管理者のNoriko様、いつもお読みいただいている皆様、ありがとうございます。鷹覇臣(たかは おみ)です。 何だかNoriko様のHPでエラソーに幅を取っている拙作群について・・・生意気にもつらつら述べさせていただきたいと 思います。 「生贄探ス、ヨル。」 当初、あ軽いギャグものにしようと思っていました。今では超次元の彼方って感じですが・・・。そんなわけでジェットコースターに 乗るスカーフェイスのシーンから書き出したのですが、ケビンを登場させてからdMpの壊滅で仲間を失い、報復のため正義超人 入りしたスカーフェイスが、ジェイドに興味を持っていく過程を書く事になりました。ですから、このシリーズの方向を 決定付けたのはケビンだと言えます。ありがとう(笑) シリーズでスカーフェイスを一貫してマルスと呼んでいるのも、悪行超人時代からの彼を書きたかったからなんですね。 ちなみに、作中時間は昼なのに何故タイトルは夜かと言うと、当時スカーフェイスとジェイドのイメージソングとして聞いて いた、松岡英明の「レッド・ムーン」(アルバム「シェリーと夏と僕」収録。中古で入手)の一節・"夜はいつも生贄探す"を 流用したからです。生贄探す昼じゃ何か変だし。 「蒼の砂漠」 鷹覇臣が生まれて初めて書いた、ベッドシーン入りやおいです。ヘルガさんとジェイドの会話、スカーフェイス再登場までは すらすら行って、さていよいよ・・・ 書けるのか私に・・・ しかしいざ始めると、自動書記状態でした(笑) これを書くに 当たって、ジェイドの"痛み"をきちんと書こうと、それを念頭に置いていました。成功したかどうかはともかく・・・。 「GUILTY(1)」 図らずも二部構成になってしまった「GUILTY」。この話が結果的に"デッドシグナル大活躍"になったのには2つ理由が あります。1つは、デッドシグナルはスカー×ジェイドや二期生中心のパロディでは比較的出番が少ないか、あからさまに 外されている傾向にあること。そういうキャラに対しては、鷹覇は燃える方です(笑)コミックス5巻収録・第46回では、 ジェネレーションEXとして4人全員フィギュアがあったのは嬉しかったですね。もう1つは、所謂話の都合です。スカーと ジェイドの駆け落ち(それ以外の何物でもないな・・・)した先なんて、ケビンの言うとおり普通では分かるわけないから、 サーチできそうな奴が必要だな・・・で、デッドシグナルに白羽の矢が立った次第です。 にしても、良い奴すぎるでしょうかウチのデッドシグナルは。幸い評判がいい?ようで嬉しいのですが。 「GUILTY(2)」 当初は「SOLITUDE」と言うタイトルが着いていたこのストーリーは、私がNoriko様のHPに投稿させて いただいた拙い小説中、最長です。でも全部フォローしたかったんですよ・・・ ジェイド、スカーフェイス、ブロッケンJr、 二期生たち、ケビンマスク、ヘルガさん夫妻、そして一期生たち。(ってラストはフォローになっとんのかい!) 原作の終わり方があまりに痛かったものですから、そのままにしたくない想いを込めて書いていました。スカーフェイスが ジェイドから離れるというラストは最初から決めていました。二人は生き方が違うからそうならざるを得ない、 との考えからです。 「キスは少年を浪費する」 「GUILTY」完結で終わらせる予定だったスカー×ジェイドのストーリーですが、Noriko様や皆様のリクエストを 受けて続けて書いた第2弾は、二階堂凛子嬢の登場話をフォローするのが目的でした。彼女は「キン肉マンU世」の 女性キャラクターとしては初めて(と私は思うのですが、)しっかりしたキャラクターを持っていたので嬉しかったのですが、 読者の望んでいないお色気系サービスにばかり重点が置かれるようになった気がして・・・ 特にラストシーンが酷すぎです。 