由も、 教えてもらいたいものだな・・・。」クリオネマンが疲れたような口調で言った。 「私が説明します。」シャルロが口を挟む。「簡単に言うと、叔父は幽体離脱をしているのです。」 「そっ!僕はバーやカーを作れる能力があるんだから、自分が幽体離脱するくらい朝飯前なんだー。」 「バカを作る能力!そのまんまだねー。」ニヤリとして万太郎が言う。ニコニコしながらホルスは、 「絶対言うと思ったよ、そのつっまんないギャグ!」周囲の空気が凍りついた。 「・・・・性格が変わったというか・・・ 叔父は元々こういう言動をとっていました。30年前に退行したようです・・・ 少しは成長しなさい、貴方は!」とシャルロ。 「生意気だなー。それに、赤ん坊の頃のこと覚えてるなんて変態超人に、んなこと言われたくないよ。そんな奴、 スーパーフェニックスとお前くらいのもんだよ? シャルロ。」 「ほうっておいてください・・・」 シャルロは言いながら額を抑える。 W・友情をもって 「とりあえずさー。」ニコニコしながら、ホルスは言った。「一期生の皆は今乗った所だし、ジェイド達もジェットコースターに 乗ってくれば? 券は僕が持ってるからね。」 その言葉を聞き、シャルロに続いて、額を抑えるジェイド。 「でも、そこの三角の人とか、ジェットコースターに乗せてもらえるのかなぁ?」 「三角の人? オレ様のことを言ってんのか!」デッドシグナルが甲高い声を出す。 「・・・確かに、ジェットコースターに乗るには不安な体型だな。」クリオネが言う。 デッドはホルスに向って怒鳴った。 「誰が三角だ、言うに事欠いて! オレ様にはデッドシグナルと言う名前があるんだから、適当こくのは止めてもらおう!」 ズイッと標識の顔を突き出す。ホルスは目をきょとんとさせた。 「ベッドメーキング?」 「デッドシグナルだ!! 4文字くらいしかあっとらんだろーが! しまいに取り締まってやるぞ、 この!」 笑い出す一期生たちと、噴き出す二期生の二人。憮然としているマルス。 「まぁ、ファルス(笑劇)としてはごく初歩的な遣り取りですね・・・」とチェックメイト。 「あ、そう言えば悪行超人の人たちも、ジェットコースターに乗りにくそうな感じだね。ツバメもそうだし・・・・ チェッカーフラッグさんも、肩のが何だか邪魔そう。」ホルスは、チェックとマルスに顔を向けて言った。 「私は、チェックメイトです。次に言ったら殺しますよ。」チェックメイトはさらりとホルスに言い返す。 きょとんとなるホルスは、ケビンマスクに顔を近付けて言う。「あの人って、冗談が通じないタイプみたいだね? でーもんぷらんとにいた時からそうだったの?」 「何故俺に聞くんだ?」とケビンは問い返した。「だって、ケビンさんと ツバメとあの人は、仲良しだったんでしょ?」 「・・・仲良し? 一体どこからそんな・・・」そう言うケビンに、「えへへ。」 無邪気な表情で笑いかけるホルス。 「僕、知ってるんだよ?」 マルスは、ホルスをギロリと睨む。「・・・フン!」 「とにかく、主君も申しておりますので・・・ こちらのチケットをどうぞ。」ネクベトは、ジェイド達の方に歩み寄り、優雅な 手つきで券を差し出した。ジェイドは、きっとした表情で彼女を見返し、「俺は、遊びに来たわけじゃない! 用がないのなら 帰らせてもらう!」クリオネ達を振り向く。「行くぞ、クリオネ、デッド!」 「・・・なんかジェイドってさ、二期生の仕切り役なのかな? スカーフェイスと戦う前も、"今後の二期生間の意志統一のためにも お前を倒す!"とか言ってたみたいだし。」見ていた万太郎は一期生達に言った。 「意志統一ねぇ・・・ 如何にも、ナチスを生み出したジャーマンな発想だよな。」とキッド。 「全くだ。思想統一のために相手を 捻じ伏せようというのは、如何にもヤバイ考えだぜ。だからイヤだね、つぶしのきかない優等生ってのは!」とガゼルマン。 「あんたらみたいなルーズな超人に言われたくない!」と、彼らに怒鳴るジェイド。 「相変らず先輩に対する態度がなってないな、カッペが!」ガゼルマンは言い返す。「フン、そう言うなら尊敬に値する 先輩らしい行動をして欲しいものだ!」クリオネマンが言う。「大体なぁ、細かい事だが今時カッペなんて言葉誰も使わんぞ!」 と、デッドシグナル。 「おおっと! ここで再び入れ替え戦の勃発か! ・・・・ところでカッペって何? ネクベト。」楽しそうに笑っていたホルスは 尋ねる。「田舎者、という意味の蔑称ですわ。」彼女は答えた。 「・・・・確かに、今はあまり使わない言葉かも・・・」頭を振り続ける主人のシャルロを気遣いつつ、呟くジャネット。 「んでも、最近は死語を使うのがトレンディだとも言いますよ?」1人オロオロしていたセイウチンはその言葉を聞いて、彼女に 向って言った。(・・・トレンディも、何だか死語っぽいけど。)ジャネットはそう思ったが、口には出さない。 くすくす笑いを浮かべていたホルスは急に立ち上がり、ネクベトの手から券を取ると、ジェイドの前に差し出す。 「固いこと言わずにさぁ! 乗ってきなよ、ジェイド。何だったらツバメと一緒に。面白いものが見られるよ?」にこりとする ホルス。次の刹那に、マルスを横目で見て、ニヤリと笑みを浮かべる。 「・・・・あのクソガキ・・・・」苦々しげに呟くマルス。「おや?」とチェックメイト。「何かまずいことでもあるのですか? 貴方にしては珍しい顔をしていますが・・・」彼は軽く微笑む。 「・・・・まさか、あの少年の意図は・・・・」と、呟くケビンマスク。 ネクベトが、三人をちらりと見て、僅かに笑みを浮かべた。 To be continued |