義理だからと言って年頃の自分の娘があんなことになっているのを、笑って見ている母親がどこにいるんでしょうか。 それはそれとして・・・ 私個人が1番書きたかったのは、凛子がジェイドに話し掛けるシーンです。スカーフェイスの熱を 放射する能力は、「何故園内の係員が俺の名を?」のシーンから持ってきました。 「De ja vu」 全作一、進展がない話ですね・・・ しかし旧スカーフェイスが出せて良かった良かった(笑) この『結界編』だけ二期生の二人が出ていませんが、ここでも回想シーンに登場することになりました。 余談ですが、『結界編』で筆が(ワープロだけど)止まった時は、促進剤?としてCLAMP『X』(角川書店)を読んで いました。(笑)"約束の時"1999年、終わっちゃったけど? 「永遠を感じた夜」 全体を通して万太郎がかなりヒドイでしょうか。でも原作を見る限りあのイメージしか持てなくて。ファンの方には申し訳 ありませんが、万太郎は私にとっては相当キツイ主人公です。たまに可愛いと思うこともありますが、なんだか彼に対する 評価は"3歩進んで5歩戻ってる"という所でしょうか。そういうキャラクターでも、キン肉マンの息子で主人公だから (というだけで)ポンポン勝ち進んでいっている、そういうイメージが優先しているんです。その辺りのことを、この話の ラストシーンでは意識しました。 それとスカーフェイス。どうも私がイメージする所の攻め役の人は、説教魔になってしまうようです。(笑) 「赤の王様が見た夢」1〜3 御子柴晶様たちのスカー×ジェイド本を拝見した際、レギュラー出演のチェックメイトがあまりに格好良かったので、 "私も書いてみようかな・・・"と思ったのがチェックメイト編誕生のきっかけでした。御子柴様や早乙女様のように、 ビジュアルで勝負できない分弱いでしょうか(笑) 考えてみれば、チェックメイトとジェイドの生い立ちは似てるんですよね。それを中心に話を纏めました。いろいろご意見は あるでしょうが、私の書くチェックメイトは、愛情のないせいかどうか? 師匠のサンシャインに対して批判的な面を 持っています。そこもジェイドとの相違の1つです。残念だったのは、チェックメイトの表現のためにとは言え、人を死なせて しまったことです。できる限り死・殺人は書かずにすませたいと思っていましたが・・・(しかし次のオリキャラ編でついに 殺人が出てしまいました)スカーフェイスでさえ大口叩くわりに(笑)誰一人殺してはいないのに。 しかし実際の所、チェックメイトは書いていて楽しかったです。唐突ですが、私的にチェックメイトのベスト台詞は次の 3つです。 ベスト3・「もっと近くで見せてください、そのイタイを!」 ベスト2・「自分は涙などという最もネガティブな感情を露わにするとはどういうことですか?」 ベスト1・「腹を見せると、心臓を蹴破られますよ!」 ・・・また書きたいのですが、ビショップとクイーンを使った技が思いつかないです(笑) タイトル「赤の王さまが見た夢」は、チェックメイト=チェス=「鏡の国のアリス」、という捻りのない連想で付けました。 アリスと双子のトゥイドルダム・トゥイドルディーの会話の一部、"赤の王様は君の夢を見ている、君は彼の夢の中にしか いないんだから彼が目を醒ませば君は消える"を流用してミステリアスな雰囲気が出せれば・・・と思ったのですが、 どんなものでしょうか。 それと「窓簾」ですが・・・胸から膝までの部分で相手を挟み込むというのは・・・ひょっとしたらチェックメイトのグランドスラムって、 ある程度身体を大きくする効果もあるのではないでしょうか? 「花の翼」「蒼穹の瞳(LUNA)」「蒼穹の瞳(SOL)」「風と、鳥と、空。」 調子に乗ってついに書いてしまった、オリジナルキャラ登場編です。しかし厳密には、真のオリジナルキャラは殆どいません。 彼らの大半が、旧キン肉マン王位争奪編のザ・ホークマンの関係者なのは鷹覇の個人的趣味です。ペンネームもそこに由来して います(笑) ホルス/ オリジナルキャラのくせに話の中心人物になりましたが、これはヘル・バード(ホークマンの頭の鷹)の擬人化です。 ヘル・バードというのは、おそらく地獄の鳥という意味でしょうが、エジプト神話のホルスは元来ヘル(HERU)と言われて いたそうで、そこからホルスの名が付きました。 蛇足ですが、技にズラズラ出てきたエジプトの神の名前は以下のとおりです。 ネクベト=禿鷲の女神。後代でムートがより有名になったそうだが、ヌートと紛らわしいのでこちらに。 オシリス=嵐の神セトに殺された神。冥界で王となり、死者の魂を裁くらしい。ホルスの父。 ヌート=天空の女神。太陽はこの神によって毎日生み出され、飲み込まれるという。 アヌビス=有名なジャッカルの頭の冥界の神。オシリスの手助けをしている。 バステト=猫の女神、別名バスト。「JOJOの奇妙な冒険」第3部参照(嘘) ラー=太陽の神。翼を持つ円盤で表現されることもあり。ホルスその他天空神の定冠詞になることも。 余談。ホルスが「蒼穹の瞳(SOL)」で言った"ブラッディ・イーグル"は実在のバイキングの処刑方法です。 あの、どなたか旧キン肉マンでザ・ニンジャの言っていた「皮縛り」とかいう処刑法は実在したのかどうか、ご存知では ありませんか? シャルロとジャネット/ 彼らの発案者は私ではありません。ウォーズマン・ジェイドの大ファンで、ウォーズマンの弟子・ 少女ロボットミーシャの生みの親、ミーア・キャット様が以前発言された"ホークマンJrとそのパートナー・美少女に変化する 鷹"をアレンジしたキャラです。マリポーサの弟子とか、ネクベトの子というのは自分で考えたものですが。しかし彼らは 大人しくて、イマイチ精彩に欠けるキャラクターになってしまいました。ジャネットのキャラについては、キャピキャピ系 (死語?)か、妙な性癖のある子にでもするかと思いもしましたが、話の筋が乱れるので結局は真面目系になりましたね。 剣を守る鷹だの美少女だのどこかで見たような・・・ ですが、サムライスピリッツのナコルルは全く意識していません。 (分からない方も多いでしょう) ダーク・バラバ/ やられ役以外何者でもありませんが、唯一正真正銘のオリジナルキャラクターだったりします(大笑) ラフファイター以外何の設定もありません。バラバは確か、聖書伝説でキリストと共に十字架刑に処された泥棒の名前だった 気がします。 テーマは「愛する人を失った哀しみ」です。ジェイドとの対比を目指したのですが、いざ完成してみると少し弱くなって しまって、これは反省点ですね。 タイトルは以下の曲から借用しました。 各ストーリーの頭にある言葉は歌詞の一部です。 「花の翼」=金子飛鳥アルバム『TWELVE MYTHS』より / 「蒼穹の瞳」=Bird 「空の瞳」より / 「風と、鳥と、空。」=新居昭乃アルバム『空の森』より(変更あり) 今後について。皆様が楽しんで下さる限り、私がスカーフェイス×ジェイドが好きで、書きたいこと・伝えたい事がある限り、 いろいろと書いてみたいと思っています。 とりあえず、何だか私の話ではデッドシグナルに取られたか(笑)、出番が少な目のクリオネマンに焦点を当てたストーリーや、 スカーフェイスとジェイドが共通の相手に立ち向かって行くストーリー・スカーフェイス・ケビンマスク・チェックメイトの dMp三大ビジュアル系(笑)登場の巻などをつらつらと考えています。(2000年2月末現在)皆様、宜しければお付き合いして やってくださいませ。 |